第27話 体の秘密って感じ
クッソ遅れました!!
「で?」
「だから、ここ地球。百々歌はまだ生きてる。俺は管理者の卵。コッチの鋼詩はドッペルゲンガーで俺が本物。オッケー?」
「全く分からんし」
百々歌への説明も放り投げようとしたけど、しつこく聞いてくるから色々端折って簡潔に説明したのに分からん言われた。解せぬ。
「いや、普通分からないからね?そんな『え?何で分からないの?バカなの?』見たいな顔されると逆にムカつくんですけど?」
まぁ、一応説明はしたんだし後は放置でいいや。
「んじゃ、俺らは向こうに戻るわ」
「次来る時はお土産よろしくー」
「は?まだ話は……ちょっ、こうにぃ降ろして!」
「あ、私が持ちましょうか?」
「人を荷物みたいに扱うな!リリトは何こうにぃに馴染んでんの?私がオカシイの?」
はいはい。拠点探索の続きしましょうねー。
扉を潜ろうとした時に鋼詩が慌てて、「あ!転生系は俺の分も残しとけよ!」と言ってきた。
リリトと百々歌は「転生系?」と分かってない顔。
まぁ、その辺は話してないし。
今言っちゃうと面白さが半減するからねー。
いや、逆に知ってた方が楽しめるかな?…………ま、どっちでもいいや。
「面白そうなの残しとくよ」
そう言って扉を潜り、家の前に戻る。
さて、戻って来たのは良いけど俺が開けられなかったら意味なくないか?
ドアとにらめっこして暫く。
「あ……そうか」
ココは異世界。何でもありなんだから映画やアニメで見かける事も出来るじゃん。
組んでいた腕から右の掌だけをヒラッと虫を払う様に動かす。
それに合わせてドアがスッと開く。
「おぉー。出来るもんだなー」
「あのー、これ私が開けたら良かったんじゃ?」
それを見ていたリリトが申し訳なさそうに言ってきた。
「こうにぃの事だから気付いてなかったんじゃない?」
「いや、気付いてたよ?ただこれはアレじゃん?この方がカッコいいじゃん?」
「ハイハイ。そう言うていね」
この妹は何を言い出すのか。気付いて無いわけ無いじゃん?せっかく異世界なんだから超能力的な事をやりたいって言う男心が分からないとは。全く。
それから3人で家の中を見て回って、部屋割なんかを決めてからリビングに集合した。
「それぞれの部屋も決まったし、ご飯食べるか」
「あたし寿司が食べたい!」
「私が何か作りましょうか?」
「却下。これ食べて今日は早めに寝るぞ」
そう言って取り出したのは、バーバラムでテイクアウトしたピッグバードの香草焼きとホワイトカップ10個。
かなり時間がたってるけど出来立ての様に熱々。
やっぱ良い香りだなー。
「おぉ。何これ?メッチャ良い香りじゃん!」
「ピッグバードですか。コレなら量もあるし皆で食べれますね」
流石にリリトは分かるか。
「昼飯で食べたやつなんだけど、美味かったから晩飯用で買っといたんよ。マジで美味いから食べてみ?」
「そんなにか!頂きます!」
待ちきれんと言わんばかりに百々歌が食べ始める。
一口目を口に入れて「んんー!!」と、ジェスチャーで美味いと伝えてくる。
気に入って貰えて何よりだ。
リリトも美味しそうに食べてる。
俺も食べたいけど疲れたし、デザートのホワイトカップを4個食べて風呂に入る。
「んじゃ、俺は先に風呂に入って来るから食べ終わったらそのままにしといて」
「んんんー」
「分かりました。あ、マスターお背中流しましょうか?」
「ん゛んっ!ゲホッ!ゴホッ!」
「何咽てんだ?ちゃんと噛んで食べろよ。あとリリト、そうゆうのは良いからご飯食べとけ」
「分かりました」
水で流し込んだ百々歌が後ろで「そうゆう関係なの!?あたし気まずいじゃん!ちゃんと防音しろよ!」とか騒いでるけど何を気にしてるんだか。
俺だって会ってまだ一日も立ってないような人と寝る気はサラサラ無いっての。
だから部屋も別々にしたんだし。
そんな事より風呂だ風呂。
一応湯船には、さっき部屋を見て回ってた時にお湯を入れといたから、今ならいい感じになってるでしょ。
マジ、魔法様々。
何も無い湯船にお湯がじんわり満たされていくアレは、見ていて面白かった。
もちろん残り湯はブラックホールにポイ。
現代に魔法が有るだけで生活がかなり変わりそう。
まぁ、向こうでも使えるかは暇人君に調べてもらってるけど。
色々考えながら脱衣所に来て鏡を見て。
「……やっぱ顔変わってるな」
ムニムニと自分の顔を弄りながらそう思う。
最初にスラメブルに頭吹っ飛ばされた時に変わったっぽいんだけど…………そんな実感無かったしなー。
ただ、やけにスッキリしたってだけで。
…………ん?そういや、虫歯とか歯並びなんかも良くなってるな……。
これって、体の悪い所を吹っ飛ばしたらメチャクチャ健康になるんじゃないか?
やってみるか。
今なら痛覚無くしてるし、簡単な所なら。
足の爪が巻爪になりかけてるから治るかな?
右手を拳銃の形にして、右足の親指に向けて小さくした風刃竜巻を発射。
親指が跡形も無く粉々になって血が流れ出す。
「うっわー。相変わらずグロいな」
足を持ち上げてマジマジと断面を見ながら他人事の様に呟く。
床にも小さな穴が空いたけど直ぐに修復された。
指も徐々に肉が盛り上がって生えてきて……。
「お?……おぉー。キレイな形の爪になってる」
結果は上々。
血を洗い流すついでに風呂に浸かりながら暇人君と相談。
(どう思う?)
(体が最適な形になってるって感じかな?)
(いや、それならいちいち破壊する必要無いじゃん)
(もしかしたらゆっくりと変わってるのかもよ?)
(あぁ、破壊した所は治すついでに一気に変わる感じ?)
(そうそう)
(……でもこっちに来てからどこも全く変わってないよ?)
(んー…………。壊したのを元に戻してるんだから、そもそも変わるのがおかしいんだけどねー)
(だよなー。元に戻すなら……!?そうか!)
(お?何か閃いた?)
(多分だけど、元々健康とは程遠い体してたじゃん?で、怪我したりすると元に戻ろうと、治そうとするじゃん?その『元に戻る』が、不健康な状態じゃなくて健康で正常な状態になってるんじゃない?)
(いや、そりゃ人間には正常に保とうとする能力はあるけど、それで骨格レベルで変わるか?)
(普通ならならないけど、今回は部位を跡形も無く消してるから……じゃない?)
(表面じゃなくてゼロから修復してるからか……?)
(そう!もしかしたら、この顔が健康で正常に育った自分なんじゃない?)
(理解出来なくは無いけど……)
(ちょっと実験してみるか)
(自分で?)
(それもあるけど転生系が何人か居るじゃん?)
(あぁ、なるほどね)
(じゃあ、ついでに明日大量に奴隷が来るからそれでも試して見るか)
(オッケー!準備しとくー)
さて。
話も纏まったし。
今日はもう疲れたし寝よう。うん。
あ、言い訳イイっすか?
最近会議が多くて苦手なデスクワークが増えました。
いやー、キツイ。
でも次の話は既に8割書き終わってるので早めに上げれるかもです。
・・・デスクワークほっぽって急いで書いたので後で修正するかも知れませんが。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。




