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――日付がいつ変わったかずっと分からなかったが、時間を早く感じていたのは確かだった。
もう、全身の内側が捻じれ曲がって、どうにかなってしまったかのように、おかしくなった。
その感覚を直に感じているわけではないが、それを直に感じていた練磨の時の感覚が勝手に思い出されるせいだ。まるで自分の中がおかしくなっていると無意識に思い込もうとしている。
今度は目眩に襲われたかのように一瞬視界が分からなくなった。耳の奥でパクパクと鳴っているような音もパクパク聞こえる。自分の内側も後ろへ引きずられている。――入空間移動だ。
さらには真上から、地響きを伴って暴れる爆音の連続と、縦横に狂ったように揺れる振動が、一緒くたになって襲いかかってきた。それに体も内臓も揺らされる。胸の奥底がズンズン痛い。
頭も真っ白になった。爆音と振動が治まっていく中でも、上の空だった。
ふと思い出した。会議での最終確認の中で言われた、流れの一部をだ。高菜と東堂が陽動で敵を引きつけて、それが十分にできたら再現化された本心へ間動する。その後に、真梨の長刀の回転刃によって散らした、無数の紫の、イグズィスティンクスの光を、アンチリファードの拠点へ降らすことで敵を蹴散らすという奇襲だ。――それが来たのかもしれないとも思った。
しかし、もう爆音も消えている。だいぶ前から静寂だ。いつまで経っても、何の音もしない。
と、右上から急な眩しさが襲いかかってきた。その直後にはソフトマットに沈み込んだような着地音も聞こえた。ここに落とされた時と似ている音だ。




