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神様の誕生日  作者: スマイリー
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第11話 自重さんは旅行中な感じ

 パタン

 静かに扉が閉じる音を背中に、ベッドに向かう。

(明日も仕事か……めんどくせー、俺もあっち行きたかったなー)

 そう愚痴るけどこっちに残る奴も必要だし。

 いきなり居なくなったらそれもマズイし、家族や兄弟にあんまり迷惑かけたくないからなー。

 まぁ、しゃあないか。

 溜め息を1つ吐きながらベッドに潜り込む。

 本物に成り変わろうなんて全く思ってない。

 成り変わってもすること無いし。世界征服?やった後が面倒だしその先には何も無いからやるだけ無駄。

 特にやりたい事とか無いからテキトーに暮してやりたい事見つければそれで良いっしょ。


 とりあえず明日は暫くしたら辞める事を言わないとなー。なかなかにメンドイけど。後は、新しいゲーム買って遊ぶか。

 今ならそこそこ課金出来るからそれも楽しみだな。

 次にニールに会った時はあっちに連れてってもらおう。

 そんな事を考えながら夢の中へ入っていく。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ところで、ニールは何処から来たんだ?」

 適当に近くの木を斬ったりしてる時に話しかけられた。

 何処から……か。こんな時定番の返しは遠くとか、遥か東の方なんて感じでボカして言うんだろうけど、俺はそんな定番は読み飽きてる。

 たまに思うのが、素直に別の世界からって答えた方が簡単であれこれすれ違いが無くて良いんじゃないか?と。

 逆にそのすれ違いが面白かったりするんだけど、いざ当事者になったら面倒臭すぎる。


「信じるかはわからないけど、この世界とは別の世界から来た」

「あ、まだその設定でいくんだ?」

「いやいや、設定とかじゃなくて事実だからな?一応神ってのも事実だからな?」

「ふーん。じゃあレベルはどれ位?」

 そういえばマリール村に居た魔物倒してるし、上がってるんじゃないか?

 確認するのをすっかり忘れてた。

 頭でステータスと念じるとよくゲームで見かけるステータス画面が脳内に浮かぶ。

 ウィンドウで出せよと思ったが、そうすると誰でも相手のステータスが見れる為、こうなってるとヘルプ機能に書いてあるらしい。

 今のステータスがこんな感じ。



 名前 ニール・ド・アシュリス (男)

 年齢 26

 職業 管理者の卵

 LV 135

 HP 14486/14486 MP 19686/19686

 STR 1620 DEX 2100 VIT 2020

 INT 1910 AGI 3680 MND 2070

 LUK 6000


 スキル

 スキル創造(クリエイト) 衛生探査(サテライトサーチ) 多重並列思考(インフィニティエゴ) 超速思考(スーパーブレイン) 超速反応(スーパーリアクション) 超肉体(スーパーボディ) 全操者(オールドテイマー)

 物理攻撃完全無効 魔法・スキル攻撃完全無効 全状態異常完全無効 即死攻撃完全無効 フルオートリジェネレート 獲得経験値512倍 獲得熟練度512倍 成長限界無し 超悪運(スーパーバッドラック) 底無しの黒き(ブラックホール) 物質創造(マテリアルクリエイト) 武具創造(ウェポンクリエイト)



 ………………明らかにおかしい。ステータスは基準がわからんから凄いのか知らんが、知らないスキルがいくつかある。

 こんなの作った覚えないぞ。

 暇人諸君集合!

 知らんスキルがあるんだけどなんか知ってる?

(あ、それは俺等が作っといた)

(折角異世界に来たんだからチートじゃないとねー)

(そうそう。それに神なんだし?神が弱かったら駄目でしょ)

(まだまだ追加予定ー)

(ヒャッハーな異世界ライフを楽しもうぜ!)

(ネタ系のスキル増やそうか考え中ー)

 あかん。こいつ等自重の2文字がどっかに旅立ってる。

 そもそも、こいつ等俺だよ。自分がこんなに居たらこうなるの想像できたじゃん……。


 今更かもしれないけど釘刺しとかないと。

 新しく作るなら1言言えよ?

(えー、コッソリ作るから面白いじゃん)

(サプライズ的な感じだよ)

(そうそう、サプライズ、サプライズ)

(作った後に言えばオッケーじゃね?)

(お!それ採用!)

(ネタ系で夜のスキルとか増やす?)

 ……あれ?自分の事ながら収集がつかないぞ?

 とりあえず、作るのは良いけど作る前に1言よろ。

(しゃあない、それで我慢しよう)

(ったく。善意のサプライズなのに)

(なー。ケチだよなー)

(ケチー)

(ドケチー)

(じゃあ夜のスキル増やしとくねー)


 増やし過ぎたな。後半の4人消しとこう。

((((((作るときは事前に報告します!サー!))))))

 よし。やり過ぎたやつはサクッと消すからな?

((((((サー!イエッサー!))))))

 ふぅ……なんか疲れた。俺は楽しいとすぐに調子に乗るからな。気を付けよう。

 にしても年齢が若返ってるのも不思議だな。鋼詩の時は28才だったのに、こっちじゃ26なんだな。ありがたいから良いけど。

 そんな脳内会議をしていたらスラメブルがこっちを見つめていた。

 そうそう、ステータスの確認だった。


「今のレベルは135だな」

「135?俺より弱いのか?」

「いや、お前と戦った時は多分レベル1」

「…………は?」

「マリール村を消したじゃん?あの時にレベルが上がったみたい」

「……ホントに神なのか?」

「一応。まだ新米だけどね」

 刀と会話する危ない奴の図。

 他の人に見られたら完全に変質者だと思われるよなこれ。幸い、周囲に誰も居ないけど。

 鋼詩と出来てる念話ってスラメブルにも出来ないかな?あ、暇人諸君!念話作成よろしく!


(出来てるよー)

 は?出来てる?…………作るなんて聞いてないけど?

(そりゃあ、全操者に最初からついてるからな)

(今、早速やりやがったとか思っただろー)

(全く。すぐに人のせいにする)

(ロクデナシだなー)

(クズだなー)

(最低だなー)

(ネタ系作らせろー)

 ……今回は俺が悪い、聞き流そう。最後の奴はネタスキルから離れろ。そんなに作りたいのか。

 まあ、そんな事は置いといて。

 念話が使えるならそれで会話しながら目的地を目指そう。


 そして暫く歩き続けて日が暮れてきた時に、こっちに来てからまだ何も食べてない事に気付いた。

 つうか、動物とか異世界でありがちなデッカイ猪とか、やたら美味い果実とか見かけないんだけど?てか、生き物が周囲に居ない。なぜに?

「周囲に生き物が居ないのは何で?」

「ん?それは分からない」

 スラメブルにもわからんか。

 周囲を警戒している暇人くん、なんかわかる?

(たまにレーダーに引っかかるけどすぐに逃げてくぞ?)

 マジで?何もして無いのに逃げるとか何で?ますますわからん。

(あー、多分アレじゃね?よくありがちな不気味な雰囲気を感じ取って逃げてる的な)


 ああ、なるほど。でもそんな雰囲気出して無いぞ?すっごい人畜無害な旅人Aみたいな雰囲気しか出してないぞ?

(いやいや、刀振り回しながら歩いてる奴は人畜無害って言わないだろ)

 んー、でも腹減ったしなんか食べたいんだよなー。

 よし、困った時のスキルだな。

 て事で、諸君!なんか美味いもんが食べられるスキルと不気味な雰囲気?を隠すスキル作成宜しく!あ、後快適に野営が出来る様なスキルも。

(待ってましたー!)

(ぶっ壊れなスキル作るぜ!)

(これはネタ系の出番だな!)


 さて、これで当面の問題は解決したようなもんだし、目的地に向かって散歩しとくか。

 それから約30分後。

(出来たぞー)

(渾身のスキルだな!)

(ネタ系が……)

 やっとか。ネタ系作れなかったのか?まぁそれはどうでも良い。

 どれどれ。


 ・完全犯罪(パーフェクトクライム)

 様々なものを隠したり改竄したりする。


 ・簡易宿(インスタントホテル)

 その場に一夜限りの宿を作り出す。中では飲食も可能。夜が開けると宿は消えて無くなる。宿の大きさは調整可能。


 わかってた。うん。わかってたよ。

 2つ目の簡易宿はまだわかる。問題は1つ目だよ。これ絶対にアカンやつやん。

 これだけでチートな異世界ライフ送れるじゃん。

 てか、犯罪ってなんだよ。犯罪犯す気まだ無いよ?あ、でももう村1つ消してるから今更か。

(どや!このぶっ壊れ!)

(俺達マジ頑張った)

(他のスキルと組み合わせたらまさに完全犯罪だよな!)

(ネタ系が……)


 何?こいつ等のこの一仕事やり遂げたみたいな感じ。アホなの?バカなの?俺なの?俺だよ!

 ちょっとは苦戦とかしたいじゃん?追い込まれてピンチになった時に覚醒とかしたいじゃん?熱い展開とかに憧れるじゃん!

 それなのに何このスキルのラインナップ。どこぞの魔王も裸足で逃げ出すチートだよ。寧ろバグじゃね?って勢いだよ。

 はぁー。もう良いや。やっちまったもんはしゃーない。

 過ぎた事で悩んでも仕方ないし。


 とりあえず、完全犯罪(パーフェクトクライム)で自分のステータスをALL 10に、職業を旅人に改竄してさらに、スキルは無しって事にして、他の人には人畜無害さをアピールしとこう。ついでに不気味な雰囲気?も隠す。

 そして簡易宿(インスタントホテル)を使用。

 大きさは一部屋有ればいいからこじんまりとした平屋位のサイズ。

 簡易宿を使用したら視界に緑の半円状のサークルが現れた。

 これを適当な位置に持っていって、ここだ、と思ったらそこにプレハブを2つ繋げたような小屋?が出てきた。

 全体的に木造の豆腐建築。ドアは意外としっかりしていて、鍵も掛けられるみたい。


「おぉ。このスキルがあれば一夜城とかも簡単に作れるんじゃね?」

 多分サークルをデカくしたらそれだけ立派なホテルが出るんだろう。夢が広がるな。

 ドアを開けて中を見てみて更にびっくり。

 入ってすぐの部屋にはテーブルが置かれていて、その上に出来立てなのか湯気がたってる料理がある。メニューは純和風の、味噌汁にご飯、焼き魚とたくあん。そして熱いお茶もある。

 そして部屋の横にはもう一つドアがあり、その中には小さいベッドが置かれているだけの簡単な寝室。寝室横にもドアがあり、その先はシャワールームになっていた。

「やべぇ……全然暮らせる」


 電気やガスなどのライフラインは無いけど、簡単に料理が出せるのとシャワーが使えれば問題無い。

 トイレはその辺で済ませられる。男だし。

 そして完全犯罪を使い、簡易宿を隠す。

 これで寝ている時に襲われる心配も無い。

「まずはご飯だな」

 料理は出来立て。冷めた冷や飯が好きではあるが、味噌汁や焼き魚は熱いほうが美味い。

「このスキルだけで色々旅行するのも悪くないな」

 ご飯を食べ終わり、シャワーを浴びながらそんな事を考える。

 着替えは持ってきてない為、備え付けてあったタオルで体を拭き、さっき迄着ていた服を着直す。

 ベッドに入り寝る前に暇人連中に服をどうにかする様に言って眠りにつく。


(明日はサクッと街に行って異世界ならでわの料理を食べたいなー)

だいぶ遅れました。

他のラノベ読んでたらついつい……。

次こそは早めの投稿がんばります!

お読み頂きありがとうございます。


10/19 スキル修正。

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