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「……模擬戦用のS.I.X.なのに、リミッターが外れてるなんて……。まさか、蓮司との戦いで外れたってことなの?」
女の子がそう、不敵な笑みを浮かべながら驚きの帯びた声で言った。
――完全に見下してきている。しかし言ってきた言葉は、藤谷が練磨の時に言った言葉だ。しかもその時の藤谷は呆然としたように言った。しかし、女の子は完全に見下してきている。
櫻は歯を食いしばって、無我夢中でハンドガンをナックルガードで払った後に銃声がした。――辛うじて上手くいったのを感じながら上体を起こしながら女の子を突き飛ばして、さらにその勢いで起き上がった。両ももは痛いが、あの手伝ってくれているような後押しのおかげで。その、Defブーストのおかげでだ。
すでに立っている男の子と女の子が数人見える。みんなシールド付ライフルを握っている。
櫻はとにかく駆け出して、女の子へ斬りかかるが、女の子が後ろへ跳んだからかわされた。さらに銃口を向けてきたから、ナックルガードから蒼白い滝を縦全方向へ爆散させて、銃撃を防ぎながら背中からの後押しで突進する。負けるかっ、やられてたまるかっ、と斬りかかる。他の子どもからもビームのような蒼白い光を銃撃されて、何度も食らっても手当たり次第に、我武者羅に、初めての練磨と同じルールを設定しながら斬りかかる。やられて堪るか!! と。
練磨はやめない。再現化された本心から強制退空間移動されるまで。寝て、目覚めてからも。
――ルニ・オーソナーが終わると、強制シャットダウンのように不意に意識が途切れている。そのことは毎度目が覚めた時に気づいたが、すぐにルニ・オーソナーへ入空間移動して食事にしないと身が保たない。それ以外に方法がないのだ。思い出すことで命令するやり方で食材も食事も作らなければならない。時間と手間がかかってもそのやり方を選んだ。体に必要な栄養をすでに摂り込んだことにする方法では、イグズィスティンクスを何倍も消費してしまうのだ。
だから、少しでも長く練磨をやれるように、食材も食事も自分で作った。
そして練磨を始めて、諦めやしない。子ども連中を相手に、負けるものかっ、と斬りかかる。
そんな中で、やられる、と恐れた時や、こいつは楽勝だ、と思いながら刃を打ち合った時に、刀身にヒビを入れられてしかも、そのせいなのか、見えない力に後方へぶっ飛ばされた。
さらに全身に力が入らないほど胸の奥底が辛くて、まさにいつの間にか誰かにいじめられて、徹底的になじられたとしか思えないほど悲しくて、悔しくて涙が止まらなかった。
しかしそれは、初めての練磨の中でも味わった。味わったから、たくさんのことに気づけた。
不意に強制退間されたが早いか意識が飛んだ。そして目が覚めたが、すぐに食事。練磨。
それを続ける。そのサイクルを続けていく。何度も続ける。続けていく。




