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神様の誕生日  作者: スマイリー
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第12話 街に到着した感じ

 その日の寝覚めは最悪だった。

 よーく考えればわかる事。簡易宿(インスタントホテル)は夜明けと共に消える。

 気持ち良く寝てたらいきなりベッドも消えて、地面に叩きつけられて。

 簡易宿が消えたから当然完全犯罪の効果も消える。そうすると、周りから感知される。

 痛くなかったからそのまま二度寝を敢行。

 そして、やけに騒々しくなってきたからゆっくり起きてみる。

 まだ寝ぼけてる頭を起こして辺りを見回してみたら囲まれてた。魔物に。


「……………………おはよう」

 ダメ元で声をかけてみたけどこっちを見るギラついた視線は変わらず。

 あ、涎垂らしてる奴まで居る。美味しくないよ?骨と皮しかないよ?肉なんてそんなについてないよ?

 そんな事言っても無駄だけど。こいつ等テイムする気ないし。

(ちゃんと対策してるから問題ないよー)

 暇人くんからそう言われた。

 対策?…………なんか新しいスキル作った?


(いや?作ってないよ?)

(これぐらいなら今あるスキルで充分でしょ)

(むしろオーバーキルだけどねー)

(あ、でもスキルの使用はこっちでするけど良い?)

 まぁ、それぐらいなら良いっしょ。

 新しいスキル作ったのかと思ったけど。

 じゃあサクッとやっちゃって。

(アイアイー)

 そんな会話の後、周囲にいた魔物達が一瞬で消えた。

 …………何した?説明プリーズ。


(完全犯罪で底無しの黒き穴を気付かれないように魔物達に発動した)

(ちなみに魔物一体一体に極小サイズを)

 ああ、うん。チートだもんね。完全犯罪(パーフェクトクライム)

 てかブラックホールって複数同時使用出来たのか。

 しかも使用方法がえげつない。

 そして上昇するレベル。今ので23も上がった。

 なんだろう。この、人外街道をマッハで駆け抜けてる感じ。

 いや、良いんだけどね?一応神なんだし?でもこの世界に来てまだ2日目だぞ?それなのにレベルが100超えるって……。

 獲得経験値が512倍になってるのが原因なんだろうけどさ。

 そういや、熟練度ってなんだ?技を使えば使うほど強力になる感じか?


(半分正解ー)

(正確にはステータスや魔法、スキルに熟練度があって)

(ステータスなら筋トレとかランニングでそれぞれのステータスが上昇)

(魔法やスキルなら使用した分強力になったり、他の魔法やスキルと複合使用が可能になったりする)

(ちなみに、魔法には上位や下位なんて分け方は無いよー)

 ん?上位魔法(ハイスペル)とか古代魔法(エンシェントスペル)とか無いの?

(無い無い)

(火属性だと、使い続けて熟練度が上がると炎を自由に操れるようになるからそれだけで色々出来るし)

(火球(ファイヤーボール)とか炎壁(ファイヤーウォール)とか炎槍(フレイムランス)とか)

(熟練度が低くても使おうと思えば熱核爆発(エクスプロージョン)も一応使えるよ)

(ただし、MPの消費がシャレにならないぐらい多くなるからまず使えないけどね)

(ちなみに、一般的には火球をMP消費10以下で使用出来れば魔法使いって認識)


 へー。あ、ブラックホールを同時使用出来たのはそのせい?

(ピンポーン!正解!)

(さっきのでまた熟練度が上がったから今なら大陸1つぐらいはキレイに消せるよー)

 …………パネェ。獲得経験値より獲得熟練度512倍の方がヤバくないか?何?大陸1つ消せるブラックホールって。いや、元々神だからこの世界リセットする事も出来るんだけどさ?

 あれ?そう考えると大して凄くなく見える。

 ……まぁ良いや。

 それよりも朝飯食べたいし早いとこガイガル街に行こう。

 魔法を使えるようになりたいから暇人連中に脳内で魔法の使い方を教えてもらったり、そこに念話でスラメブルが入って来たり、皆でワイワイしながら街へ向けて行った。


 …………………空を飛びながら。


 いやね?俺も分けわかんねぇんだよ。

 最初は手から小さい火球が飛び出して、おもしれーってんで空に向けてバシバシ撃ちまくってたんよ。

 マシンガンみたいに撃ったり、指パッチンで炎壁を出したり、空気を圧縮して空気銃(エアガン)て言いながらあっちこっちに撃ちまくったり。

 そんな事してたら熟練度ガンガン上がるじゃん?MP消費が減りまくるじゃん?余計楽しくなるじゃん?

 そしたら調子に乗って空を飛んでみようぜ!ってなって。

 で、最初は風に乗って飛んだら良いんじゃないか?って思ったんだけど暇人連中がそれじゃあつまらんと。

 色んな属性試してたら、重力操ったらカッコイイんじゃね?と悪魔の囁きが。


 そっからは怒涛の魔法祭り。あれでもない、これでもないと色んな属性の熟練度上げまくって。

 重力がどの属性か分からなかったけど、ヘルプを見て闇属性と分かって。

 結局、重力を操る事ができる闇属性の魔法使いまくって熟練度上げて、試運転兼ねて今に至る。

 お陰で各属性の熟練度上がりまくって簡単な魔法と闇属性ならMP消費無しで発動出来る様になった。

 もうね、色々気にする事は辞めた。

 楽しんだもん勝ちだろってなってね。

 スラメブルもびっくりし過ぎたのか大分前から無言。

 はっはっは。大空の旅は楽しいぞー。

 地上に居る魔物がゴミのようだ!


 まぁ、そんなこんなで無事?ガイガル街の近くに着いたからそこで下に降りて街に向かって歩いて行く。

 街を見てみてちょっと驚いた。

 普通、異世界の街とか都市って高い外壁に囲まれてるもんだと思ってたのに、2メートル位?の壁があり、その周囲に堀が掘られてる。

 ここだけ外壁が低いだけかもしれないが。

 遠目に見た感じからすると日本の街って感じ。

 日本は街の中に城があるけど、海外は城の中に街があったりする。中国がちょうどそんな感じだったはず。

 建物は洋風だからちょっと違和感あるけど。

 そんな事を考えながら歩いていると、街に向けて長い行列が出来てるのが見えた。


 検問待ちの行列だろうと、最後尾に並ぶ。

 前に居た商人風の男に一応何の行列なのか聞いてみる。

「すいません、これって何の行列なんですか?」

 話しかけられた男は面倒くさそうに振り返ったが、こっちを見た瞬間ビクッとして、恐る恐ると言った感じで答えてくれた。

「あ、あぁ。最近こっから東に2.3日行った所にあるマリール村ってのが消えたらしくてな、そのせいでいつもより厳しく検問してるんだと」

 マジか……もう情報が回ってるのか。ネットも無いのに早過ぎないか?

「知らなかったのか?」

「あ、はい。西から来たもので」

「ああ、それなら向こうの門も混んでたのか」

「まぁ、そんな感じです」


 どんな感じか分からないが取り敢えず合わせておこう。

 話してる間に商人も落ち着いてきたのか、ビクビクした感じが無くなった。

「うーん。そうすると、街に入れるのは昼前位か」

「え?そんなにかかるんですか?」

 それはいかん。朝飯をまだ食べてないからお腹が……。

 別に朝飯抜き位は問題無いが異世界産のご飯が食べれると思ってたのに。

「どうした?なにか訳有か?」

「いえ、朝飯をこの街で食べようと思ってたので」

「なんだ、そんな事か」

 そう言いながら商人が持っていた荷物を漁り出した。

「ほれ」


 暫くして渡されたのはキュウリ見たいな赤い果実?だった。

「これは?」

「ここで会ったのも何かの縁だ。そいつはサービスしてやるよ。その代わり、何か入用の時はモータル商会をご贔屓に」

 笑いながら渡されたがまず、食べれるか分からん。

 食い物か?これ。

 そう思って渡されたキュウリモドキをじっと見ていたら

「なんだ、リゴウリをしらねぇのか?」

 リゴウリ?コレの名前か?て事は食い物?

「初めて見る物ですね。食べ物ですか?」

 そう言うと、商人は訝しむ様にこっちを見てきた。

「あんた、この辺のもんじゃないのか?ここ等じゃ珍しくも無いぞ?」


 そうなの?こっちに来る間に全く見かけなかったけど……あ、空飛んでたからか。

 なんか適当に誤魔化すか。

「そうですね、あんまり周りは気にしないのでもしかしたら気付かなかっただけかも知れないですね。それにこういった果実?を生で見る機会も無かったですし」

 嘘は言ってないぞ?異世界何だから見れるわけ無いし。

 何を感じたのか今度は憐れむ様に見てきた。

「兄ちゃん……良い暮らし出来なかったんだな」

 そう言いながら肩をポンポンと叩かれた。

 一体どういった解釈のされ方したんだ?まぁ、誤魔化せたなら良いけど。

 そんな事を商人の男と話してたら前方、街の入口付近が騒がしくなってきてた。


 何があったんだろう?と眺めていたら衛兵と思われる兵士数人がこちらに駆け出してきた。

 事件か?事件か!?と、野次馬根性で見ていたら衛兵は俺の周囲を囲む様に止まった。

 もしかしたらこの商人が手配中の奴だったのか!?と思って商人を見ると、商人もビックリしたような顔でこっちを見ている。

 ……どうやら同じ事を考えたらしい。

 て事は何があったんだ?

 思案に耽ってると、ちょっと厳つい顔の衛兵さんがこちらを警戒しながら話しかけてきた。

「失礼、貴方に聞きたい事が有るので一緒に来てもらっても?」

 商人に言ってるんだろうなと思ってそっちを見る。ほら、お呼びですよ?

 そしたら商人もこっちを見ていた。


 いや、俺じゃないからな?この世界ではまだ何もしてないからな?たぶんバレてないし。

「あ、呼んでますよ」

 たまらず商人にそう声をかける。

「は?俺じゃないだろ!アンタだよ!」

 はっはっは。こやつめ、なかなか面白い事を言いよる。

 んなわけ無いじゃん。だよね衛兵さん?

「フードを被った貴方です」

 ん?商人はフードを被ってない。俺は被ってる。

 …………マジ?なぜ?

「俺、ですか?」

 衛兵さんが頷く。俺で間違いないらしい。

 おかしい、この街には着いたばっかりでまだ何もして無いぞ?いや、する気も無いけどね?


 取り敢えず理由を聞いてみないと。

「何もしてないですよ?あ、このリゴウリはそこの商人さんから貰った物で盗んでないですよ?」

「詳しくはあちらで聞きます。ご一緒頂けますよね?」

 有無を言わせない衛兵さんの笑顔が怖い。

 でも、実際なんもしてないんだから堂々と行こう。

「はーい。あ、リゴウリありがとうございます」

 ちゃんと商人にお礼を言ったのに早く行け見たいな顔された。解せぬ。


すいません。遅れました。

他のラノベが面白いから……つい……。


次はなんとか遅れないようにします。

お読み頂きありがとうございます。

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