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硝子の肖像  作者: 楓 海
16/24

思わぬ味方

 読んで戴けたら倖せです。

 レジーナのベッドを借りてシヴィルを寝かせ、眠っているのを確認するとオレとレジーナはリビングに戻った。


 リビングに戻ると、みんなまだ落ち着かない様子でソファーの傍に立っていた。


「すみません、こんな夜中にご迷惑をお掛けして……………」


 オレはフォード市長の眼を見て言った。


 レジーナが興奮して言った。


「どう云う事なの?

 いったいシヴィルはどうしたって言うの? 」


「シヴィルは………………………」


 オレが言葉に詰まっていると、いつも物言わぬノヴァが言った。


「シヴィルは親父さんに虐待を受けている

 可哀想にシヴィルは、それに耐え切れなくて、時々あんな風に感情を暴発させるんだ」


「まあ、なんてこと………………」


 四十代前半のふくよかな市長夫人が手を口元に当てた。


 レジーナは言葉を失くしている様だ。


「それは本当なのかね? 」


 体格のいい白髪交じりの市長が言った。


 オレは答えた。


「本当です

 小さい時からずっと………………」


 市長夫人は指を組んで天を仰いだ。


「ああ神様、なんて酷い………………」


「人間として許せない事だ」


 市長は怒りを露わにしていた。


「酷い…………………

 ウィスフィールドさんが、そんな人だったなんて………………

 可哀想なシヴィル……………………」


 レジーナはソファーに座り込み、可なりショックを受けている様だった。


「すみません

 オレたちの事でレジーナまで巻き込んでしまって」


 市長は夫人をソファーに座る様に(うなが)し、自分も座った。


 ジールとノヴァも座った。


「君達の軽はずみな行動の為に、レジーナに嘘をつかせたのは事実の様だね」


「はい」


「だがそれは、レジーナ個人で決めた事だ

 我々はそれについて君に言う事は無い

 だが、私はレジーナの父親たからね

 校長に呼ばれて話す事になれば、私が君達の弁護をする義理は無い訳だ」


「その通りです」


 市長の言うことは、いちいち最もだ。


 市長は背凭れに背中を預けて言った。


「君は中々潔い男だな」


 市長はテーブルのシガレットケースからタバコを取ると口にくわえ、火を点けた。


「君は彼女……………何て言ったかなレジーナ」


「シヴィルよ、パパ」


「そうだ、シヴィルの事情を知った上で彼女を愛しているのか」


「はい、小さな時からずっと」


「何故、大人の力を借りない? 」


「オレは必死に訴えたけど、誰も十歳の子供の言う事を信じてはくれなかった」


「そうか…………………」


 市長はタバコを深く吸い込み、ゆっくりと煙を吐き出した。


「さっきの様子だと君は彼女の支えの様だ

 シヴィルはレジーナの大切な友達だね、レジーナ」


「友達じゃ無い、大切な親友よ」


「親友か……………

 娘の親友を失わせる訳には行かない、親友の心の支えもね」


「フォード市長………………」


「この件は私に任せて貰えないか……………」


 市長は問う様にオレを見た。


「リュシアン・エヴァースミスです」


「では、リュシアン・エヴァースミス君」


「願っても無い事です、フォード市長」


「すまない、今私ができる事はここまでだ」


「いいえ、有り難うございます」


 オレは心からの誠実な眼でフォード市長を見詰めた。


 ジールとノヴァは拳をぶつけ合っていた。






 読んで戴き有り難うございます。


 結婚して子供ができてからは、洋楽を追い掛ける余裕も無くて、暫く音楽と離れていたのですが、子供たちがある程度大きくなる頃、日本ではヴィジュアル系旋風が巻き起こって、私、飛び付いたんですね。

 男の子が綺麗にお化粧してるのは大賛成❗

 あの頃のヴィジュアル系は独自の音楽の世界観を表現する為にお化粧してましたが、今のヴィジュアル系はカッコいい音楽をカッコよく演奏すると云うスタンスの様ですね。

 それも私は大賛成❗

 ロックはカッコよくなくちゃ❗

 エルヴィス・プレスリーの時代からの決まりごとです。

 ヴィジュアル系はアニメと同じ日本独特の文化。

 歌舞伎のお国で発生したのは自然の成り行きのような気がします。

 今のヴィジュアル系の男の子たちは本当に綺麗で、私はウハウハしてます。笑

 綺麗な男の子、美少年、大賛成‼️

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― 新着の感想 ―
[一言] ちゃんとした大人に理解してもらい、いい方向に行ければいいんですが・・・
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