第24話 お話し合いみたいな感じ
ちょっと短めです。
俺がブラックホールから吐き出した獣人を見ていると、リリトが話しかけてきた。
「マスターの知り合いですか?」
「いや、知り合いと言うか…………ちょっと待ってて」
そう言って獣人に近付いて行き、まだ状況がわかっていないのか辺りをキョロキョロしているその子を徐に抱き上げる。
「……ぇ?」
小さく驚いた声を出したがお構い無しに皆と離れた所に連れて行き、そこで下ろす。
「あ、あの……?」
「何でお前がここに居るん?てか、まだ死んで無いよな?何があった?」
「え?…………誰?」
「は?……あ、そっか。お前からは分からないのか。こう言えば分かるか?…………《人生楽しんだもん勝ちっしょ》」
「!!!…………にぃにぃ?」
「うい」
「にぃにぃ!こうにぃにぃ!!」
抱きついて来た《妹》を俺は優しく受け止めてやる。
そう。コイツはまだ地球で元気に暮らしている筈の俺の妹だった。
確認したステータスはこう表示された。
名前 レト・リーギド(鈴鳴百々歌)
種族 犬獣人
年齢 12
称号 転生者 虐げられる者 不運 呪われし者
LV 32
HP 2291/2813(+440)
MP 1005/1054(+360)
STR 405(+110)
DEX 395(+135)
VIT 420(+170)
INT 220(+100)
AGI 460(+190)
MND 370(+160)
LUK -150(-200)
所有スキル
・絶対防御
・神の祝福と呪い
・千里眼
・超回復
所持魔法
・火魔法LV2
・風魔法LV5
・闇魔法LV11
転生者のステータスは初めて見たが前世の名前が表示されてるんだな。
それよりも。
この称号欄にある虐げられる者って何だ?誰かに虐められてたのか?
それにスキルの神の祝福と呪いって?誰だ呪いなんか掛けやがった奴は。
暇人君、スキルの詳細は見れる?
(見れるよ。そのスキルの詳細を見ようとしたら表示されるよ)
なるほど。
百々歌をあやしながらスキルをチェック。
「どうした?その者がどうかしたのか?」
…………空気読めよ人の王様さん。
「今取り込み中です」
そう言って無視を決める。
ギャーギャー騒ぐなら黙らすか。
そんな事よりスキルだ。
・絶対防御
即死級のダメージを受けてもそれを防ぐ。但し、最大HPの20%を消費する。HPが20%を下回ってる時は発動しない。
・神の祝福と呪い
取得経験値と熟練度にボーナス。LUKにマイナス補正。50%の確率で取得経験値が0になる。
・千里眼
遥か遠くまで見る事が出来る。
・超回復
HPとMPの自然回復スピードが大幅にアップ。
どの神が呪いを掛けたのかはわからないのか。
取り敢えずこの神は探し出して消す。虐めた奴らも消す。
身内に手を出されるのは我慢できん。
まずは獣王と人王に話を聞かないとな。
「百々歌もう大丈夫か?」
…………コクッ。
俺に顔を埋めたまま小さく頷く。
転生してるとは言えここ迄弱ってる妹を見るのは初めてだ。
百々歌を抱っこしたまま立ち上がり、王達を見回す。
皆がやっとかみたいな感じでこちらを見ていた。
リリトは心配した様な顔をしてる。
「さてと。今度はコッチが質問しても良い?」
「まだこちらの質問は「何だ?」終わっ……何?」
人の王様がまだ質問したそうだったのを遮って魔王が聞いてきた。
「ここに居る皆に聞きたいんだけど、この子を知っている人は?」
それぞれ顔を見合わせて確認して。
「知らぬな」
魔王が代表して答えた。
「…………そっか。ならもう一つ。今この世界に神は何人居る?」
調べれば分かるけど一応聞いてみる。
「我らが確認しているのは6人だ」
ボイスバルーンで確認してみたけど嘘じゃないみたいだな。
にしても、神が6人も居るのかよ。
まぁ、八百万の神を信仰する日本人としては少ない方だと思うけど。
こっちで調べた人数よりちょっと少ないけどまあ良いか。
「話の腰を折ってすいません。まだ何か聞きたい事があればどうぞ」
「……?急に態度が変わったのは何故だ?」
「ちょっと用事が出来て、サッサと終わらせたいので」
俺の返事が気に入らなかったのか龍王と人王が睨んで来るが知ったこっちゃない。
こっちはサッサと神々に挨拶に行かないと。
何ならこっちに呼んだら良いんじゃね?と思ったがそれが出来ない。
暇人君にさっきから試してもらってるが全て失敗してる。
一応マップには表示されてるんだけど。
「では質問しても良いか?何故マリール村を消した?」
「魔物に襲われて生存者は居ないと思ったから」
「な!?確認しなかったのか!」
「落ち着けアーク。いちいち話の腰を折るでないわ」
また騒ぎ出した人王をエルフの王が止める。
名前アークなんだな。無駄にカッコいい名前しやがって。
イケメン爆発しろ!……全く。
「ふむ。では青いスライムは知っておるか?」
「あぁ、それなら……見た方が早いですね」
そう言ってスラメブルに話しかける。
(ちょっと元の姿に戻って)
(ん?コイツら食べて良いの?)
(ダメ)
(なかなか美味しそうなのに……)
「見た方が早いとは?何を言っている?」
渋々と言った感じで背中に背負ってた鞘から頭の上にニョロっと出てくる。
何だろう、頭に冷えピタ貼ってる感じ?
熱出た時とか重宝しそうだな。
それを見た王達は一気に距離を取った。
リリトも離れて警戒してる。
それよりも全く微動だにしないドワーフの王様がハンパない。
…………やっぱ疫病神なんじゃないか?
「お主、そやつが何者か知っているのか?」
恐る恐るエルフの王様が聞いてくる。
「何者って……タダのカッコいいスライム?」
頭に乗ってるスラメブルを突きながら答える。
それに魔王が冷や汗を流しながら答えた。
「そいつが今話した神の1人だ」
……ん?スラメブルが神?
ステータスには何も表示されてないし、俺が調べた神は1番近くてもこっからかなり離れた山に居るんだが?
スラメブルも「ん?」と言う感じで俺に突かれるがままになってる。
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