表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/221

 ――日付がいつ変わったかずっと分からなかったが、時間を早く感じていたのは確かだった。

 もう、全身の内側が()じれ曲がって、どうにかなってしまったかのように、おかしくなった。

 その感覚を(じか)に感じているわけではないが、それを直に感じていた練磨(れんま)の時の感覚が勝手に思い出されるせいだ。まるで自分の中がおかしくなっていると無意識に思い込もうとしている。

 今度は目眩(めまい)(おそ)われたかのように一瞬視界が分からなくなった。耳の奥でパクパクと鳴っているような音もパクパク聞こえる。自分の内側も後ろへ引きずられている。――入空間移動(にゅうかん)だ。

 さらには真上から、地響きを(ともな)って暴れる爆音の連続と、縦横(じゅうおう)に狂ったように揺れる振動が、一緒くたになって襲いかかってきた。それに体も内臓も揺らされる。胸の奥底がズンズン痛い。

 頭も真っ白になった。爆音と振動が(おさ)まっていく中でも、上の空だった。

 ふと思い出した。会議での最終確認の中で言われた、流れの一部をだ。高菜(たかな)東堂(とうどう)が陽動で敵を引きつけて、それが十分にできたら再現化された本心(ルニ・オーソナー)間動(かんどう)する。その後に、真梨(まり)長刀(なぎなた)の回転刃によって散らした、無数の紫の、イグ()ズィス()ティ()ンクス()の光()を、アンチリファードの拠点(きょてん)へ降らすことで敵を蹴散(けち)らすという奇襲だ。――それが来たのかもしれないとも思った。

 しかし、もう爆音も消えている。だいぶ前から静寂だ。いつまで経っても、何の音もしない。

 と、右上から急な(まぶ)しさが襲いかかってきた。その直後にはソフトマットに(しず)み込んだような着地音も聞こえた。ここに落とされた時と似ている音だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ