第19話 賢者と模擬戦?みたいな感じ①
ん?今何か……まさか、もうちょっかい出してきた?
暫くは大丈夫なはずだったんだけど……。
援護しとこうかな?
…………いや、大丈夫そうだしこれぐらい跳ね除けてくれないと後がキツイし良いか。
一応侵入経路は潰しとこうかな。
それで少しは持つだろうし。
さて、新人君は乗り切れるかな?
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訓練場に移動してみて思った。
定番道理だな。と。
四方をちょっと高い壁で囲まれて、魔法で強化してるのか時折他の訓練中の人が放った魔法が当たった時に防壁?見たいなのが見える。
床は石畳でこれも結構頑丈そうだ。
「さて、ルールは簡単。どちらかが負けを認めるか、続行不能になるか、俺が止めたら終了だ。魔法も使用可」
訓練場について俺とクソ爺が距離を取って対峙した所で筋肉オヤジが簡単な説明をする。
周囲には訓練していたのか何人かのハンターが居た。
武器の使用も一応良いみたいだ。まぁ、使わないけど。
使ったら確実にクソ爺をスラメブルが食べそうだし。
そして定番としては、ここで主人公が油断して相手が予想以上に強くて負けそうになるって感じなんだろうけど……。
俺は一切油断しない。獅子は兎を狩るのも全力って言うしな。
て事で、暇人君を数人増員。
元から居た索敵君を追加で2人増やして、2人は周囲の警戒、残り1人はクソ爺の警戒。
そして数人の暇人君を臨機応変に対応出来るようにフリーにして、残った2人に新たにスキル作成を依頼。
現在脳内に居る暇人君は、索敵君が3人、ヘルプ君が1人、暇人君が6人、スキル作成君が2人、完全フリーの指揮官君が2人。合計14人。
脳内ガヤガヤし過ぎて普通だと完全に気が狂うだろうなー。
さて、こっちの準備は完了。サクッとクソ爺痛めつけて飯を食べよう。
と、そんな事を考えてた時。
(ん?……気のせい?…………いや、念の為警戒しといてー)
周囲の索敵を担当している1人から言われた。
何かあった?
(いや、多分気のせいだと思うけど一瞬おかしな感じがしたから)
おかしな感じ?まぁ、警戒しといて損は無いでしょ。
皆注意しといてなー。
(((((了解)))))
クソ爺の準備も出来たのか、筋肉オヤジが離れて行く。
そして大声で「初め!」の合図。
クソ爺は早速魔法を使うのか、周囲に色とりどりの槍が浮かぶ。
目算で約20本。
「ちょ……マホ爺それはやり過ぎだろ」
筋肉オヤジがなんか言ってるが、槍はまだ増えている。
「さて、先ずは小手調べじゃ」
数えるのが嫌になるぐらいに増えた槍。
クソ爺の後ろが槍で埋め尽くされてる。
「大丈夫なんですか?あれ」
リリトも心配になってる見たいだけど、ただの魔法は効かないから問題ない。
クソ爺が右手を上げ、薄っすらと笑った。
「これぐらいで終わってくれるなよ?」
そう言って右手をスッとコチラに向かって下ろした。
その瞬間、次々といろんな色の槍が俺に降り注ぐ。
ただの模擬戦でやり過ぎじゃないか?
周囲に響く爆音。その中で俺は動かずに暇人君と分析と相談してた。
(各属性の槍だねー)
(多分威力は抑えてるんじゃない?)
(見た目は凄いけどあんまりだからねー)
(反撃はどうしようか?)
それな。適当に魔法ブッパしても良いんだろうけど、威力の調整が難しそうだからなー。
(それならこの魔法をそのまま返したら?)
お!ナイスアイディア!じゃあ、この攻撃が止んだらお返ししようか。
魔法の制御は任せるー。
(了ー解)
暫くして攻撃が止んだ。
度重なる魔法の爆撃で俺の立っている所の周囲の地面がボコボコになってる。
よくよく考えたらコレって力試しの模擬戦何だよな?
明らかに殺る気で攻撃してきてないか?
心の声は……。
(ちっ。やっぱりダメじゃったか。もっと威力上げておけば良かったかの。じゃが、1発目からヤッてしもうては事故と言えぬからのー。かー!難儀なクソガキじゃ!次は倍ぐらいの威力にして、爆破範囲を抑えて数を上げるかの)
……こんのクソ爺が。
こっちは1発目からヤッても問題無いから威力を倍に、数を3倍位にしてぶち込んでやる。
そして俺も右手を上に上げ、クソ爺と同じ魔法を展開。
「おいおい……マジかよ」
「マスター、凄い……」
筋肉オヤジとリリトに被害が行かないように調整して。
「ほっほ。なかなかやるのう」
クソ爺、顔が引きつってるぞ?
意趣返しに俺もニヤリと笑って
「先ずは小手調べだな。これぐらいでやられるなよ?」
そう言ってクソ爺に向って右手を下ろす。
その瞬間クソ爺が何やら魔法を発動したが、恐らく防御魔法とかそんなもんだろ。
次々に着弾する魔法。威力も数も違うからさっきより派手だ。
たーまやー。まぁ、汚い花火だけどな。
(おー。流石やねー)
(耐えてる耐えてる)
あら。これぐらいじゃ駄目か。
まだ残ってる槍の何本かを更に威力を上げて放つ。
数本強力なのが混じってたらいけるっしょ。
全弾発射し終わって、立ち込める煙を風を起こして飛ばす。
「お、頑張ったねー」
そこには息を切らして辛うじて立っているクソ爺。
「はぁ、はぁ……。お主、もちっと手加減を……」
何か言ってきたクソ爺に追加で威力を弱めた槍を発射。
足元に着弾して吹っ飛ぶクソ爺。
2メートル位か?打ち上げられて地面にそのまま激突。
「がはっ!」
「マホ爺!」
筋肉オヤジが駆けつけるが、息はあるし大丈夫だろう。
しぶとい。
にしても、警戒して損したな。何にも無かった。
この後はハンターカード貰って、買い出しして、近くの森に行くか。
そんな事を考えてたらクソ爺がヨロヨロと起き上がった。
「大丈夫か!マホ爺!」
「ぜぇ……ぜぇ……。だ、大丈夫じゃ。ちょいと油断しとっただけじゃ」
爺の痩せ我慢は良くないぞ?寿命縮むぞ?寧ろ縮め。
クソ爺は自分に何やら魔法を使う。見た感じ回復魔法だな。
「……ふぅ。よし、ここからが本番じゃな。ほれ、お主は離れた離れた」
「いや、実力はわかったから止めても良いんだが……」
「それじゃあわしの気が済まんじゃろ」
お前の気が済むまでボッコボコにしてやろうか?
「もう年なんだから無茶はするなよ?ニールももうちょい手加減してくれ!」
「はーい」
聞く気は無いけどな。
筋肉オヤジがリリトの所に戻って再びクソ爺と対峙する。
にしても凄い回復量だな。普通だと軽い切り傷や骨折程度なはずなんじゃない?
もしかしてこの世界の回復魔法はパない?
「お主、もちっと老人を労ろうという気は無いのか?それに、どうやってさっきの魔法をを防いだんじゃ?」
「まともな老人なら労りますけど、エロ爺は範囲外ですね。さっきの魔法ですが、俺には効きませんよ。詳しくは教える気がないので自分で察して下さい」
「……ほほぅ。エロ爺とな?」
「はい。後、たかが小手調べでやられるとか……大人しく隠居してたらどうです?しかもどうやって防いだか分からない?ププッ。大層有名な魔法使いがそれ?ボケてきたんじゃないですか?」
クソ爺がぷるぷる震えてる。多分エロ爺と言ったあたりで何かしら察したんだろうな。
煽り耐性のないクソ爺だな。虐めがいがある。
そんな事を考えてニヤニヤしてたらクソ爺の雰囲気が変わった。
「良かろう。全力で相手してやる。さっさとくたばれクソガキ」
取り繕うのが無駄だとわかったのか、口調と心の声が同じだ。
「ヤバイ!おい!こっから離れるぞ!お前らも死にたく無けりゃ逃げろ!」
筋肉オヤジが周りにいた野次馬冒険者とリリトに声をかけてる。
でもさ、せっかくリリトに良いとこ見せたいのに連れて行かれちゃ困る。
「リリト!」
逃げるか迷ってたリリトがこっちに振り向く。
「大丈夫。そこに居ろ」
そう言って笑いかけてやれば、こくっと頷いた。
でもコレって模擬戦だよな?何でこんな事になってるん?
クソ爺は魔力を高めてるのか、周囲が凄い事になってる。
髪が金髪になって逆立てば完全にアレだな。しかも2の方。
バチバチいってるし。ちょっとカッコイイと思ったのが何かムカつく。
さて、もはや模擬戦かどうか疑わしいけど第二ラウンドだな。
完全に明日が金曜だと思ってました。
夜勤やってると感覚がおかしくなるよね。なるよね?
後、姪っ子に描いてもらった主人公を近々アップします。
ありがとう姪っ子。
かなりイケメン補正されてますが、雰囲気は合ってるのでいい感じかと。
あ、姪っ子は絶賛厨ニ病発症中です。そんな年頃です。
今年はこれがラストです。
来年も宜しくお願いします。
お読み頂きありがとうございます。




