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神様の誕生日  作者: スマイリー
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第40話 名前とアリストの話って感じ

メリークリスマス!

 ニールがアリストと話をしている時、暇人君が何をしていたか。


(えー。いい加減暇人君は飽きたので呼び方を決めまーす)

(よっ!待ってましたー!)


 呑気に名前決めを行っていた。

 まぁ、彼等が不満に思うのも仕方ないだろう。

 今では色々と役割も決まっているのに、未だに暇人君で一括にされているのだから。

 中には索敵君や指揮官君の様に呼び方が変わってる者も居るが、それは極一部だ。


(じゃあ先ずは……指揮官君の名前から決めていきまーす)

(シ○ア!)

(ブラ○ト!)

(いや、それは艦長だろ?ここはブルーじゃね?)

(いやいや、リーダーとしては良いかもしれないけど、スラメブルと被るじゃん。やっぱフ○ーザ様でしょ!)

(悪役じゃん!ここは渋めに荒○課長!)


 あーでもないこーでもないと騒ぐ中で、司会役だった暇人君が声を上げる。


(盛り上がってるとこ悪いけど既存のキャラは無しなー!)


 その瞬間にブーイングの嵐が巻き起こるが、暇人君はその理由も話す。


(マネならクソガキでも出来るよな?お前らがクソガキと同レベルなら構わんけど?)

(やっぱオリジナリティーが無いと駄目だよねー)

(俺もそう思ってたんだよ。なー)


 熱い手のひら返しだった。

 そしてガヤガヤと煩いながらも、順に名前と具体的な役割を決めていった。

 決まった名前と役割がこれだ。



 指揮官君=カートス

 指揮官君補佐=ゴルド

 役割は暇人君全体の指揮と管理。


 索敵君=ストーク

 索敵君補佐=サチ

 役割は周囲の索敵や情報収集。


 魔法君=マナジ

 魔法君補佐=エムト

 役割は魔法や魔術に関する事全て。


 肉体君=バルマ

 肉体君補佐=ボード

 役割はニールの肉体管理や、戦闘時の動きのサポート等。


 スキル作成君=鈴木

 スキル作成君補佐=加藤

 役割はスキルや特殊能力の作成と管理。



 鈴木と加藤は散々ネタ系に走るから名前もそれで良いんじゃね?て事で決まった。

 大まかな役割がこれで、次に決められたのは細かな役割だ。


 念話からの潜入や潜伏、隠密系はニスキー。

 現在の神が司っている転生系をぶん取って利用するのがリンテン。

 ニールの拠点である村を管理、開拓していったり、村人の管理等がホーキー。

 いろんな暇人君達との情報のやり取りをしたり、雑用等をこなすのがマークス。

 そして、ニールが生み出した黒炎と融合したのがクロム。


 暇人君の中で唯一顕現出来るのもクロムだけだ。

 ……まぁ、唯一と言っても顕現する方法を知った暇人君達はほくそ笑んでたが。

 元々黒炎が有った空間は既に無くなっている。

 また、各暇人君にはサポート用として忙し君が数人居るが、必要に応じて増やす事も出来る。

 そうして名前決めが終わってやんややんやしていると、丁度ニールの方が面白くなって来た。



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「条件?」


 首を傾げるアリストにニールは告げる。


「そ。リメイクだろうがオマージュだろうが好きにして構わんよ。…………ただし!俺に迷惑かけない事。地球にも変な事はしない事。裏道なんかも今後使用禁止。上手く行かないからと勝手に魂持ってくのもだめ。そして、俺の指示には従う事!それが守れるなら良いよ」

「そんな事で良いのか?あとから変更しないか?!」

「そんな事で良いよ、面倒くさそうだし」


 嬉しそうに笑うアリストに気付かれないように、内心で嫌な笑みを浮かべるニール。

 色々面倒事が起きたらコイツに指示してやって貰えば良い。

 指示に従うのが条件に入ってるから、他の条件なんて後でどうとでも出来る。

 それを知らずに……いや、世界が滅びれば死んでしまう管理者からしたら、アリストは今死にかけの状態だ。それが助かるなら何でも良かったのかもしれない。


「その条件をのむぞ!」


 その言葉が発せられた瞬間、淡い光がアリストを包む。


「……言質、頂きました」

「な!なんじゃ!?」


 光は徐々にアリストの首に集まって行き、スーっと消えた後には黒いチョーカーが嵌っていた。

 ニールは笑い声を上げながらビシッとアリストを指差す。


「アホで助かったぜクソガキ!これからバッシバシ使うからな!」


 レトはそんなニールを見て溜息を吐き出し、リリトとアリストはポカーンとしている。

 ……アリストとしては助かるのなら何でも良かったから、特に嫌がる事はなく、寧ろ今の気持ちはリリトと一緒だろう。何が可笑しいのだ?と。


「マスター、今のは別に面白く無かったですよ?」


 リリトにそう言われて周りを見回して、その空気を感じたニールは…………。


「……取り敢えず裏道を教えて?」


 スルーした。無かったことにしたいようだった。

 まぁ、暫くは今の高笑いをレトに弄られるが仕方無いだろう。


(ダダ滑りとか無いわー)

(わざわざ悪役っぽくしたのに見抜かれてるとか無いわー)


 ……暇人君にも弄られるのも仕方無いだろう。

 ニールは確かに子供は嫌いだ。だが、それは言う事を聞かない生意気な子供が、というだけで、素直な子供はどちらかと言えば好きな方に入る。

 裏道も教えて貰い、アリストが今後どうするかと言う話に移ろうとした時に、暇人君から話しかけられた。

 それは勿論、先程名前を決めたと言う事だ。


(あー。確かに暇人君だとややこしいからなー)

(だろ?て事で今後は名前でよろしくー)


 ニールが名前を確認してる横では、レトがアリストに話しかけている。

「んー。まだよく分からないけど、取り敢えずあなたの世界は、地球で1つの物語として語られてるって事?」

「そうじゃ!かなり昔になるから、恐らく知っている者は殆どおらぬじゃろう」

「へー。どんな世界?」

「それは綺麗な所じゃぞ!水の世界と言えば妾の世界って言われる位にの!」

「おぉー、水の世界かー!ちなみにその物語のタイトルはわかる?」

「もちろんじゃ!地球で語られとるタイトルは『ーーーーー』じゃ!」

「……え?何?」

「じゃから『ーーーーー』!」


 レトは首を傾げ、ニールもその違和感に気付き、うん?とアリストを見る。

 リリトも聞き取れなかったと言う様に、先程のアリストの言葉を思い返している。


「あー、アリスト?タイトルの部分だけ無音になってるんだけど?」


 ニールにそう言われたアリストは驚愕の表情を浮かべ、勢い良く立ち上がった。


「まさか…………。今、本当に聞こえなかったのかの?」

「全く。まるでタイトルが抜け落ちたみたいに」


 ウソじゃ……と小さく呟きながら力無く椅子に座るアリストは、大事にしていた宝物を無くした子供の様だ。

恐らくこれが今年最後の更新かと。


次はサイドストーリーを挟む予定です。


では皆様、平成最後の年末を楽しく過ごせる事を。

そして良いお年を。


来年も宜しくお願いします。


お読み頂きありがとうございます。

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