3333333333
「あと、もう少し、待っていてくれれば、あいつらの化けの皮が剥がれたのにっ!! なんで、……なんでっ、……あと、少し、……信じてくれてたら……っ」
そう言いながら藤谷が、堪え切れないと俯くと、顔も、自然と右へ戻った。
……全身を震わせて泣いている。
両膝を押さえつけるように両手を膝の上に乗せて、自分を抱え込むようにして泣いている。
ちくしょうっ、と櫻は心中で唸った。眉根をきつく寄せて、目を閉めずにはいられなかった。
「……ごめんっ。……信じ、……貫けなくて、……ごめんっ……でもっ、……信じてたんだっ」
「解ってるっ。櫻は悪くないっ! 全部あいつらのせいだっ! ……解ってんだけどっ!!」
藤谷が、潰されそうだと言わんばかりの声を絞り出した。
その声を、聞かなくてはならなくさせたのが悔しい。悔しいっ。
思わず唇の裏で歯を食いしばるが、唇も開きそうになってしまう。
泣くしかできない。
泣くことしかできない。
「……ごめん、なさい……」
「謝らないで……っ」
その藤谷の声は、純粋の〝やめて〟だった。
「私のためなのは、伝わってる。……ここまで、精一杯になって、くれたのは、伝わってるよ。……ここまで、してくれたのは、本当は、素晴らしいことなんだよ……っ」
なんでっ、と櫻は目を見開いた。
素直に受け止められない。なんでだ。分からない。どうしてそう、言ってくれるんだ。




