迎え
数学の小テストも無事に終わり、放課後。
「また明日な」
「うん。部活頑張って」
悠斗はサッカー部に所属している。レギュラーではあるが、いつ落とされるか分からないらしい。実力主義の部活だから仕方ない。
「さて、帰るか」
桜ヶ丘学園は部活に必ずしも所属しなければならないわけではない。家庭の事情等、正式な理由さえあれば帰宅部も許される。
学校の門から外へ出ると、見慣れない制服の男が立っていた。銀色の髪が目を引く。一瞬視線を向けたものの、すぐに興味が失せる。
早く帰ろう。少し歩くスピードを上げる。
「あんた、髙林明奈か?」
なんか、名前呼ばれた気がする。振り返れば、銀髪の男がすぐ後ろにいる。え、怖。足音しなかったぞ。
「誰?」
一応確認だ。知り合いかもしれない。わたしはどうでもいいと思ったことはすぐに忘れてしまうから。
「先に質問に答えろ」
なんだコイツ。
「髙林明奈ですけど。で、貴方は誰?」
「榊侑斗。柚樹さんに頼まれて迎えに来たんだけど、連絡貰ってないのか?」
悠斗と同じ名前。柚樹って・・・父さんの名前だ。連絡?鞄から携帯を取り出し確認する。
『再婚相手の息子さんが学校まで迎えに来てくれるから。合流してね P・S 息子さんの名前は榊侑斗君だよ』
「そういう事は朝に言えよ・・・」
クソ親父!
「納得してくれたか?」
「えぇ、まあ」
うん。なんか、そんな感じで一緒に高そうなレストランに行くよ。
もう訳が分からない。
全体的に一話一話が短いです。




