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神様の誕生日  作者: スマイリー
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第15話 奴隷購入って感じ

 今日から泊まる宿を探して2時間程街をうろつき。

 無事に宿を見つけて今は冒険者ギルドに向かってる所。

 宿は……残念ながら何も面白い事は無かった。

 定番の宿で、部屋も普通のベッドが置かれてるだけの、異世界特有の宿。値段も1泊銅貨5枚で、安いのか高いのかわからんし。

 ぶっちゃけ、ご飯があんなに美味かったら宿も何かあるだろと、期待していた自分が恥ずかしい。

 まぁ、そんな事は置いといて。

 歩き回るのに邪魔な荷物は新しくスキルを作ってそこに収納した。

 これまた定番中の定番。それがこれ。


 無限収納(インベントリ)

 ・何でも収納、保存が可能。生き物は不可。収納可能サイズは熟練度に依存。また、収納中の物は時間が停止して入れた時の状態を維持する。


 もうね、異世界系と言えば収納系の魔法やスキルでしょ。

 ただ、この無限収納は他と違うぜ。《収納可能サイズは熟練度に依存》とある様に、無限収納にも熟練度があって、使えば使う程収納可能サイズがデカくなっていく。

 感の良いやつならもう分かったな?

 そう。獲得熟練度512倍の影響で今は、某夢の国に有るお城位のサイズが収納可能。

 もはや収納じゃなくて、隔離とか封印じゃね?って思うけど、気にしたら負けだと思ってる。

 そして暇人くんがヘルプで確認してみた所、収納系の魔法やスキルは一応あるらしい。


 魔道具としても売られてるらしく、目の前で使った所で問題にはならないって。

 ただ、あまり大きい物を出し入れすると騒ぎになるから止めとけと言われた。

 面白い事大好きな暇人くんが止めとけと言う位だから相当めんどくさい騒ぎになるんだろう。

 そんな事を考えながら歩いていると目的の場所についた。

 冒険者ギルド……が、遠目に見える場所にある奴隷ショップ。

 いつからギルドに向かっていると錯覚していた?

 ……冗談はさておき。なぜ奴隷ショップに来たか。

 理由は簡単。マネースティールで増え過ぎたお金を消費しようかと。


 色んなお店を回って買い物したけど全然減らない。

 やっぱ銀貨は中々の価値があるらしい。

 そして、仲間も欲しいしお金も消費したい、更に良心を復活させたいと思ってここに来たわけだ。

 既に金額に関しちゃどうでも良くなってるけど。

 奴隷ショップは意外とこじんまりとしてる。

 普通の一軒家位の大きさ。

 この中に沢山の奴隷が居るのか?と思ったけど、どうやら地下に続いてるらしい。

 店の中に入って意外とビシッとしたスーツっぽい服を着た店主に案内される。店主には俺が同類に見えたらしく、こっちの希望を伝えるとサクサク案内してくれる。

 同類に見られたのは全く持って心外だが、それで面倒事が無くなるならかまわん。


 こっちの希望は今にも死にそうな15歳〜25歳までの奴隷と、全く売れない奴隷。

 子供に興味は無いし、今助けたとしても家が無いからどうしようもないし。

 良い感じの家を手に入れる迄は我慢して欲しい。

 まぁ、それでもチラチラと目に入ってくる今にも死にそうな子供が居るんだが……。

 迎えに来た時に死なれてたら夢見が悪くなりそうだからどうにかするかな。

 て事で暇人諸君、念願のスキル作成タイムだ。

(しゃー!待ってました!)

(またぶっ壊れ作るか?!)

(次こそネタ系を!)

 いや、今回はネタ系は要らない。


(なん……だと……)

 今回作ってもらうのは幾つか有るからそれで我慢しろ。

 そして作ってもらいたいスキルを伝えて、その作成に取り掛かって貰った。

 こっちはその間に店主と交渉だな。

「1つ聞いても良いか?」

 前を歩く店主に話し掛けると歩きながら返事をしてきた。

「はい、なんでしょう?」

「ここに居る子供の奴隷を全て買いたいんだが、幾らぐらいになる?」

「全て……でございますか?」

「ああ。全てだ」

 流石にビックリしたのか立ち止まって振り返った。

 一瞬怪しく目が光った気がしたけど気のせいだろう。

 嬉しそうに笑ってるのも気のせいだ。うん。同類じゃないからな?幼女やショタに興味無いからな?


「全てとなりますと……少しお調べ致しますのでお時間を頂いても宜しいですか?」

「かまわない。コッチが奴隷を選んでいる間に頼む」

「畏まりました」

 そう言って店主が懐からベルを取り出し、チリンチリンと鳴らすと、店主の横にスッと人が現れた。

 そして指示を出したらまたスッと消えた。

 忍者か!?と思うかも知れないが、タネは至って簡単だ。

 あちこちに潜んでいて、ベルを鳴らした時に1番近くに居る奴が現れただけ。マップにはちゃんと映ってるし。

 再度歩き出した店主に付いていくと、結構大き目の部屋に案内された。


 その部屋には豪華なソファーとテーブルがあり、扉の所には警備の男が立っている。

 そしてソファーの対面にズラッと並んだ奴隷達。

 10人居て、半分男で半分女だ。

「こちらがご希望されてた奴隷の1組目で御座います」

 案内されるままにソファーに座ると店主がそう言ってきた。

 1組目?何組かに分けるのか。……そんなに居るの?ハーレム作れるんじゃね?ちょっと楽しくなって来た。

(あ、1つ目のスキル出来たよー)

(まぁまぁな出来だな)

 お、やっと出来たか。

 早速確認。


 心言把握(ボイスバルーン)

 ・対象の心の声を吹き出しにして見る事が出来る。見ることが出来るのはスキル使用者のみ。他者に見せる、見られる事はない。


 これこれ。本当はサイコメトリーみたいに聞こうかと思ったけど、聴き逃しとかあったら大変だし。複数を同時に確認出来るから見た方が早い。

「では、私は子供を調べて来ますので。何か有ればあちらの者に申し付けて下さい」

「分かった」

 店主はウキウキとした足取りで部屋から出て行った。

 その間も奴隷達は一言も喋らず、じっとしている。

 まずは話をしてみようかな。


「皆話せるか?出来れば順番に名前と歳を教えて欲しい」

 ドアの前にいる警備の人は無視しよう。

 そして全員の名前と年齢を聞いて、ボイスバルーンで何を思ってるのかも見てみた。

 ……約7人が俺をカモだと思ってるらしい。何にも知らなそうだから上手いこと行けば良い生活が出来ると思ってるみたいで。

 後の3人は、一人がお腹空いた、ご飯食べたい。もう一人がタルい、さっさとしろ。そして最後の一人。

 その吹き出しがちょっと面白かった。


 《神様、どうか私を助けて下さい。て言うか助けろチクショウ。こんなに熱心に神を信じて生きてきたのにこの仕打ちはあんまりです。これも試練なのですか?そんな試練クソ喰らえ。さっさとお助け下さりやがれ。神様のアホ!マヌケ!助けてくれたら何でもしますから!試練は勘弁です。マジでそろそろ助けないと神はクソッタレだって思いますよ?良いんですか?こんないたいけな乙女を見捨てるなんて、神はクソッタレ以外の何者でも無いでしょう?はっ!もしかして、こんなに追い込まれてる乙女を見て楽しんでる変態なんですか!?神様は変態の鬼畜のクソッタレだったんですか!?あぁ……私の人生もここまで何ですね。最後には信じてた神様に視姦されながら終わるのですか。神の鬼畜!外道!変態!死んじまえクソッタレ!》


 …………ツッコミどころが多いけど、それは置いといて。

 これは当たりだな。なかなか面白い。

 取り敢えずこの子は決定だな。

 名前は確か……。リリト、リリト・マギスタルだったな。

「えーっと、すいません。決まったらどうするんですか?」

 微動だにしない警備の人に話しかけたら、漸く動いてこちらに来た。

 ……奴隷達も何やら心の声が凄い事になってるけど。一部視線も凄い。自分を選べ見たいな。

 リリトは心の声がまた凄い事になってる。熱い掌返しだな。

 見なかった事にしよう。

「決まったらその奴隷と契約して貰います。どの奴隷ですか?」

 俺は奴隷達を見ながらタップリタメを作ってから言った。


「…………リリトです」

 その瞬間7人が小さく舌打ちしやがった。

 はっ。誰がお前等なんぞ買うかアホ!バーカ!

 そしてリリトだけが残って他の連中は退室していった。

 改めてリリトを見てみると意外と可愛い?

 胸は標準より大きい……てかD+かE位あるんじゃないか?

 髪は緑で、ポニーテール?名前が分からんが三つ編みにして、後ろに垂らしてる。おさげか?

 顔には少しそばかすがあり、メガネをかけてる。

 そう。メガネ。意外とこの異世界にも浸透してるみたいで、街でもちらほら見かけた。

 イメージ的には典型的な委員長だな。


 うん。超ドストライクです。ありがとうございます。

 髪の毛も後で黒に染めたらメチャクチャ可愛くなるんじゃね?

「他の奴隷をご覧になりますか?」

 そんな事を考えてたら警備のおっさんが話しかけてきた。

「いや、今日はいいよ」

「畏まりました。只今主を読んで参りますのでお待ち下さい」

 二人きりになった。

 取り敢えず自己紹介でもしとくか。

「俺はニール・ド・アシュリス。よろしくな」

「は、はい!宜しくお願いします!」

「ずっと立ちっぱで疲れたっしょ?座ったら?」

「え?良いんですか?」

「良いもなにも、俺にそんな趣味は無いよ」


「で、でも、私は奴隷な訳ですし、主人と一緒に座るなんて恐れ多いと言いますか、それに、お風呂にもあんまり入ってないので臭いとか汚れが大変だし、私も女の子ですからご主人様の横に行く時は綺麗にして行きたいし、でもやっぱり奴隷がご主人様と同じように座るのも不味いかと思いまして。あ、別にご主人様の隣が嫌というわけでわなくて、これは「いいから座れ」はい!」

 何なのこの子。いや、可愛いよ?可愛いと思うけどちょっと……ねぇ?


「あと、ご主人様ってガラじゃないから普通にニールって呼んで」

「それだけはダメです!」

 何故に?まぁ、やっとハッキリと意思を示したし、何か譲れないものが有るんだろう。

「んー。じゃあ、マスターって呼んで」

「あ、はい。それなら大丈夫です」

 ふぅ……。なんか疲れたな。さっさと帰って寝たい。

 そういや、リリトは幾らになるんだろう?幾らでも問題無いけど相場がわからないし。

「決めるのがなかなか早かったですねー。ちょっと焦っちゃいましたよ」


 現れた店主がハンカチで額の汗を拭きながらやって来た。

 まぁ、1組目で決めちゃったからね。仕方ないね。

「ではまず、リリトの売買からですね。値段は金貨120枚です。宜しいですか?」

「ああ。ただ、支払いは銀貨になるけど大丈夫か?」

「ええ、問題ありません。銀貨だと1200枚ですね」

 俺は街で色々買った時に財布代わりの革袋を数十枚買っといた。

 その革袋に銀貨1000枚と200枚で分けて机の上に出した。

 マネーインベントリから出す時に革袋の中に直接出したから俺は数える必要がない。マジ便利。


 今から1枚1枚数えるのかと思ったが、店主は革袋を魔法陣が書かれた台に載せる。

 すると、革袋の上に《銀貨1000》《銀貨200》と表示された。

 へー。便利な物が有るんだな。

「はい、確かに。ではリリトと奴隷契約をして頂きます。やり方はご存知で?」

「いや、初めてだからな。教えてくれると助かる」

「畏まりました。まず、こちらの器にニール様の血を垂らして頂きます。それをリリトが飲めば契約完了です」

 机の上に出されたのは不思議な模様が刻まれた銀色の器だった。


 一緒に出されたナイフで軽く手を切って血を垂らす。

 昔は痛いのが嫌だったが、これぐらいなら全く痛くない。

 傷も一瞬で治るし。ちなみに、物理攻撃完全無効をオフにしないと全く傷が付けられない為、今だけオフにしてる。

 今度は血を入れた器に店主が魔法陣の書かれた紙を入れる。

 すると、紙は面白いぐらいに溶けていった。

「はい。後はこれをリリトが飲めば完了です。最後に確認します、宜しいですか?」

「もちろん」

 そしてリリトがそれを受け取り、飲み干す。

 …………自分の血をタイプの子が飲むってエロいな。

 飲み終わるとリリトの左手の甲に紋様が浮かび、すーっと消えていった。


「これで奴隷契約完了です。今からリリトはあなたの物です、どの様に使おうとあなた様の自由で御座います。さて、では子供の奴隷ですが……今コチラには35人の子供の奴隷が居ます。全て買い取りとなりますと、金貨1000枚になりますか宜しいですか?」

 高っか!今の所持金殆ど無くなるじゃん!

 それに35人……多過ぎる。

 まだ自分の家も無いから引き取っても連れてくとこ無いし。

「前金で金貨500枚払うから明日引き取りに来ても良いか?」

「ええ、構いませんよ。明日のいつ頃に?」

「昼には来るよ。それまで誰にも売らずにおいてくれ」

「畏まりました」


 再度銀貨1000枚に分けた革袋を5個取り出して渡す。

 リリトが静かだなと思って横を見てみたら固まってた。

 ……まぁ、ほっとこう。

今回は間に合いましたぜ。


次も頑張ります。

お読み頂きありがとうございます。

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