第一章
人類は宇宙人により創生された。正確には宇宙人がサルの遺伝子を操作し、自分達の遺伝子と合成させ、人間を創ったのだ。
その宇宙人は謂わばグレイタイプと呼ばれる火星人で、顔が大きく、肌の色が灰色で、目が大きく吊り上がっている、身体の貧弱な種族である。
もう一つ爬虫類型のレプティリアンと呼ばれる金星人の種族がおり、この種族はグレイタイプと対立関係にあり、地球の支配を巡って、争ってきたのである。
レプティリアンはグレイタイプの創った人類に更に自分たちの遺伝子を混合させ、裏から人類を操ってきたのである。
グレイタイプは人類を成長させようとし、様々な試練やアイデアを人類に施してきた。ところがレプティリアンは、人類を堕落させようとし、人類の性に雄と雌の様な性交を持たせ、麻薬や売春、酒、タバコ等を人類に教えた。
グレイタイプは人類に資本主義という枠組みを作らせ、人類の発展を促した。
レプティリアンは社会主義という社会構成を構想し、やがて人類は大きくこの二つの社会構成によって国際間を2分された。
メリカン共和国を中心とする資本主義陣営と、ローゲシア連邦を中心とする社会主義陣営に分かれて対立することとなった。
やがて核兵器が開発され、核戦争と言う危機に立たされる事となった。
この二つの種族はそれを望んでなかった。それで恐怖の予言を残してこの危機を回避させようとしたのである。
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メリカン共和国の首都ローゼでは、様々な人や車が行き交かい、賑わっていた。
人々は会社や学校等、朝夕のラッシュ時には、都会の賑わいに喧騒を齎すのであった。
その喧騒の中にサブローという50代位の男性がいた。
サブローの職業は弁護士なのだが、今日も裁判所に向かう途中であった。
サブローはある特殊能力を植え付けられており、本人はその特殊能力に助けられた事もあれば、苦しんだ事もあった。彼は眼鏡を外し、空を見上げた。太陽が眩しかった。幼いころの記憶が蘇った。