瞳は窓なのです
瞳は窓なのです。
わたしは、瞳は心や魂が見える場所だと思っていて
目と目が合う時に唯一そういった者がこんにちは、と姿を表してくると思うのです。
目は、正直なのです。
魂は目を通してスターのような魂を見つけては感激します。
そんなことを思う好奇心旺盛な、ミーハーな「魂」のわたしが
目を通して人の心と魂を眺める恋のような、
淡い期待のような、
推し活のような そんな物語です。
時は2003年、
彼は転校生としてやってきました。
1年前に好きな人と転校でお別れをしてしまったわたしは
転校ってなんかいやだな、と思う気持ちを経験した後に
後に13年後、恋人になる人と転校によって
出会うのです。
よく一目惚れ、なんて言い方で
恋に落ちる速さを表したりしますが
わたしは3ヶ月惚れみたに声変わりする前の彼を好きになりました。
ノートに一生懸命漢字を書き続ける
彼の目はとても真剣で、
わたしに向ける笑顔はとても優しい目でした。
目は魂を表すのです。
この方は、きっと繊細なわたしを傷つけないようにやさしい人に違いない。
だって魂がそうなんだもの。
そんなふうに9歳のわたしは彼へ好意を持ちはじめました。




