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3. 新人天使 フェリア

~前回のあらすじ~

 ネード国に赴き、食糧配給をするバルバロス帝とブルート皇子。道中、ネード王族の生き残りによって達塞がれるが、すぐに逃げてしまう。危険は過ぎ去ったかに見えたが、皇子は一言、「やれ。」。すべては皇子の策略だった。バルバロス帝は逝去し、2代目皇帝ブルート帝が誕生した。


「シンジンノフェリアデス、ヨロスクオネガイスマス。」


 やべ、噛んじゃった。


「・・・」 


「よろしく」「がんばったね~」「かわいいわ~」


 ホッ、いい人達ばかりみたい!


 今、私は、夢の舞台に立っているんだ!


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ここは、天界・選別局。天界の長たる最高神様が直轄(ちょっかつ)する中央機関。


 主な職務は、"天国・地獄の選別"。死者の生前の記録を調査・報告することだ。


 その職務の複雑さ・重要性から「天使の中の天使」と呼ばれる優秀な者のみがこの仕事に()くことができる。


 女神としてキャリアアップを目指す者、最高神への玉の輿を狙う者、目指す者は様々な野望を秘めている・・・。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 私、フェリアは今大ピンチに陥っている。


 この機関に入るために、私は毎日15時間の猛勉強をして見た目にも気を使ってきた。それでも入るまでに10年もかかっている。(年齢はヒミツ!)


 そんな貴重なお仕事を、私は忘れもので失おうとしちゃってるのか・・・。


「ちょっとフェリアちゃん~、手伝ってもらってもいい~?」


「は、はい!」


 先輩天使のエルさんはおっとりしているが、バリバリ仕事ができる筆頭女神候補、私の憧れだ!失敗続きの私が何とかやっていけるのは、エルさんが悩み相談に乗ってくれるからに他ならない。


「ごめんなさいね~。実は、今から超VIPの死者さんが来るらしいのよ~。この前楽しみって言ってたじゃない?だから誘っちゃった~。」


「はい、先輩ありがとうございます!へへ~♪」


 できるだけ笑いを堪えようとするものの、むしろ下品な笑いになってしまっている。超VIPの手配は昔からの憧れだったのだ。


「じゃあお礼にこの前の天国行きの方に天国交通許可証届けてあげちゃう~。」


「・・・いつも迷惑かけてすみません。」


「いいのよ~。新人の時は迷惑かけるのが仕事なのよ~。」


 天国・地獄の門を通ることができるのは選別局の中でも限られた天使だけ。すでに今月2回忘れていて怒られたため、上層部にバレたらクビになったかもしれない。


「じゃあ、ちょっとだけ任せるわね~。」


「了解しました!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 今日のお仕事はエル先輩のお手伝い!今は先輩が退席中なので、とりあえず受付をしている。


「・・・ここはどこだ。」


 あら、新しい死者さんが来たようね!先輩のお仕事を少しでも減らすためにできるだけ早く準備しなきゃ。


「私は担当のフェリアと申します!よろしくお願いします!」


 天使と死者さんはこのかけ声と共に契約され、淡い光に包まれるとともに両者を結ぶ指輪が与えられる。さてさて、この人はどんなお顔かな?


 

―――私はその後すぐに、この時のうかつな契約を後悔することになる。私と赤ひげの長い長い旅の始まりだった。

 

新人は色々とミスをするものです。

なので、何かミスってても許して下さい。(教えていただけると助かります!)


「面白そう!」「今後が楽しみ!」だと感じて頂けたらブックマークと★での評価、ストーリーの感想をよろしくお願いします!

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