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……3

 それでもまだ、胸の奥底は痛い。

「ごめんっ……!!」(おう)は思わず、目を細めるほど眉根(まゆね)を力んで寄せた時、少し(うつむ)いた。

 藤谷が(かぶり)を振る。そんな気配(けはい)が上でした。

「謝らなきゃいけないのは私だよ。……無理でも頼んだんだもの。……本当にごめんね……」

 それを聞いて櫻は何も思考ができなくなったが、少し経った時、そんなことないと思った。

 しかし言えない。言えなかった。藤谷の気持ちはそれほどなんだ。

 そう感じた時、本当に、腹の底から悔しい。思わず目をきつく閉めていた。

 ――間違っていない選択だったのに、藤谷が苦しんでしまう方が、選ばれてしまったんだっ。

 クソくらえだっ!! いつか退院して、何もせずただ家に帰るなんて絶対にできるものかっ。できることじゃないっ! やれることだっ! 向き合う。向き合ってやる。その現実(こと)でわけが分からなくなっても、絶対に聞いて、受け入れるっ。分からないからって(あきら)めない。頑張って理解して受け入れたい。何だっていいやってやるっ。それで僕がどうなったって!!

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