表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の誕生日  作者: スマイリー
10/77

第9話 最初の仲間て感じ

 いやー、なかなかキツイな。

 一応即死耐性あるし、フルオートリジェネレートがあるから大丈夫かな?と思って1発食らってみたけど。

 頭が吹き飛ぶって。

 脳内会議で問題無いって結論が出たけど、一瞬意識が飛んだ。

 でも不思議な事にメッチャスッキリしてる。

 昔から頭痛持ちだったけどあれかな?頭吹っ飛ばしたから再生する時に悪い所も治したのかな?

 そうだとしたら、痛みを我慢してダメージ食らうのも悪くないかも。

 そして意識が戻って即、物理攻撃完全無効をオンにする。

 ……痛みを感じる暇の無いダメージなら良いけど、やっぱ痛いのは嫌だからね。


 で、スライムを確認してみたらちゃんと近くに居た。

 でも(何このバカ、マジで食らってるんですけど?)みたいな感じの雰囲気出してる。

 まぁ、気持ちはわからなくもないけどね〜。

「さて。これで約束通り話を聞いてもらえる?」

 そう聞いたらスライムがビクンって動いた。……面白い。

『え……は?なんで生きてる?頭飛ばしたじゃん』

 まぁ、そう思うよねー。俺もちょっとビックリしてるし。

 即死耐性っててっきり、即死級のダメージを受けそうになるとその攻撃を無効化する。と思ってたらダメージ受けるけどすぐに復活する、だったからな。


『……もしかして不死人(リッチ)?』

「違うからな?確かに死神っぽいけど普通の人だからな?」

『普通の人は頭が無くなると死ぬと思うけど』

 この世界に来る時に服装も変えたんだけど、やっぱ長いフード付きのローブとか憧れるじゃん?だから普段着の上からローブ羽織ってるけど、それが不死人(リッチ)に見えたらしい。

「死ななかった理由を話しても良いけど、先に1つお願いがあるんだけど」

 お願い。そう、それはこのスライムに仲間になってもらう事!

 だってメタリックブルーのスライムとかかなりレアじゃん?銀色のやつならよく見るけど青って。

 欲しい。メッチャ欲しい。


 でも肝心のスライムは警戒してるのかすぐに動ける雰囲気。

『なに?』

「是非是非仲間になって下さい。お願いします」

 そう言って胡座をかいて座ってるから、両膝に手をついて頭を下げる。

 よく時代劇なんかで見かけるやつだ。

 それが予想外の事なのかスライムがまたビクってした。よく驚く奴だな。

『仲間に?俺を?何で?』

「カッコイイから」


 たとえ弱かろうが問題無いが、さっきのあの速さは異常だろ。

 メタル系は何かしらステータスが特化してるもんだろうけど、ゲームの画面越しに見るのと、実際に見るのとで全然違う。

 あんなんどんなに命中率が高くても無理でしょ。まず捕捉出来ん。

 あれに攻撃当てるとか、勇者はホントにぶっ壊れ性能なのがよく解る。

 それはさて置き。

 スライムは何て答えるかな?

 何か考えてる様だからこっちもテイムの仕方を調べとこう。

 脳内に新しく分身を作る。

 そして林さんから聞いたこの世界のヘルプ機能で調べてもらう。


(じゃあわかったら教えてー。他は周囲の警戒と他の事適当に調べといて)

(((ラジャー)))

 さて。返事はどんなかな?

『……条件がある』

「条件?」

 なんだろう?食わしてくれとか言わないよな?

『俺はもっと強くなりたい。誰にも負けない様に、生きていく為に。だから、俺を強くしてくれるなら仲間になる』

 ん?簡単すぎないか?

 おーい、ヘルプ担当くん。これってテイム成功してる?


  (ちょいまち……あ、してるね。最初に攻撃を弾きまくってた時からテイム開始してたみたい。で、スライムの攻撃食らって復活した時に成功って感じ。テイムしたい相手の心を折るか、相手に認められればオッケーだって)

 してたかー。ん?でも俺はテイムを使った覚え無いぞ?

 そこんとこどうなん?

(意思の疎通したじゃん?あの時に発動してたみたい)

 え、じゃあ他の魔物とか動物と話をしようとしたらテイムする感じ?

(一応こっちがその気無かったらテイムはされないみたいよ?)

 それなら安心だな。

 街につく頃には結構な数の魔物を引き連れた魔王にでもなるんじゃないかと思ったよ。


 でもスライムの鍛え方ってどうやるん?

 その辺わからないと返事できないぞ?

(それなら問題無いね。スライムは何かを食べればその分強くなるみたいだから、適当に何か食わせとけばオッケーだな)

 随分簡単に強くなるんだな。

 スライムって意外と育てると最強なんじゃね?

(でも食べる物によって相性とかあるし、急激に強くなるような物食べたらその力に耐えきれずに、存在を維持出来なくなって消えるけど)

 めんどくせー。

 まぁ、何か食わしとけば仲間になるならそれで良いか。


「よし、それぐらいならお安い御用だ。じゃあ今から俺とお前は仲間な。名前はある?」

『名前は無い。それよりも何で死ななかったんだ?』

 名無しか……脳内の諸君。カッコイイ名前を考えといて。

(スラッシュで良くね?)

(いやいや、それは色々まずい感じがするから……単純にブルーとか?)

(それもダメだろ。全く、お前らセンス無いなー)

(お?なら、センスのあるお前が最高にセンス溢れる名前を考えるんだな)

(これは最高にカッコイイ名前になるなー)

(え?……いや、そこは、ブーメランだろ!みたいな返しが来るところじゃ……)

(いやー、まさか最高の名前をつけると言うとは凄いなー)

(なー。俺達は茶でも飲みながら待っとこうぜ)


 脳内がうるさい。

 何をガヤガヤやってるんだか。

 とりあえずそれを無視してスライムに俺の事を説明する。

「信じるかは分からないが、一応この世界の神です。さっき死ななかったのは能力の1つって事で」

『……お前、まだ頭治ってないんじゃないか?大丈夫か?』

「信じなくても良いさ。とりあえず理由はそれだし」

 すんごい胡散臭い目で睨まれてるけど……?そういや今更だがスライムに目が有るんだな。

「なぁ、スライムって目が付いてたっけ?」

『いや、普通のスライムにはついてない。特に必要無いけど、以前人間を食べたから部分的に真似しとく事も出来るからやってる。コレで相手を油断させる事も出来るし』

 目潰しが効かない感じか。


 よし。とりあえず仲間になってくれたんだし、一緒に近くの街か村まで行くか。

 そしてスライムは頭に乗せる。ヒンヤリしてて良い気持ちだし、スライムの定位置は頭の上でしょ。

 肝心の名前は……うん。まだっぽいし、こっちで決めてしまおう。

「お前の名前は、スライムでメタルブルーだからスラメブルな」

(((……うわぁー)))

 サッサと決めないから悪い。

 安直?知らんな。

『ん……わかった』

「俺はニール。ニール・ド・アシュリス。これからよろしくな」

 そう言って頭の上のスラメブルをなでる。

 早速仲間出来たし幸先の良い異世界スタートだな。


 とりあえず、さしあたっての目標はパラティリティスで稼ぐのを妨害してくる連中を察知する道具か魔法の開発だな。

 鋼詩の方はわりかし何とかなるとして、家族が狙われた時に対処出来るようにしないと。

 考えているのは、それぞれに何かしらのアイテムを持たせるか魔法を掛けて、危機を自動で回避出来る様にする事で、それに合わせて敵対者を捕捉、マーキングする仕掛けがベストだな。

 まぁ、適当に探していくさ。

 なんなら、スラメブルを分裂させて皆を監視させるのも良いし。

 異世界満喫しながら楽しんでいこう。


「あ、ところで。スラメブルはレベルどれ位?」

『今はレベル473』

「よんひゃく?え?……99超えるの?最大レベルはいくつかわかる?」

『最大は分からない。ただ、昔冒険者から聞いた話だと1000を超える人が過去に一人だけ居たらしい』

 マジか……レベル1000超えとか。

 あ、もしかしたらそいつ初代管理者じゃね?……ありえる。

 でも、もしかしてレベルが上がりやすいだけかもしらん。

 ここの10レベルが俺の中のイメージの1レベルとか。

 うん。多分そんな感じだろ。

 自分のレベル上がってみたらわかるっしょ。


 そんな感じで会話しつつ、脳内に新しく分身作ってそいつにスキルを弄らせたりして、近くの村に向かう。

 道中は何もイベントが起こらず、かなり平和だった。

 そして近くの村、マリール村が見えてきた時にイベントが起きた。

「……なぁスラメブル、あれがマリール村だよな?」

『うん。この辺だと1番近いのはあの村だ』

「……なんか、燃えてない?てか、襲われてないか?」

『うん。モンスターの群れに襲われてるな』

 まさかの最初の村襲撃イベント発生。

 今から助けに行ってもこの感じだと手遅れだよなー。

「というか、何でそんなに冷静?」

『ニールに会う前にあの村を1回襲ってるから。だからモンスターに対処しきれずにやられてるんだと思う』


 おっと、元凶がすぐ側に居た。

 俺が駆けつけても頭の上にスラメブルが居るからまた襲撃に来たと思われそうだな。

 ……よし。見なかった。ここに村は無かった。

「他に安全な村や街って近くにある?」

『ここからだとあの村を越えて2、3日したらガイガル街につくよ』

 あの村は通過したくないなー。

 多分グロ注意な感じになってるだろうし。


 …………そうだ。ここから魔法でもブッパして更地にしてやったら良いんじゃね?

 そうだよ、ここに村は無かったんだから。

 モンスターの群れが居るだけだし。

 よし。そうと決まれば。

 新しく良い感じのスキルを作ってくれい。

(アイアイサー)

 酷い?知らん知らん。

 人間は見た事も無い人には悪魔の様に残酷になれるもんなんだよ。

(出来たぞー。使用注意な)

 お、早速か。どれどれ。


 ・底無しの黒き(ブラックホール)

 広域消滅スキル。発動地点を選択、その場所から任意に穴の大きさを広げる。ブラックホール周辺の全ての物を異次元に吸込む。使用者も吸い込まれる為、発動には注意。


 おぉう。かなりエグいスキルを……。

 まぁ、最初だし派手に行くか。

「今からあの村消すからスラメブルはしっかり掴まっとけよー」

『え?うん。わかった』

 じゃあ発動地点は村の中心ぽい所で。

 ここはカッコ良く技名言ったほうがいい感じになるな。

「その身に全てを吸込め!ブラックホール!!」

 右手を村に向けながら発動。

 その瞬間、村の家や近くのモンスターがブラックホールに吸い込まれていく。

 そしてブラックホールを解除すると、村があった場所にデカイクレーターが出来上がっていた。


「…………ジーザス」

 そうだよ。穴って言うから落とし穴的なの想像してたけど、ブラックホールは球体じゃん。地面ごとゴッソリ削り取ってるじゃん。

『…………』

 スラメブルもなんかあ然としてるし。

 なんか、ヤバそうだからこっからサクッと逃げるか。

「よし、逃げるぞ。スラメブル案内よろしく」

 そしてダッシュでその場から逃げる。

(だから使用注意って言ったのに)

 結局穴を迂回して進む羽目になった。

次回更新は1週間後になる予定。

読んでくれてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ