第52話 レトの冒険 ③
遅れました。
後書きにレトのステータス書いときます。
謁見の間から場所を移し、今は応接室?みたいな所に来ている。
こんなお城に入った事何て全く無いから、基準が分からないけど…………まぁ、これを基準にするかな。
部屋の中はエルフっぽく、ほぼ全てが木で出来ていた。
机や椅子、調度品まで植物であちこちに綺麗な花が咲いていた。
「さて。リリト達に聞かせても良いのかしら?」
奥の椅子に座った女王様がクロムを見て尋ねる。
そのクロムは私とリリト、アリストを交互に見て女王様に視線を戻す。
「うん。問題無いよ」
「そう。じゃあ先ずは自己紹介からかしらね。私はここエルフの国の女王でそこのリリトの母親、マサリリ・エーテル・マギステル3世。気楽にマーサって呼んで良いわよ」
あ、ホントに親子だったんだ。
いや、疑ってた訳じゃ無いんだけどね。改めて本人から言われると少し驚く。
「俺……いや、私はクロム。一応ニールが創り出した黒炎って感じ」
…………こっちの方が遥かにビックリだった。
え?にぃにぃが創り出した黒炎?は?意味が分からん。
そんな事何も言ってなかったじゃん!私も聞かなかったけども!あのニリサーめ!あとどんだけ爆弾隠してんの?アホなの?……アホだったわチクショウ!!
私が怨めしそうにクロムを睨んでいると、隣のリリトが自己紹介をし、次いでアリストが自己紹介をした。
「……私はリリト・マギステル。ニール様の奴隷です」
「妾はアリスト・アルトリウム。そこに居る二人と同じ別の世界の管理者じゃ」
まともなのが私しか居ない件。
あれ?私って凄い場違いじゃない?女王様と王女に管理者。
……一般人が私しか居ないんですけど?何これ?え?帰っていい?
「俺様はエイト・エガルドだ!よろしくな!」
「セイント・ホールダム。アリストやエイトと同じく管理者だ。よろしく頼む」
…………よし。帰ろう。私が居る場所じゃないわ。無理。
「……私はレト・リーギト。じゃ、私は帰ります」
そう言って逃げようとしたのにクロムに捕まった。
「ハッハッハッ。逃がすと思うかね?」
「離せっ!明らかに私は場違いだろ!?何この面子!アホか!私は帰る!はーなーせー!!」
「まあまあ、落ち着いて私の上に座りなさいな」
ヒョイと抱えられ、クロムの膝の上に座らされる。
逃げ出したいのに力が強いのか、全く逃げられない。
マジ意味分かんない。よし、それなら私は空気と思おう。
私は空気……私は空気……空気……。
「んで。話ってのは?」
私に構わずクロムが話を進める。
「そうね。先ずは約束通り娘のリリトを助けてくれてありがとう。こっちでも行方を探していたのだけれど、どういう訳か見つからなくて」
「それについては多分そうなる様にしていたと思うから、お礼はちょっと違うかな」
クロムの返事を受けて女王様は微笑みを浮かべる。
いつの間にそんな約束したのか分からないけど。
「そう。じゃあ本命ね。…………この世界をどうするのか決まったかしら?」
「それは今まで通りだよ。折角ここ迄になったんだし……それに」
言いながらクロムは私の頭に手を置いて微笑みながら。
「…………それに、思い入れもあるしね」
「…………なるほどね。私達からすると、それは良い報告ね」
二人して優しい笑顔で頷きあっている。
私からすると、一体何の話をしているのか分からないけど……きっと良い事なんだと思う。
「それで?俺等の事はそこのロリババアから聞いてるのか?」
次いで話し始めたのは管理者の1人、エイトだった。
「まぁ、一応ね。救って欲しいって事なんでしょ?」
「お!なら話が早ぇ!で?どうなんだ?」
「ニールは構わないってさ。但し、あの時に居た連中だけで、追加は無しだって」
「ぃよっしゃ!それで良いさ!なぁ、セイント!」
「そうだな。前任者よりは話が早くて助かる」
全く持って話について行けない私は、やっぱり居る意味有るの?
私が改めて現実逃避をしていると、女王様とクロムがこちらを見ているのに気付いた。
「え?……なに?」
「……彼女が?」
「あぁ。妹だ」
女王様は静かに頷いて微笑んだ。
どうしたら良いのか分からず固まっていると、荒々しくドアが開け放たれた。
「マーサよ!奴等がココ……に……」
そこに立っていたのは全身ボロボロで、今にも死にそうな格好をした初老の男性だった。
その男は私達を見回すと、次第に顔に生気が戻り……戻り過ぎて真赤になった顔をしながら「キサマ゛ッ!」……何かを言いかけながら凍り付いた。
…………比喩とかじゃ無く、文字道り氷の彫像になった。
「父上!?ちょっと母上!やり過ぎです!」
リリトが血相変えて氷の彫像に駆け寄る。
「大丈夫ですよ。ちゃんと生きていますから。貴女も知っているでしょ?タフさだけはドワーフにも勝るんだから」
「そうですけど!」
ペタペタと氷を触るリリトに視線だけを投げかけ、コホンッと咳払いをしてエイト達に向き直る。
「貴方達も話は済んだようですし、今日は泊まって行くわよね?」
その言葉でこの場は解散となった。
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「ほいっ。と」
男は何も無い空間に腕を振るった。
特に何が起きる訳でも無かったが、満足したのか頷きながら
「相手が自分自身だと行動も読みやすくて楽だねー」
その呟きは誰に届くでも無く消えていった。
鼻歌を歌いながら読書に戻る彼は、どこまでも楽しそうに笑っていた。
名前 レト・リーギド(鈴鳴百々歌)
種族 犬獣人
年齢 12
称号 転生者 虐げられる者 不運 呪われし者
LV 33
HP 2956/2956(+450)
MP 1115/1115(+370)
STR 415(+110)
DEX 405(+140)
VIT 450(+170)
INT 210(+100)
AGI 465(+190)
MND 396(+160)
LUK -150(-200)
所有スキル
・絶対防御
・神の祝福と呪い
・千里眼
・超回復
所持魔法
・火魔法LV2
・風魔法LV5
・闇魔法LV11
レトは何もして無いのでステータスの変化は余り無いですね。
村に居る時に自主トレをしてレベル上がったぐらいです。
次も遅れます。
お読み頂きありがとうございます。




