4!! ……4?
「……真梨、は……ごめんっ。知りたいんだっ。片山のやり方、どう思ってるのかって」
「……なんて残酷なことができるんだって思ったよ。そこまで望んじゃいないって。……けど、インプリシットがそれを最初から望んでいたわけじゃない。片山にしか分からない憎しみだ。きっと仕方ない。……ただなんで、お前がこんなこと聞いて、……どういう魂胆だよっ」
「……手伝ってくれること、できないかどうかを知りたいんだ」
「フン。……何企んでんだろうね。わたしに気を使うなんてしてさ」
「いや、悪巧みじゃなくて、……僕も確かに、片山さんのやり方は、どうかと思うし、すごい衝撃だったけど……やっぱみんなのこと、まだみんなほど知ってるわけじゃないのが助かって、立ち直れたような気がしてるから……でもこのまま藤谷を放ってなんかおけないっ。たくさん助けられたんだっ。お節介でも、その代わり確実に藤谷のためになることしてやりたいんだっ」
「さっきも言ったぞ。一人で泣き尽くしたいって。なのにそれじゃあお前の方が無神経だぞ!」
「冗談じゃないっ。一人で何とかできることなんか、高が知れてるから言ったんだっ」
途端、真梨が呆気に取られたように目を見開いた。まさか本当は、と驚いたようでもあった。
――だったらなおさら言わなきゃならないような衝動に、櫻は駆られた。
「辛い時は、どんな理由があっても一人じゃダメなんだぞ。ズルズル塞ぎ込んでしまうんだっ。堪えられているつもりでもどんどん悪化してしまいに行ってるっ。心が次第に沈んでくんだっ。無意識に自分で自分の元気をなくしていくんだっ。そんなことじゃいつまで経っても辛いよ! きっかけがあって、それで気持ちが入らないと腹の底から泣けないっ。一人じゃ抱え切れないから辛いんじゃないのか?」
「とっくに分かってるッ! とっくに思った! けどお前はやり方を間違えてんだよ!!」
真梨がそう、まさに心底から鬱陶しそうに怒鳴り散らした。
その怒気が胸の奥底に激突してきた。ショックだった。やり方を間違えている!?
「べたべたべたべたくっついてられるか! 気持ち悪いね! 頭だけで言ってんじゃないよ! というかお前本当に百合奈のように、一人になりたいって思った時なんかないんだろ!」
「あ、あるよ! あるよたくさんっ。だから知ってる! 間違えたのは悪かったけど!」
「だったら解って、少しは一人にしてやりな! それに、わたし、櫻が百合奈にしてやりたいことをしたことはあるんだ! 今の百合奈には大一しかいないから! 両親だっていなくて!」
ウソだろ!? と櫻は、真梨の最後の方の語気が、悔しさからか感情的に荒くなったことにウッとなりながら、信じられなかった。大一しかいないことが。




