キジトラ【1】〜【20】
こんなに世界が美しいなんて知らなかった。僕は君に出会うまではただのエロ猿だった…。
【1】中学2年の今頃の季節のお話。家族も寝静まった夜中、僕は大好きなパフュームのDVDを見た後に大人しか見てはいけない動画を見てこすって寝るつもりだった。そう、それが僕のいつかのメリークリスマスだった。
【2】そうだ!僕は名案が浮んだ。どんなにエッチな動画を見ても勃たなくなるまでこすり出しを続けてみよう!と…。
部屋の鍵を確認して、引き出しからトイレットペーパーを取り出した。トイレットペーパーは便利だ。証拠隠滅ができるから、でも今日は全部流すのに時間がかかるだろう。
【3】机のノートパソコンを取るとベッドに放り投げた。ここで横向き寝の姿勢で大人動画を見ながらこするのが僕のスタイルだ。
出した後のトイレットペーパーはポケットに入れ、こっそりとトイレで流し証拠隠滅をする。本当はわざわざポケットに入れずにトイレで流したいのだが一度、面倒くさくて…
【4】トイレットペーパーをそのまま掴んで部屋を出たら、廊下でバッタリと妹に遭遇してしまった。
僕は緊張してしまって、『あぁ』とか訳のわからない挨拶をしたw。
その時、1歳下の僕の妹は、右手に見える僕のトイレットペーパーを見て『え!ゴキブリでも出たの?』って言った。妹ちゃんナイス!
【5】僕は妹の神勘違いに救われる形となった。『出た出た!まだ生きてるかも知れないからトイレ開けて!』そう言って僕はトイレットペーパーを両手で握った。『わ、わかった!』妹は慌ててトイレの扉を開けた。彼女の視界に入らない角度で便器に立つと大人紙をかめはめ波のように素早く投げて流した。
【6】大人紙はグルグルとまわり小さくなってゆく……。完全に流れたのを確認した僕は心の中でミッションコンプリート!と叫んだ。妹が覗き込みながら言った『部屋汚くしてるからゴキブリ出るんじゃない?いつもお母さんが、綺麗にしなさいって言ってるじゃん』いつもなら言い返すのだが、今の僕は…
【7】えっちなこすり遊びがバレずにすんだ事で頭がいっぱいだったので、『あぁ、ま〜ね。了解!』なんて言った。で、その時のピンチは妹の勘違いもあって奇跡的に逃れた。……
……さて!テンションが低くなる過去の出来事は忘れて今からエンドレスこすり遊びを開始しよう!
【8】ヤバイ!ベッドに乗ってパンツ脱いだ瞬間に部屋のポスターに気づいた。忘れていた!僕はいつもえっちなこすり遊びをする前にパフュームのポスターを裏返しにする事を‼︎
ごめん!かしゆか、のっち、あ〜ちゃん!今だけは僕を見て欲しくないんだ!恥ずかしい事をしてる僕を見ないでくれ!
【9】『ちょっとの間おやすみ!かしゆか、のっち、あ〜ちゃん』フレームで保護されたポスターを次々と裏返しにして、再びベッドに飛び乗りパンツを脱いだ。『安心して下さい履いてません!』いよいよ僕のひとりえっち旅の始まりだ!グーグルのシークレットウインドウを立ち上げ、大人動画を検索する。
【10】『ん?』何か視線を感じて机の上を見ると、パフュームのCDジャケットがタイミング悪くこっちを見ていた!『しまったぁ!』僕は慌ててパンツを履いて再びベッドを降りた。『ごめん!かしゆか、のっち、あ〜ちゃん、男の子はみんなしてる事なんだ。僕だって普通の男の子なんだよ』
【11】訳の分からない言い訳をしながらそっとアルバムを棚にしまった。『本当におやすみだよー』そう言いながら、部屋を見渡し他に視線がないかチェックする。カレンダーの子猫とかに見られようが構わないが、パフュームに見られるのがコレ一番キツイ。パフュームの本、表紙を飾った雑誌等はベッドの
【12】死角に積んであるから問題はないし…。部屋が汚ない僕だけど、大好きなパフューム関連をあちこちに散らかす程、失礼な奴じゃない。視線ではないがひとつ気になるとしたら最近亡くなったおじいちゃんの形見としてもらった古いバッジがやたら輝いて見える事くらいだろうか?
【13】イナズマのようなマークのそのバッジは、おじいちゃんが小さい頃よく遊んでくれたドイツ人からもらった物らしい。おじいちゃんのお父さん、つまりは僕のひいおじいちゃんはそのドイツ人と兵器の開発をしたり、秘境を探したりしてたとか。本当かどうかは知らない。僕にはパフューム以外興味は
【14】無いんだよね。さて、今度こそ大丈夫だ!『パーフェクゥスタ〜♪』鼻歌を歌いながら僕は頭からベッドに飛び込むと、転がりながらパンツを脱いだ。残念無念!勢いつきすぎて、かかとが激しく壁にドーンと当たった。さらにそのまま僕のかかとは子猫のカレンダーとでかい壁時計を道づれにした!
【15】『やっべぇ!』カレンダーがひらりと空を舞い、さらに四角い錆びた鉄の時計はフックごと真下に落下する。一瞬の出来事だが、僕は確かに見てしまった!
『!!!』
スローモーションのようにパラパラとめくれたカレンダーは過去の8月を表示した。そこに載っているキジトラ猫の目はこっちを
【16】ジロリと見つめた!そしてゆっくりと落ちる時計のガラスは僕では無く、ウサギを抱いた外国の女性を映していた!
『キ…トラ…は…やく!』
僕の脳に直接、叫ぶ彼女の声が聞こえた。彼女の背後に複数の黒い人影が覆い被さる所で時計はベッドの下に落ちてガラスが割れた。
【17】『ガッシャーン‼︎』大きな音の合図と共にスローモーションのような瞬間は終わった。『な、何なんだよ…今の…』呆然とベッドに座り込む僕はしばらく時計を眺めていた。謎の女性は僕に助けを求めてた気がする。とにかくパンツを履こう。結構な音だから1階で寝てる親が怒って上がって来るかも
【18】知れない。隣の部屋の妹から怒りの、ときめかない方の壁ドンを食らうかも知れない…。僕は静寂の中しばらくベッドの上で正座を続けた。側にあるノートパソコンは大人動画を流し続けていた。アイドルにだってなれそうな可愛い女の子が、汚らしい男の上で跳ねていた。ソファーの上でとても
【19】恥ずかしいポーズで跳ねていた。『決めた!僕の今夜のオカズはあなたです!』思わずそう言ってしまった。いや、正確に言えば気を紛らわす為に出たセリフかも?正直、さっきの現象は僕には重すぎた。無理にでも気持ちをえっちモードに切り替えてごまかした。しばらく待ったが、家族からの反応も
【20】無いようなので、僕は横向き寝のポーズをとり、これで何度目だろうかのパンツを脱いだ…。時計のガラスはそんなに飛び散ってないから片付けは朝やる事にして、今はひとりえっちに全力を注ごう。僕は右手で分身を握りしめるとオカズに決めた大人動画を最初から再生した。アイドル風の彼女が




