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神様の誕生日  作者: スマイリー
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第32話 爆買い見たいな感じ

 買物も無事に終わり、ニール一行は奴隷商に来ていた。

 モータル商会の在庫を殆ど空にしたのも特に問題無いだろうと思ってるニールを、レトが軽く説教したと言う事があったが、モータル商会としては嬉しい悲鳴を上げ、ニールも大量買い、所謂爆買いが出来たのでお互いに良い事しか無いのだから無事に買い物が出来たと言っても良いだろう。


 …………その後モータル商会が無くなった在庫確保の為に方方に急いで仕入れに行く事になったのは嬉しい悲鳴か、休みが無くなった者の悲鳴か。


 閑話休題。


 奴隷商に来てみると、直ぐに奥の部屋に通された。

 以前来た部屋では無く、人が50人位は入りそうな地下室だが。

 そこで待っていた商人に、この部屋には似つかわしく無い程豪華なソファーに座って待つように言われたニール一行。

 想像以上にフカフカで快適なソファーに「これ欲しい。売ってくれないかな?」と悩む脳天気なニールとは対象的にやや落ち着かないレトとリリト。


 そんな二人に気づいて声をかけようとした丁度その時、ドアが開かれ、奴隷商人と護衛が数人入って来た。


「いやー、お待たせしましたニール様。何分数が多いので準備に時間がかかりましたよ。しかし、ホントに宜しかったので?私共は大変助かりますが、あの様な売り物にならない奴隷まで……」


 商人が聞いてきたのは、ニールが病気や怪我で売れない奴隷や今後売れないだろう奴隷も全て買取ると言った為だ。

 ニールとしては子供だけで良かったが、その子供達の世話をする者もついでに、という感じで言っただけなので問題無かった。

 どうして子供なのか。その理由は幼い頃から教育と言う名の洗脳ができるからだ。


 怪我や病気なのも、それを治してやれば感謝し、直ぐに忠誠度が振り切れるだろうと言う打算から来るものだ。

 まぁ、良く読んでいたラノベにその手の話があり、それに影響されて、と言うのもあるが。

 そしてニールが買う事になった奴隷の総数、『118人』。

 二十歳未満の子供が55人、二十歳以上の大人が6人、怪我や病気持ちが57人。


 怪我や病気には部位欠損や、目や耳が機能していなかったり、現代医学でも治せないような病気にかかってたり、内臓が足りなかったりと、それだけで地獄絵図になる者達だった。

 また、病気になっているのは年寄りや子供に多かった。1番下で5才。1番高齢は67才のおじいちゃんだった。

 正直、そんな高齢の人なんて奴隷として価値があるのか?と思い聞いてみたら、何とも胸糞の悪くなる様な返事が返ってきた。


 曰く、ストレス発散の為のサンドバッグ。

 曰く、人体実験用のモルモット。

 曰く、旅の途中で魔物に襲われた時の囮兼肉壁。


 そして、昨日にもそういった奴隷が買われて行き、病気の子供も数人死んだそうだ。

 それらを聞いてニールは今後奴隷を買う事はしないと決めた。

 奴隷商としてはただの商売。商品である奴隷が居なくなれば補充をする。

 それが合法であろうか無かろうが。

 ただ、今回結構な数の奴隷を買った為に新しく補充されるだろう。そこまで考えてニールは暇人君にここ等の奴隷商を見張るように命じた。

 新たに増やそうとしたら消す様に、とも。


 良く異世界物だと奴隷は付き物と言うか、必ずと言っていい程出てくるだろう。そして、主人公がそこでヒロインや仲間と出逢う見たいな流れが定番だろう。だが、そう言ったシーンを読む度に思う。買われなかった奴隷達はどうなるんだろう?と。

 世界を救う勇者が奴隷というシステムを利用してるのも、え?と思う時がある。

 まぁ、有るものは全て利用してやろうと言う強かさが有るんだろうが。


 そして、一部の主人公はその奴隷商を潰したりするんだが、それだとそこに居た奴隷達はどうなる?

 再度奴隷商に捕まるか、食べる物が無く犯罪に走ったり餓死したり……。

 システム自体をどうにかしようとしても時間がかかり過ぎる。解決するまでに死んでしまう者も居るだろう。

 そうさせない力が有るなら使わんと勿体無いでしょ。

 と言う事で、今回買わなかった奴隷達にはある1つのスキルを付与してある。


 ・幸福は義務(ハッピーライフ)

 このスキルは付与した者のみ確認可能。

 自身の運に+1000追加し、今後このスキル所有者は重大な不幸や絶望とは無縁になる。


 ニール以外にはこのスキルの有無は確認出来ない。

 なので、周りからはただの運が良い人程度の認識になる。

 これである程度は望む幸せな人生を送れるだろう。


「…………はい。これで完了です。いやはや、本日は有難うございました。今日全ての奴隷達を連れていきますか?」


 そんな事を考えていたら奴隷購入の手続きが終わったらしい。

 ニールは用意された器に血を入れただけだが。


「あぁ、全員連れて行くよ。あと、このソファーは何処で買った物?」


 余程気に入ったのか仕入先を聞くニールを、何言ってんの?という目で見てくるレトはスルーして。


「それでしたらこの街の中心付近にオーダーメイド家具のラインドと言う店がありますので、そちらで購入しましたよ」

「ラインド……オッケー。ありがとう」

「いえいえ。本日は有難うございました。またのご来店をお待ちしております、ニール様」


 頭を下げる奴隷商を後にして外に出て見れば異様な光景が広がっていた。

 見渡せる範囲には9割奴隷。

 それもそうだろう。100人以上を購入して今日連れて行くと言ったのだから。


「凄い光景ですね……マスター」

「あぁ、全く考えてなかった…………。まぁ、良いか」


 サクッと切り替えた……と言うか、面倒事を捨てたニールは奴隷達に声を上げた。


「今日から皆の主人になったニールだ。畏まる必要はないから気楽にしてくれ。これから皆の服を買いに行く!歩きながらで良いから怪我や病気がある者は遠慮せず言ってくれ。んじゃ、往来の邪魔になるからさっさと行くぞー」


 そうして服屋に向かう道すがら治療していき、ニールは服屋でも商品を殆ど買い占めると言うアホな事をしたのだった。

 …………その際、レトに説教されたのは言うまでも無いだろう。


書き方が安定しない……。

少し読みにくいかと思いますが、成長過程と思って生暖かく見守って下さい。


次は8割書き上がってるので早めに上げれるかと思います。

お読み頂きありがとうございます。

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