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 そして練磨(れんま)を思う。思う。――思い続ける。

 目眩(めまい)がしたように思考が分からなくなった。それは場面が変わった現象だからだと思った。

 咄嗟(とっさ)に目を開けると、せま苦しく空へ伸びる太い木々の間からシールド付ライフルの銃口を向けてくる子ども連中をバックに、あのたれ目の女の子も、不敵で腹黒い笑みを浮かべながらハンドガンの銃口を向けてくる。しかも自分まで、いつの間にか右手に太刀を握っている感覚。

 ――本当に全員から銃口を向けられている。

 実感したが早いか目を()いていた。意識が飛んだかのような感覚にも(おそ)われた。

「っ――あああああああああああああああああああ!!」

 突然右手に、まるでナックルガードが動いたような感じがしたが、その時には爆発が起きたかのように、蒼白(あおじろ)い光の衝撃に()み込まれた。思わず目を閉める。両腕で顔を(おお)う。

 それでも(まぶ)しい。重低音(じゅうていおん)もけたたましい。長いっ。眩しいっ――!!

 しかしまるですぐに、しかししばらくしてそれが(おさ)まったが、周りの木々がなくなっている。

 子ども連中はほとんどが、遠くで痛々しく横たわっている。男の子も、女の子も。

 中にはシールドが半壊しながらも持ち(こた)えた女の子もいる。

 は? と思わず思いながら、(おう)は何も考えられなかった。

 ただ、右手だけではない。右腕全体が(しび)れている。まるで噴射(ふんしゃ)の反動を受け続けていたかのような感覚。しかも太刀の、ナックルガードのあたりから光の衝撃が爆散したかのようだった。――同じだ。初めての練磨(れんま)の時と同じだ。あまりにいきなり、何もかも強烈だったから(こわ)くて、恐くて狂いそうなほど生命(いのち)の危機を感じた時、ナックルガードからまるで、縦全方向への(たき)のような蒼白いそれが、開いた(かさ)のように眩しく爆散した。それが起きた。その時と同じだった。

 ――それに気を取られすぎたから、目の前でしゃがみながら、なぜか両腕で顔を覆うだけで持ち堪えられている無傷の女の子(たれめ)が、突然立ち上がったように見えた時に両ももを撃たれた。

 ガッと目を剥けさせられてガクンとくずおれながら、両肩まで撃ち抜かれた。

 仰向けに倒される。しかもそのすぐ後に突然、女の子(たれめ)が腹を片足で踏みつけてくるが早いか、左胸に銃口を押しつけてきた。まるで高笑いのような感じで、忍び笑いをしながら。

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