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銀世界旅団  作者: イソダアオ
7/9

キジトラ☆121☆〜☆140☆

☆121☆もちろん、僕はこの考えに賛成はしない。ヴリルを信じたヒトラーの行動に僕のひいおじいちゃんが絡んでるのは間違いない、だから僕にも責任はある。そしてカールの子孫であるヒンメルも同じ責任を感じている。僕達は新生ヴリル協会として、地球の平和を守る為、出来る事をするだけだった。


☆122☆そして忘れちゃいけない、今まんかすとバトってる最中のガタイのよいオッさん、バスホーファーの事を、彼はドイツの特殊部隊GSG-9の教官を務める筋金入りの軍人キャラだ。彼はマフィアの報復で大事な妻子を失った。ショックで酒に溺れる日々を過ごし、当然に職と地位を失う事になった。


☆123☆彼は行きつけのバーであばれていたチンピラを全員叩きのめした。そのバーこそ、ヴリルのガンスミス(銃火器職人)が表の職業でやっている店だった。マスターは、ヒンメルがヴリル協会のプリンセスだとゆう事実を内緒にして、バスホーファーに彼女のボディーガードになる様に説得した。


☆124☆ヒンメルのボディーガードを引き受けたバスホーファーは、彼女の信頼を得るようになり、ヴリル協会の秘密を教えられる。過去のヴリルは様々な宇宙人と交信し、UFO等のテクノロジーを得る事が出来た。だが、ヒトラーの暴走によりカール率いるヴリル協会は、次第に立場を失ってゆく。


☆125☆ヴリルのカールとナチスドイツのヒトラーは考えが合わなくなった。しかし、霊能者、貴族、権力者、軍人エリートから学者まで、地位の高いメンバーが大勢居たヴリルは、これをきっかけに表に出る事をやめ、カールの血を引く者を世襲させる形でヴリル協会を代々守り、無くさない様にした。


☆126☆ヴリルのプリンセス、ヒンメルは16歳でありながら、地球を影で支配する者達の恐ろしいプロジェクト、ノアの箱船作戦を阻止する為に命を懸けて立ち上がった。逆に言えば表側から姿を消した新生ヴリル協会にしか、巨大な彼らに逆らう事は出来なかった。そして僕は彼女に選ばれた戦士なんだ。


☆127☆『キジトラ!やっと目覚めたか!』

バスホーファーがよろめきながら歩いてきた。かなり疲れている様だった。ほぼシルバーの黒い髪、青い瞳、黒い口ひげを生やしている。歳は40代だったはず。ヒンメルの情報を推測すれば、彼も運命的に結ばれた戦士だと思う。

『始めましてバス‥』


☆128☆『自己紹介は後だ!お前の事はヒンメルから受けとっている。早く変身しろ!もっとやっかいな奴らが来る!』


『私のマンティスは何処だい!』


マザーモスがバスホーファーに詰め寄る。彼は機関銃を向けた!


『カマキリ野郎は死んだ!俺に負けたくなくて、最後に自分の首をはねた!』


☆129☆『あぁ‥なんて事を!よくも私の大事な息子を!』マザーモスは両腕を広げると白い左右の羽根が大きく広がった。『カマキリが息子だって?お前はどう見ても蛾の化け物だろ?』バスホーファーは機関銃を片手で持ち、さらにホルスターから拳銃を抜いた。ちょっと変わった形の拳銃に見えた。


☆130☆とにかく今は早く変身しなきゃ!僕はヘルメットをかぶった。また、マグネットみたいに、ヘルメットとスーツの首元が繋がった!耳元から女性の声が聞こえる!

『Kampfanzugキ‥ジ‥ト‥ラ‥。装着者身体とシンクロ開始します。ただ今のシンクロ率8%。100%まであと59秒‥』


☆131☆本当の人間ではないのだろう…機械的な女性の声は案内を続ける。『‥シンクロ率50%‥Gesichts Modusキ‥ジ‥ト‥ラ‥。中からメットを押す様に両頬に力を入れて下さい‥』

僕は案内に言われるまま頬に力を入れた。

『75%‥中からメットを押す様に眉間を寄せて下さい』


☆132☆以前、ヘルメットの顔の部分はぽっかりと開いたままだ。僕は本当に変身出来るのだろうか?このままではマヌケなネコ戦士のレイヤーみたいだ。


『死ぬがいい!』


マザーモスは飛び上がり口を一直線の針の様にした。バスホーファーが機関銃を連射したが、マザーモスは衰える様子がない!


☆133☆マザーモスはこっちを振り向いた。

『ネコちゃんかい?かわいいねぇ。人間の子よ……』

それだけ言うとマザーモスはバスホーファーめがけて飛んでいった!

『やっぱり昆虫共は痛覚がないようだな!』

彼は弾切れの機関銃を捨てシルバーに輝く大きめの拳銃を構えた!

『くたばれっ!!』


☆134☆『ビヒュン!!』

薄暗い施設の闇を切り裂くように鋭い光の線が走った!

マザーモスは羽根を散らし、叫びながら落下する!

『な!何だ⁉︎』

マザーモスを撃ったのはバスホーファーの銃か?いや違う!もっと奥から光が続いた気がする。マザーモスは左の羽根がパックリ切断されていた!


☆135☆奥から2つの影がゆらりとこちらに近づいて来る。ヒンメルが見せてくれたビジョンの美男美女のカップルだろうか?それにしては身長差が不自然すぎる。

『100% Leistung!‥キ‥ジ‥ト‥ラ。装着者身体とシンクロ完了です。』

やった!ついに変身できる!まってろ!ヒンメル!


☆136☆『‥最後にキジトラモードのミュージック設定に入ります。お好きな曲を10秒間歌うかハミングして下さい。‥検索して設定します。‥キジトラに変身した時にかかります。』


え!変身時に音楽が流れるの?SF映画かよ!ってゆうか100%完了なのに、まだ僕は変身してないって事なのか?


☆137☆タンクから降りてジャンプしてみるが、全然飛ばない。試しに隣のタンクにパンチしてみてもパコンって情けない音がするだけで、力だって別に変わらない。いやいやいや!明らかに向こうから怪しいやつら来てるし!変身できなきゃマズイだろ!僕は慌ててアマゾンの箱から機関銃を取り出した。


☆138☆M9を素早く肩からぶら下げて、連射のレにセットした。ワルサーPPKは背中のポケットに隠した。

『キジトラ!変身できたかっ⁉︎』

バスホーファーが叫ぶ。

『分かんないよっ!どうしたらいいのバス!!』

彼は苦しむマザーモスを警戒しながらこちらに来た。相当疲れた様子だった。


☆139☆バスホーファーは、エリア51に進入する為に米軍の格好をしているが、まんかすとの戦闘で服はボロボロだった。彼が右手を広げて前に出してきた。グローブをはめた大きな手だ。僕が手を差し出すと、握手をせずにパチンと弾いた。


『よろしくな!キジトラ!』


彼流の握手だろうか?


☆140☆彼に弾かれた右手は少し痺れた。僕は何だか懐かしい気持ちになった。

この感覚は… …


『キジトラ!早速だが、あいつらまとめて倒してもらうぞ!ヒンメルから変身の方法は聞いただろ?』


『な!何だよあれ!!』


僕らの目の前に、不気味な2つの影がはっきりと姿を見せた!!

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