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LOVED  作者: やかん
9/24

5時間目 体育

 どういう訳か今日の体育は男女合同で、しかも2クラス合同。

 気分が最悪なのは弟のいるクラスと合同なせいだろう。


「髙林、記録とってくれるかー?」

 種目は3kmの長距離走。もちろんわたしは見学。病気のことは体育教師の原先生も理解しているので、記録などをわたしにやらせる。「何もしないで居るよりは気が楽だろ?」ということらしい。確かにそうなので助かる。

「はい。・・・あの、同じクラスの人の名前は分かるんですけ「記録言う時に名前も言ってやるから大丈夫だ」・・・分かりました。お願いします」

 原先生の特徴は人の言葉を遮って喋るところだ。

 バインダーに挟まれた名簿を受け取り2クラス分に簡単に目を通した。2枚目の名簿の一番下に手書きで「榊侑斗」と書かれていることに気が付く。

 

 西東学園から桜ヶ丘学園に来るなんて馬鹿なのだろうか。施設だって、勉強の内容だって西東学園のほうが良いはずなのに。


「意味分かんない」

「あ゛?髙林、今何か言ったかー?」

 「あ」に濁点つけるとか怖いからね・・・。

「・・・何も言ってません」

「そうかー?あー、じゃあ記録頼むぞ」

「分かり「お前ら準備運動終わったなら早く並べー」・・・チッ」

 人の言葉を遮っているのはわざとなのか?わざとでもわざとじゃなくても止めてほしい。

「・・・・・・?」

 ふと、視線を感じ後ろを見渡すが誰もこちらを見ていなかった。気のせい・・・かな。


 パンッ。


 原先生の合図で長距離のタイム計測が始まった。

 少なくとも10分は暇だ。日陰に座り込む。

「榊ー、見学するなら髙林の手伝いしてやれ。ついでにクラスメートの名前覚えろ」

「分かりました」

 「榊」という名前にわたしは無意識に原先生の視線を追った。視線の先には、弟がいた。

 

 つまり、弟は体育を見学していて、わたしと一緒に記録をとる。


 まじか。


誤字を発見した為修正しました。

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