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「まだ終わりじゃあないんだろっ!? まだだと思えば本当にまだなんだっ。根拠なんか必要ないから、まだだって思い続けろっ! (あきら)めないでくれ!!」

 それは(わか)っている。なのに、それでも、身体(からだ)が重苦しくて動かせない。

 そして、練磨(れんま)が始まった時からのようにまたぶっ飛ばされる。泣いている藤谷(ふじたに)の、ライフルによって体を壊される。片山(かたやま)拳銃(けんじゅう)によって体を壊される。高菜(たかな)にも、真梨(まり)にも壊される。

 ――その中で目眩(めまい)がしたかのように自分が分からなくなった時、腹の底から()えていた。

 身体がやっと思い改めてくれた。自分を守るために避けようと動き出した。しかし壊される。

 その中で思った。やっぱり嫌でも自分からは逃げられなかった、と思い知った。

 そしてやっとだ。やっと単純に、そういうことなんだ、とすっきりすることができた。根拠なんてなかった。狂おしいほどの感情の爆風に後ろから()まれて、飛ばされているだけだった。

 ここで諦めたら、その後、時間差で、確実に心が死んでしまう。頑張るのを諦めたくない。

 だから諦めないで、動いて、壊されても立ち上がって、戦ったが途中で()え切れなくなった。

 だから、無理やりでも起き上がる。立って壊されて倒されても、起き上がるのをやめない。

 高菜とシルキィが、再現化された本心(ルニ・オーソナー)()理維()持責()任者()になった時も、起き上がり続けて、その中で強制退空間移動(たいかん)させられた時、ついに、練磨に必要な、全員のイグズィスティンクスが尽きた。――そして、今までのおかげで、(おう)はイグズィスティンクスを実感できた。

 苦しいからこそその苦しさを乗り越えようと()い上がる気持ちだけではないが、腹の底から()き出る本心だけにイグズィスティンクスが(こた)えてくれる。諦めたその瞬間から見棄(みす)てられる。(スィ)()().の自然治癒促進(ブーストナチュラル)さえ護ってくれない。その後は決まってとんでもない痛みを(こうむ)る。

 イグズィスティンクスなしでは肉体の至るところも、心さえも徹底的に(つぶ)される。

 しかし、それは自業自得の範疇(はんちゅう)でしかないみたいだ。

 本心を諦めない気持ちを諦めない。それが肝心(かんじん)だった。そうして生き残る生き残り方だった。


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