第2話 LI〇E交換した
「あっはい。」
「絶対来てくださいね!」
流れで俺は返事をしてしまったが、なぜ俺が?うーん...全く思い当たる節がない。
「ん?どうした冬樹?腹でも痛いのか?」
唸っている俺を心配してくれたようだ。やっぱり遥人イケメンやなー。(性格が)
「いや、なんでもないよ。それより、良かったな。宇波さんの隣で。」
「お前も良かったな。宮坂さんの隣で。」
コソコソとこんな会話をしているとチャイムがなった。
「はーい、授業を始めるぞー」
先生が入ってきた。まぁ、授業と言っても、この辺りの勉強は予習済みなので、ぶっちゃけ暇だ。
そういえば今日アルバイトあるなー。あ、ちなみにコンビニのね。時給はなんと900円!結構高い。基本的にはゲームとかは自分のお金で買っているのでゲームの数が半端ない。(100本以上ある。)任〇堂のゲーム機とか、最近出たP〇5とか。
誰かにそんな事を説明していると、不意に隣から声が聞こえてきた。
「...うくん、夏蒼くん。」
「へっ?なんですか?」
「あの、屋上で話そうかなって思ったんですけど、昼休みだと時間ないかなーって思ったので、今ここで言っちゃいますね。」
ニコニコしながら話しかけてくる。何この可愛い生きもの。天使か。
「あっはい。」
「あの...LINE交換してくださいっ!」
...それだけかい!それだけの理由で屋上に呼び出そうとしてたんかい!いや、いいんだけどね?いいんだけど...心臓に悪いんだわ。なんか悪いことしたかと思ったわ。
まぁ、それは置いといて...俺がそんなお願いを断れるはずもなく...
「あぁ、いいですよ。昼休み暇なので昼休みにしましょうか?」
「ぜひ!お願いします!」
※なお、この会話中も2人はしっかりと先生が言っていることをノートにメモしています。
♢
キーンコーンカーンコーン...
昼休みです。購買にパンを買いに行こうとした時に、宮坂さんとLINE交換することを思い出した。
(あ、そうだ。宮坂さんに言わないと。)
「宮坂さん。そういえばLINE交換昼休みにするって言ってましたけど、今しますか?」
「ぜひ!」
...なんで宮坂さんの方が乗り気なのだろうか。まあいいか。
ピコン!ピコン!
LI〇E交換した。宮坂さんのアイコンって猫なのかー。可愛いな。
「ありがとうございます!」
何故か感謝された。とりあえず返しておく。
「いえ、こちらこそ。」
さーて、パン買いに行くかー。ピコン!...ん?なんだ?LINEか?
『宮坂です!突然なんですけど、アルバイトって何曜日に入ってるんですか?』
...What?いや、隣にいるじゃん!直接聞けばいいのに!...まぁ、いいや。LINEで答えるか。
『今日(火曜日)と、木曜日と金曜日ですよ。』
なんでこんなこと聞くんだろう?と考えているとピコン!っと返信がきた。
『そうなんですね!分かりました!』
隣で「土日は誘えるね...」という声が聞こえた気がしたけど、気のせいだろう。うん、そうに違いない。
さーて、今度こそ購買行ってきまーす。