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幼馴染との関係の変遷  作者: にやり
1/14

1 現在

初投稿です

1話1話は短いです


「ねえ、なんであんな問題答えられないの?普通に授業聞いてたらわかるでしょ?」



少しイラついた口調で詰め寄ってくるのは俺の幼稚園からの幼馴染の戸倉美里。



「たまたまわからないところだったんだよ、しょうがねえだろ。」



うんざりしながら答えるのは、俺、谷口和也、高校1年生だ。



「たまたまが何回続くのよ。もっと努力しなさいよ。」



確かに美里だったら完璧に答えただろう。成績は学年トップ、スポーツも得意な美里なら。


ここ、千賀高校は県内一の進学校だ。


正直あまり出来の良くない俺は授業についていくのもだんだん厳しくなってきている。



「美里またダメ男君にかまってあげてんのかよ。優しいねぇ。」


「こんなのが私の幼馴染なんて恥ずかしいよ。」



美里は仲のいいヤツらと俺をダメ男といい馬鹿にしてくる。


入学当初はまだ勉強に対するモチベーションが高かった。


よくあるラブコメのように幼馴染である美里のことが好きだったから。


高校受験も美里と同じ高校に受かるため必死だった。


努力して努力してやっと今の高校に入れたのだ。


だが、無理して入った高校生活は決して楽しいものではなかった。


家では勉強しかしていなかったのに成績もダメ、運動もしなくなったのでスポーツもダメ。


おかげで美里や周りから馬鹿にされるようになった。



「美里ぉ、幼馴染だからって構ってあげてるけどもしかして付き合う気とかあるの?」


「つ、付き合うわけないじゃん!流石に私にも選ぶ権利あるでしょ。」


「ふーん、そうなんだぁ。もしかして構ってあげてるのは好きだからとかって思ったんだけど。」


「なっ、ないない!冗談やめてよ!ありえないから!」


「まぁそっか。ダメ男とか言い出したのも美里だもんねぇ。」


「ホントにさぁ、中学の頃はまだマシだったけど、努力もしないし、暗いし、いいトコないんだもん。ダメ男としか言いようがないよ。」




本人に聞こえてるのを承知でこんな事話してるのはどうなんよ。




そんな生活が半年以上続いた。





俺は美里のことが好きではなくなった。


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