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こちら有限会社異世界ハンター社  作者: ロンヤス
第1章 オープニング
3/7

3話戦い終わって・・・

3話目です!

場所は変わって王の間


「天斗殿!ありがとうございます!」

「あの天災級を一瞬で葬るとはっ!素晴らしいですな!」

「いやぁ、さすが異世界ハンター社ですな!」


等と討伐から戻ってきた天斗は王の間にいる貴族、大臣達に褒め称えられていた。


「ありがとうございます。」


天斗はぶっきらぼうに対応していき、そのまま王の玉座の前に片膝を着いた。


「ラクーム王、依頼通り、天災級モンスターを討伐致しました。」

「うむ。よくぞあの天災級の龍を討伐してくれた。しかもあの龍にやられた我が兵士や住民たちも生き返ったと聞く。感謝するぞ。」

「いえ、これも依頼の内に入りますから。それよりラクーム王、達成報酬の件ですが・・・」

「うむ、分かっておる。すぐにでも財務大臣に話をしよう。」


「お待ちください!、ラクーム王よ!」

「む?なんじゃ財務大臣。申してみよ。」

「はっ、恐れおおくも発言させていただきます。さて天斗殿ともうされましたかな?此度は天災級のモンスター討伐ご苦労さまでございました。私、財務大臣を務めておりまするサイナスと申します。」

「はい、瀬ノ内天斗と申します。よろしくです。サイナス財務大臣。」

「早速なのですが、討伐依頼料が国家予算の10%と聞いておりますが・・・」

「はい、確かそうですね。」

「我が国は今、財政難に陥っております。今国家予算の10%を支払うとなるとかなりキツイ・・・」

「それはそちらの事情でしょう?こちらには関係ありません。それに承諾されたのはあなた達だそれを今さらになって払えないは通じない。こちらも仕事なんですよ?ボランティアではない。」

「そのような事は分かっておる。」

「なによりうちの受け付け担当は、払えない所から絞り取るような真似はしない。おそらくそろそろ来ているかな?」


そう言って天斗はウエストポーチの中を探った。


「おっ、あったあった。え~っとサイナス財務大臣、あんたが隠している国の金さっさと出してくれると助かるんだがね?」

「なっ、な、何をいきなり言い出すんだ!そんな物は何処にもない!」

「えーと、なになに?軍備の予算を水増しして残りを着服ねぇ。あとは貴族からの上納金も一部着服。まだまだありますねぇ、そりゃあ財政難にも陥りますね。」

「き、貴様、先程から聞いておれば根も葉もない虚言ばかり吐きおって!ラクーム王よ!この男が言ったのは全て嘘ですぞ!信用なさいませんように!」

「うむぅ、天斗殿。そちはは初めてこの国に来たのであろう?なぜそう申すのじゃ?」

「それはですねぇ、まぁそれをお伝えする前にまずは証拠をお見せしましょうか。あっ、そこの偉そうな騎士の方、少しよろしいですか?」


そんなやり取りの中、天斗はゴツい鎧を纏った騎士を呼び出した。


「ワシか?何のようじゃ?」

「すいませんが、財務大臣の財務室に行っていただけませんか?その部屋の壁に大きな絵が飾っているはずです。それを外すと人が通れるくらいの穴があるはずです。その穴の奥に何があるのか見てきていただきたい。」

「んっ?そんな事でよいのか?わかった、見てこよう。」

「はい、よろしくお願いします。」

「なっ、ななななにを言っておる!勝手に私の部屋に入るな!」

「やましい事はないんでしょ?じゃあ問題ないじゃないですか。ねぇ。ラクーム王?」

「うむっ、サイナスよ嘘と言っているのなら問題ないではないか。行って参れ。」

「御意。」


騎士は王の言葉に従い王の間を出ていった。


「では待っている間に先ほどの続きを致しましょう。まずこの紙ですがマジックアイテムです。遠く離れた場所からでもメッセージが届くというものです。異世界からでもね。そして私達異世界ハンター社の人間は何かしらの能力『チートスキル』と言うのを持っております。私が先ほど龍を倒したのもこの能力を使ってです。」


天斗は騎士が戻って来る間に説明を始めた。


「そしてウチの社員に瀬ノ内 七海という者がおりまして、あっ私の姉なんですが、その七海の持つ能力が『絶対真実』というものでして、条件付きではありますが、あらゆる事象の真実を見ることができるんですよ。私は七海の事を信頼しています。ですので間違いありません。」


天斗はひととおり説明するとサイナス財務大臣の方を見た。サイナス財務大臣の顔は真っ青だ。そしてその奥にいる貴族連中の中にも真っ青になっている者もいた。


「まぁいいじゃないですか、今見に行ってもらっているんですから。私の言っていることとそちらの財務大臣の事がどちらが正しいかすぐに判ることですしね。」


天斗はサイナス財務大臣に向けてニッコリと笑顔を放った。サイナス財務大臣の顔は真っ青から真っ赤に変わりプルプルと体が震えていた。そうしていると先ほどの騎士が急いで戻ってきた。


「ラクーム王!ただいま戻りました!」

「うむっ、ご苦労。してどうであった?天斗殿の話は真であったか?」

「はっ、申し上げます。確かに財務室の壁に隣の部屋に通じる隠し穴が空いておりました。そしてその中には金貨が山のようにおいてありました。あとはいろいろな宝物もございました。その中にひとつ見覚えあるものを見つけた故、お借りさせていただきました。こちらでございます。」


「なにっ!これはっ!ラクーム王国に伝わる『邪悪の魔笛』ではないか?城の宝物庫の奥に結界を張って封印されておるはずだぞ?何故ここにある?サイナスよ答えよ!」

「そ、それはですね?あの、その・・・」


サイナスはラクーム王の問いに答えられずおろおろしている。


「簡単ですよ。サイナスさんがあの天災級の龍を呼び出したんですよ。あそこにいる人と一緒にね。」


天斗が指を貴族連中の内の1人に指しながら伝えた。指差された人物は真っ青な顔がさらに青くなった。


「なにっ!あれはヴォルフ侯爵!どういうことだ?天斗殿!」


ラクーム王は理解出来ず天斗に説明を求めた。


「はい、サイナス財務大臣はあちらのヴォルフ侯爵と結託し、王国を滅ぼそうとしました。いや、王国というのは間違いですね。正確にはラクーム王貴方を滅ぼし王国を乗っ取ろうとしていたみたいですね。宝物庫から『邪悪の魔笛』を盗みだし、金を集めていたのもそのためみたいです。」

「なっ、真か?サイナス、ヴォルフよっ!」


ラクーム王の威厳のある声にサイナスはその場で崩れ落ちた。ヴォルフ侯爵はいきなり態度を豹変させ高らかに笑いだした。


「ハハハハハッ!ラクーム王よばれては仕方がないな!確かに私が『邪悪の魔笛』を盗み出しライナスと協力して天災級モンスターを呼び出したのだ!もちろんお前を殺すためになっ!上手くいっていたのに、そこの奴に邪魔をされたわ!忌々しい!」

「なぜじゃ?ヴォルフよっ!お前は古くからワシと共にラクーム王国をより良い国にしていこうと誓いあったではないかっ!それがどうして?」

「ラクーム王よあなたは国民を手厚く扱い、我ら貴族を蔑ろにしていた。国は貴族が支えておるのだ、国民等奴隷だ、我々貴族がいれば国は大きくなるのだよ。それを城にも多くの国民を登用し、重要なポストにも就かせている。そんなお前がいなくなればこの王国はさらに大きくなる!他の国にも負けないくらいの超大国になっ!」

「・・・ヴォルフよ、貴様は間違っておる。国民がいてこその国だ。国民が国を強くする。そしてその国民を正しい方向へ導いていくのが国王であるワシであり貴族であるお前達なのじゃ。貴族を蔑ろにした?ワシはそんな事は一切していない。国民も貴族も同じく守り導いていく。それがワシの使命じゃ!」

「もうよいわ。あなたとは相容れはせぬ。全てはあやつに全て壊された。」

「・・・サイナスとヴォルフを牢に連れていけ。処分は追って下す。」

「はっ!」


ヴォルフの言葉に返した王の言葉に返事を返すことなくヴォルフはその場で立ち尽くした。王の言葉に反応した騎士達はサイナスとヴォルフを連れて王の間を後にした。


「・・・すまぬ天斗殿。国内部の醜い所をみせてしまったな。お恥ずかしい限りだ。」

「いえ、良くあること、とは言いませんが多かれ少なかれあり得ることです。お気になさらずに。」

「そうか、済まぬな。」

「問題ありません。こちらも仕事ですから。うちの会社アフターサービスも充実してますから。では大丈夫そうなので私はそろそろ失礼致します。依頼料金は後日うちの社の者がお伺い致しますので。」

「わかった。ご苦労であった。」

「これからもご贔屓に。」


そう言って天斗はウエストポーチの中からスマホのようなものを取り出し、画面を操作した。そのまま耳にあて喋りだした。


「あっ、誠也さん?今終わりました。戻りますのでお願いします。」


と言い終わると、天斗の体が光輝き一瞬強く光ると天斗の体がその場から消えた。


それを見ていたラクーム王や貴族、騎士達は急に消えた天斗に驚くだけであった。



遅くなりました。楽しみにしてくれてる方どうもすみません。いろいろ考えながら作ってたら時間かかってしまったのと終わりどころが難しくて少し長くなってしまいました。

少しでも気にいったら評価してくれたら嬉しいです。

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