ソフト指しはいけないことだけれども
将棋の学生名人戦(各地区の個人戦で上位の大学生によるトーナメント)で、いわゆるソフト指しの事案が発生。当初の優勝者が失格となった。
豚化萌えは大学時代は将棋部に在籍していた。豚化萌え自身は、地区ベスト64が限界だったから学生名人戦なんて雲の上の話ではあったがそれでも何となくは分かる話だ。
今回の彼がなぜソフト指しないし、ソフト指しと疑われるような行為をしたのか。
真相は本人にしか分からないが、おそらくは学生名人という名誉と、その先の朝日杯将棋オープン戦への出場資格だろうと推察する。どちらかと言えば後者の比重が大きいのだろう。
学生名人戦で優勝すると、学生名人というアマチュアの称号だけにとどまらず、朝日杯将棋オープン戦というプロ棋士とトーナメントで対局できる棋戦の出場資格を得る。
学生名人となり朝日杯将棋オープン戦に出場すればそのトーナメントでプロ相手に負け無しで10連勝で理論上は、大学生でも優勝できる(学生名人ではないがアマチュアの歴代の記録としては5連勝が最高)。優勝までとはいかなくとも、6連勝さえすれば抽選次第で藤井聡太等の一線級とガチンコ対局をすることもできる。
また、朝日杯将棋オープン戦に限らないことだが、対プロ戦で一定の好成績をおさめたアマチュアはプロへの編入試験を受験できるということもある。
そんな夢の入口となるかもしれない学生名人というタイトル。
そのタイトルまで後1勝と迫った時に、ポケットには使い慣れた将棋AIの入ったスマホ。難しい局面で何かしらのヒントを得たい。そんな誘惑で、複数回の離席とスマホ閲覧をしてしまったのだろうか。
もちろんやってしまった行為自体は責められるべきものだが、スマホの中にプロより強いAIがいるという現代においては参加者の性善説に基づいた大会運営は限界に来ているのだろうと思われる。
今後はどうなるのだろうか。それこそ厳密に行うのであれば離席も許可されないのかもしれない。対局途中に排尿や排便をしてもいいように、オムツ着用が参加の必須条件になるかもしれない。
オムツ着用してまで将棋を指したくないよと思われるかもしれないが、実際はもう、それを考えるべきレベルまで来ていると思われる。
これからは学生名人戦に限らず、それこそ豚化萌えが経験していた大学将棋の団体戦なんかでもルールが厳しくなっていくのだろう。
豚化萌えは、そんなことを疑われる余地のない時代に大学将棋の楽しさを謳歌できて幸せだったんだなと感じている。
だって離席中に偶然にも頭に浮かんだ絶妙手を指したりしたら、「あいつソフト見てたんじゃね!?」って疑われる可能性が高い世界線。世界線というか、もうそれが現実だけれども。そんな風に思われるかもしれないのかと考えるだけでも、ウンザリ、窮屈。
いやはや将棋ならびに囲碁の大会運営は大変だな。
私は当分は、リアルの将棋大会には出ないと決めておりますが、もし出るという必要性が生じた場合には、
私だったらオムツ必須で尿や便の垂れ流しでもいいから、とにかく疑われない状態で指したい。
と思う反面、
とはいえそんな状態になってまで指すか?
とも思います。
いや、自分の尿や便ならまだしも、相手の尿や便の臭いを嗅ぐのは・・・ってなっちゃいますしね。
そうなると、臭いを気にせずに対局に集中できるグッズが発売されるのか、それとも現行のまま性善説で大会は運営し続けていくのか?
という感じですかね?
いやはや、いろいろ考えると、
スマホが人間よりも強い競技の不正防止は難しいなと。