第7話 初めての感じ
やっと異世界に行きます。
進行が遅くて申し訳ない。
て事でやって参りましたパラディソス!
あれから色々考えてドッペルゲンガー改め、鋼詩が休みの日以外はここで生活しながらいろんな実験をしていこうかと。
簡単にこのパラディソスを説明すると、世界の広さは地球の30倍位の広さで、住んでいる住人は定番の人族・獣人族・エルフ・ドワーフ・魔族・魔物となっている。
ちょっと定番と違うのが、ほぼ全ての種族が友好的に暮らしていると言う事。
一応魔王も居るらしいが、これは魔族の国の王様ってだけで別に世界に喧嘩吹っ掛けたりしないらしい。
魔物も知性のある者は他種族と友好的に暮らしているみたい。
ただ、やはり例外は有るらしく、それぞれの種族からはみ出し者が他の種族に喧嘩売るのが居る。
自分の種族こそ最強で全ての種族を束ねる種族だ!的な。
まぁ、世界征服を目指した人たちですね。
もちろんそれは極一部だ。
争いがほとんど無いまさに楽園みたいな世界がパラディソスだ。
そんな世界ならスキルとか要らなくね?と思うが、その極一部と知性を持たない魔物が襲ってくるから一応は必要で、さらにはここで鍛えたらそのままコラスィに行くときに反映させる事が出来る。
そう。コラスィはまさに地獄の様な世界だった。
種族は更に機械族と外来族、天人族が加わる。
機械族はロボットか金属生命体。
外来族は言っちゃえばエイリアン、宇宙人だな。
天人族は所謂天使系。背中に羽が生えて頭の上に輪っかがある。
死んだら天人族になるとかそんな事は無い。
そんな多種多様な種族が全く手を取り合おうとせずに常に争い続けてる。
宇宙世紀の世紀末みたいな感じだと分かり易いかも。
それだけの種族が居たら世界が狭くないか?と思ったけど規模が違った。地球の1000倍以上の広さがあり、更に宇宙と近くにはコロニーまである。
……規模がデカ過ぎて想像できないし、いきなりそんな世界に行きたくなかった。
簡単に各世界を難易度別に分けるとすると
パラディソスはベリーイジーか、イージーモード。
コラスィがハードモードかベリーハード。
パラティリティスがナイトメアかマニアックモード。
そんな感じらしい。ノーマル?ハッ。俺には何が普通なのかわからないよ。
もっとも、パラティリティス(地球)に至ってはスキルやレベルが存在しないし、どれだけ他の異世界で鍛えて人外が可愛く見える位強くなっても全く無意味。
パラティリティス(地球)基準に強制的にダウンさせられるし、その後にコラスィなどに行っても全てのステータスはリセットされて1からの再スタートになる。
パラティリティス(地球)、マジ鬼畜。
まぁ、管理者にはその辺効果無いけど。一部例外はあるが。
向こうから召喚した場合にそうなるらしい。
て事で、まずはこの世界である程度慣れてからにしようかと思って来たんだけど……。
なんか……攻撃されてるっぽいんだ。
いや、俺もまさか最初に選んだ定番の草原スタートでこうなるとは思わなくて。
攻撃されてるっぽいと言ったのは相手が全く見えない。
多分最初に見かけたアイツかなーと思ってる程度。
ここに来る時に念の為の保険として自分のスキルを弄くりまくって、チートを飛び越えてもはやバグレベルにしといて正直助かった。いやマジで。
常時発動のパッシブスキルで物理攻撃完全無効と魔法・スキル攻撃完全無効、全状態異常無効、即死攻撃無効、フルオートリジェネレート。
そもそも管理者に攻撃効くのか?と思うんだが、林さん曰く『パラディソスとコラスィでは普通に攻撃受けるし死ぬ事もある。ただ、存在自体は消えないからパラティリティスのカフェで復活する』との事だ。
その場合、管理者でもパラティリティスのステータスリセットを受けるんだと。デスペナ完備ですよ。
そして死なない為と思って弄りまくったスキル。
最初は単純に不死とか不滅とか無敵てのにしようとしたけど、攻撃されると痛いじゃん?死にはしないけど痛みがあるのは嫌だからねー。
死ぬ程痛い思いはしたくないし。
ステータスやレベルは残念ながら弄れなかった。
無効系はそのままの意味で、万が一ダメージを受けてもフルオートリジェネレートが一瞬でHPとMPを完全回復させるからまず死ぬ事はない。
そして安心して草原を散歩していたら見つけた、初魔物の定番、スライム。
ただ、イキナリのレア系なのか色がおかしかった。
全体がメタリックブルーで滅茶苦茶カッコよくて、欲しい!と思ってテイムのスキルを取得する為に色々いじってたらバシッ!て大きな音がして、ビックリして辺りを見回したが何にも無い。
……うん。あのメタリックブルーのスライムも居なかった。
それからはずっと近くでバシバシ何かが弾かれる音だけがしてるんだ。
もうかれこれ30分以上も。
多分あのスライムが攻撃してると思うんだけど全く姿が見えないからいまいち分からん。
もちろんこの30分間何もせずに居たわけじゃない。
新しくスキルを弄った。
そのスキルがこれ。
・衛星探査
自身の脳内か視界内に簡単なミニマップを生成。そこに自身に敵対している反応があれば赤い点で表示される。ミニマップ範囲は自由に変更可能。また、そこから赤い点を詳しく調べる事も可能。
・多重並列思考
自身を分割し、それぞれで個別に思考する。実際に分身が現れる訳ではなく、頭の中に何人もの自分を作り出せる。その数に制限は無い。
・超速思考
思考速度を通常の何倍、何十倍にも早めて一瞬の内に様々な事を考える事が出来る。ただし、思考スピードが上がっただけで肉体は早く動かない。超速反応と併せると思考スピードに合わせて動く事が可能。
・超速反応
肉体の反応速度を何倍、何十倍にも早める。このスキルだけではただ反射神経が良いだけ。超速思考と併せると反応速度に合わせて思考することが可能。
・超肉体
肉体の強度を限界以上に引き上げる。身体にどんだけ無茶をさせても痛める事は無い。
・全操者
全ての者を使役する事が出来る。また、生きている者なら意思の疎通が可能。
とりあえずこんな感じだ。
で、早速脳内にミニマップを生成してそれを監視する自分を作って周囲を観察してわかった。
赤い点が1つ?あるんだけどあり得ないぐらいのスピードで動いてる。
そのスピードのせいでパッと見、マップが真赤になってる様に見えた。
でも超速思考と超速反応を得た瞬間からやっと敵が見えるようになり、そこには最初に見たメタリックブルーのスライムが一生懸命に体当たりをしている姿が。
そして全操者の影響でスライムの言葉?意思?が聞こえてきた。
『くそっ!くそっ!何なんだよ!何で攻撃が効かないんだよ!いい加減殺られろよ!何なんだよコイツ!くそっ!何なんだよー!!!』
…………あー。なんか、すまん。マジですまん。
この声を聞いたらスライムが泣きながら体当りしてきてる様に見えて可哀想になってきた。
「えーっと。俺の言葉は通じるか?とりあえず俺は敵対するつもりは無いから落ち着こう?」
『ウルサイ!さっさと攻撃くらって殺られろよ!インチキだぞ!』
いや、うん。インチキなのは理解してるけどね?
「出来ればカッコイイし話だけでもしたいんだけど……」
『じゃあ1回位こっちの攻撃喰らえよ!卑怯者!』
「んー……1回喰らえば話を聞いてくれる?」
『ああ!だから大人しく喰らえ!』
「…………オッケー。じゃあ約束な?」
そう言って物理攻撃攻撃完全無効のスキルをオフにした。
次の瞬間、俺の頭が何かに当たり爆ぜた。
うまい感じにサクサク進めないものかな?と最近悩んでますが、こんな感じなのも悪くないかな?
お読み頂きありがとうございます。
※1/5追記
常時発動のパッシブスキルの物理攻撃完全無効をオフにしてるのは、装備から外したとお考え下さい。




