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ep5.頑張ろうと気持ちを入れ替えるために珈琲を淹れようとした俺は

明けましておめでとう御座います。今年も宜しくお願い致します。


非リア充な自分にはこの程度の駄文しか書けませんとです(´・ω・`)。


この話しは妄想50%、友人の恋愛談25%、恋愛シュミレーションゲーム25%で出来ています。

 自分の部屋に戻ってきて、早々に自分の思考を反省した。

 本ッ当にしょうもないことを言ってしまったなあ。現実逃避とは言えどうにかしないとな。

 俺が現実逃避しているときって何かしら変な方向に頭を使っている気がする。

 『まあ、俺だからしょうがない』と思って過ごすことにしなければきっとこの先生きていけないだろうしね。うん。きっとそうだ。

 仕事をするのが楽しくなるって言うのは多分俺がこの仕事を生き甲斐にするまできっと無理だろうから『ながら』で出来ることを探すことにしよう。

 とは言え、仕事をしている状態で出来る『ながら』って何かあるだろうか?

 俺の脳みそをフル回転させて出てきた『ながら』が『独りしりとり』や『独りマジカルバナナ』、『全力で歌う』という。

 俺の脳みそ使えねぇな、おい。

 ……それにしても本当に静かだな。例えるなら物凄く広い高原で一人でポツンと佇んでいる感じというのが一番解りやすいんじゃあないだろうか。

 つか、こんな状況に置かれてたら俺ってば寝てしまうぜ?なんて誰もいない状態でボーっと考えてみる。


 「……珈琲淹れるか」


 「あ、僕淹れようかっ?」


 「ああ、頼むよ。……ってレイナール!?」


 「呼ばれず飛び出ず這い寄りました!どうもレイナール・C・ディカオスだよっ!」


 「その口上は何だ?とかこの部屋にどうやって入ってきた?とか色々言いたいことはあるが……」


 「……あるが?」


 「レイナール、お前は救世主だッ!天使だッ!!最高だッッ!!!」


 こんな静かな状況に一人置かれるっていう辛さから解放してくれたレイナールは天使だ!!

 俺って実は寂しがり屋なんだ。なんて戯れ言は置いておくとして、本当に良かった。あのままだったら確実に心が折れていた。それはもう、綺麗に美麗に最高に最低にぽっきりとな。


 「葵今日ずっとボーっしてるけど、大丈夫?」


 「ああ、大丈夫だ」


 ……あれ?今俺を心配したのってレイナールじゃあ無くてリア……だよな?うん?


 「……え?何時の間に?」


 「うん、ずっと居たんだけどね。レイナちゃんのインパクトが強すぎて影が物凄く薄れちゃってたよ」


 「いや、別に影が薄いって印象はないけど。て言うか、最初リアが居ることに何の疑問もなかったんだよ」


 毎日24時間9日間を殆ど一緒に過ごしてきたからリアが隣に居ることに何の疑問も浮かばなかった俺ェ。俺、リアが居ることが当たり前になってんだな。

 『仲の良さは一緒に居る日にちじゃあ決まらない』とはよく言ったもんだね、本当に。


 「それは喜ばしいことだね」


 「何でだ?」


 「いやあ、葵の中にキッチリ私が居るんだなあってさ♪」

 

 「……」


 やべぇ、さっきからリアの攻撃が凄く俺の精神に大ダメージを与えてきている。コレは、そうだな、ヤバイ。

 精神に物凄いダメージ。それを例えることが出来ないのが歯痒い。この気持ちを何と例えようか。

 俺の思考が汎用的で無いことをこれほどまでに恨んだことは無いな。


 「リア、そういうこと言われると照れるから……」


 「葵ってば、可愛いな♪」


 ……くそう。顔が物凄く赤くなっているような気がする。

 やっぱりリアとレイナールの前じゃあ、普通に自然体に居られる。こんなに楽しい会話が出来ている。


 「あーっ!!リアまた抜け駆けしてるーっ!!」


 「ふふふ、レイナちゃんも可愛い。大丈夫だよ。ちょっとお話してただけだからね」


 「……完ッ全にからかってたじゃねぇかよ」


 「あっ、葵!はい、珈琲!!」


 「ん、ありがと」


 そうやって口に含んだ珈琲はどこかぬるっとした口触りが……。ぬるっとした!?

 いやいやいやいや、え?珈琲ってぬるっとする口触りのしたものだったか……?


 「レ、レイナール。お前、珈琲に何入れた?」


 「んーっ、お砂糖一つまみと」


 「砂糖一つまみと……?」


 「片栗粉っ!!」


 「レイナール、テメェは悪魔かコノヤロー!!」


 「うん、悪魔だよっ」


 ……畜生、何でこの世界に片栗粉なんて代物があるんだよ。そして何で片栗粉を入れたんだよ、レイナールはよぉ。

 いや、この世界に米があるから片栗粉はあっても可笑しくは無いんだが。


 「……ッチ、しょうがない。口直しに茶でも点ててやる」


 元の世界で俺が一人で暇なときはお茶を点てていた。爺さんと婆ちゃんに教えて貰ってから点てることの楽しさが解ったんだよな。

 この世界に来てその趣味はもう無理だろうなあと思いつつ過ごしていると偶然街で歩いたに見つけたんだよ。そう、道具一式だ。

 慣れと道具さえあれば点てるのは割と簡単だ。俺は幼い頃から点てているから点てる茶は美味いと思う。……多分、きっと、may be。


 「あ、葵ってお茶作れるんだ」


 「……作るって言うのは語弊があると思うんだが。そして、レイナールよ。俺は大丈夫だからそんなに泣きそうな顔をすんな」


 「……だって、葵、物凄く不機嫌だもん」


 「まあ、そりゃ珈琲だと思って飲んだら口の中にぬるっとした物が入ってきたら不機嫌にもなるぜ」


 「あ~、葵ってこの世界の珈琲飲んだの始めてだっけ?この世界の珈琲はぬるっとしてるんだよ」


 ……マジか。まさかのぬるっと珈琲が常識だったことに驚いた俺は悪くない筈だ。

 俺の常識はこの世界では通用しないってことはずっと解ってたじゃあ無いか。

 羽が生えているのも当たり前。角が生えているのも当たり前。肌の色が青かったりするのも当たり前。耳が長かったりするのも当たり前。色々な色の髪の毛があるのも当たり前。目の色が色々な色であることも当たり前。魔法が使えることも当たり前だし、飛んでいることも当たり前。


 「……あ~、レイナール。ゴメン。俺の考えが及んでなかった。悪い」


 「ううんっ。僕も葵が異世界人だってこと忘れてたから、お互い様だよっ」


 「二人とも自分が悪いって認められる所は本当に凄いよね」


 リアはそう言うが、俺はそうだとは思わない。それは当たり前のことだ、と俺は思っているしな。

 そもそもそれが出来ないヤツは最低なヤツだと思う。それが出来ないヤツをどう信用して良いのか解らないしな。


 「ん、出来たぞ」


 「あ、ありがとっ!!」


 「うん、有り難う。葵」


 二人が口に運んでいくのを俺はずっと見続けている。うん、なんか艶めかしい。唇が物凄く艶めかしい。

 美少女って何をしても綺麗に見えるのは何故なんだろうか?俺の姉貴分を除いて。

 アイツは食い物を食うときのマナーがなってないから見ていて気分が悪くなったな。

 食い物食ってるときに口をクチャクチャ言わせたり、口に者が入ってる状態で喋っていたり、食い物を箸で刺して食べたり。

 うん、アイツは比類がない美人だが、ダラダラしていてそう言う行儀の出来ていないところを知っている俺から最悪だ。中身を知ったら誰もアイツに着いて行けないだろうな。

 ……まあ、俺を除いて、だが。


 「……うげえ、苦いぃ」


 「ははは、レイナールはお子様だなあ」


 「ち、違うもんっ!!」


 「どうどう」


 後ろで『僕は馬じゃあないっ!!』とかなんとか言ってるけど俺は知らぬ存ぜぬ。

 ああいうちょっとしたことでムキになるところが可愛いと思う。うん。……リアも俺に対してこう思ってんのかねえ?


 「美味しかったよ。葵ってこういう正座して背筋のばして、みたいなのが得意なの?字を書くのも上手いし」


 「そうか?そんなことはないと思うが。まあ、爺さんの教育方針で書道、剣道、茶道はやらされてたからかな」


 「へえ、葵のお爺さんって礼儀に厳しそうだね」


 「うん、物凄く厳しい。食い物の食べ方から、目上の人に対する礼儀まで指導されるからな。6歳の時からやらされてたからな。……まあ、そのお陰で色んな人に良くして貰ってたけど」


 「第一印象が大事だもんね」


 「そう言えばリアの葵に対する第一印象ってどんなのなのっ?」


 ……止めて。俺の黒歴史を掘り出さないでくれ。

 アレは、本当に一目惚れだったんだよ、コンチクショー!!


 「うーん。『面白い男の子だなあ』って言うのと『凄いなあ』かな」


 「ふーん。ねえ、葵。どんなことをすれば『面白い男の子だなあ』って言う印象になるんだろうねっ」


 「後先考えずに自分の気持ちを真っ直ぐ伝えたらそうなるんじゃあねぇのかな。ってかさ。俺の心読めるんだからわざわざ口に出させんなよ」


 ……ま、なんだかんだでこういう平凡な時間が好きで仕方ないんだけどな。


 「リアのだけじゃあ駄目だよね。僕もキッチリ言わないとっ!僕の葵に対する第一印象は……」

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