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0006 めだかが透明な小川を……

↓2011.06.23

   めだかが透明な小川を……


 めだかが透明な小川を日常的に泳いでいるような光景を見るのは、現代社会ではほとんど無理なことと思う。意図的にそれを実現することは可能だろうが、それでなければ、めだかは現代社会から排除される運命にある。現代社会の構造はめだかを排除するために構成されたものではなかったが、利益や労働の軽減などを求めることが、結局めだかも排除してしまった。

 それが避けえなかったことは認めるしかないと思う。もしめだかを復活させようとしても、現代社会の構造を変えるのではなしに、限定された地域での保護活動にしかならないだろう。(トキやコウノトリの復活も、結局その範疇にしか入らない。)

 美しい自然を守りたいと思っても、どこもかしこも人間だらけで、利用されていない土地も乏しい日本では、無理なことだろう。ただ、人工的に管理された環境の中で、わびしく延命させることしかできないだろう。




↓2011.07.09

   力を持っている存在が……


 力を持っている存在が、一般の人に気づかれないように、この世界をコントロールしようとしている。そういうことを言うと、馬鹿げた陰謀説だなどと否定する人がいる。

 しかし、力を持っている存在がいて、彼らがこの世を好きなようにコントロールしようとしているなどということは、ごく当たり前の事であって、陰謀説などと名づけるほどのことではない、と思っている。

 陰謀説などということを言う人は、たとえばイラクでフセインの像が引き倒された時に、アメリカ国旗を振って「サンキュウ」などと叫んでいる人を見ても、それが「やらせ」であることに気づけないほど鈍い人なのだろうと思う。どこでアメリカ国旗を手に入れたのかとか、なぜ英語で叫ぶのか、などと疑問に思う能力さえないのだ。




↓2011.08.07

   中学生の時にXXXXXを読んで……


 中学生の時にXXXXXを読んで、「何だ、この馬鹿々々しい話は」と思った。高校生になって、コリン・ウィルソンの『賢者の石』という小説の中で、自分が思っていたようなことが書かれているのを見つけたときは、嬉しかった。しかし、こういうことはどうも分からない人には全く分からないようだ。

 中学生の時にXXXXXの『XXXXX』や『XXXXX』を読んで、恣意的でアンフェアな話だと思った。(「うまくまとまっているが、中身は空っぽ」と表現した。)五十歳近くになって、小松左京氏の短編『XXXXX』に、自分が思っていたようなことが書かれているのを見つけた。

 大学生の時に勝海舟の角川文庫版の『氷川清話』を読んで、「この人は人に理解されにくい人だ」と思った。本人も承知の上で、「分かんねぇなら分かんなくていいよ」という気分で発言しているなという気がした。何かというとXXXXXが注目されるが、自分の見方では「XXXXXは勝海舟のXXXXX」程度でしかない。勝の偉さはなかなか分かりにくいものなのだろう。しかし、一つだけ、「明治政府に比べたら、末期でさえ徳川幕府の方がよっぽどましだ」と自分は思っていたので、それが勝の意見と大いに異なるところだと思っていた。しかし、最近読んだ本によれば、晩年には「徳川幕府の方がよっぽどましだった」と発言していたそうだ。

 中学生の時にヴァン・ヴォークトの『宇宙船ビークル号の冒険』を読んで、この人は分かっている人だと思った。それは、その本の中で、「自分は正しい」と思っているどうしようもない人物について、ちょっとだけ記述されているのを読んだ時に思った。大学生になって読んだ本の中で、コリン・ウィルソンがヴァン・ヴォークトの『正しき男理論』(未発表)という論文の内容を説明して絶賛しているのを読んで、「おお!」と思った。

 大学生の時にコリン・ウィルソンの『アウトサイダー』を読んだ。この本は、高校生の時にフランツ・カフカの『城』を読んで、カフカを「自分とそっくりな人だ」と思ったのと同じような感覚で書かれているなと思った。この本もなかなか理解されにくい本のようだと思う。ある人の、「『アウトサイダー』に刺激されて日本人の「アウトサイダー」について書いた」と称する本を読んだことがある。しかし、取り上げられた日本人の中に、コリン・ウィルソンが言うところの「アウトサイダー」が一人もいなかったので驚いた。日本人では誰が「アウトサイダー」だと思うかと問われれば、「勝海舟がそうかなぁ」と答える。




↓2011.08.10

   高校生の時……


 高校生の時、「我思う、ゆえに我あり」という言葉について、一種の唯我論だなと思った。こんな言葉を重大だと思えるのは、あまりにも愚かだと思った。


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