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少しは感激しやがれと自分でも思いました

たった1日でブックマークや評価をいただき、本当にありがとうございます。

一応最後まで書きあがってはいるので、完結はする予定です

改行と、人物名変更、人称の整理、見直し等があるので、少しずつアップロードします

グリーンドラゴンを目視で確認すると、ミリアムさんと移動。

まだ気付かれていないようだった。


山の中腹からドラゴンは見通せた。

「ミリアムさん、お願いできますか?」

「うん、やってみるね」

この場所は、すぐ奥に逃げられるスペースがあった。

ドラゴンが暴れたらそこに逃げる。


ミリアムさんが詠唱。すると

「UGYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!」

ドラゴンの咆哮。

あまりの声に思わずミリアムさんに抱きついた。


「し、失敗した!?逃げよう!!!

ミリアムさんがあわてて逃げようとするが

ドンッッッ!!!!!

大きなものが倒れる音がした。

「…あれ?」

グリーンドラゴンは仰向けになって倒れ込んだ音だった。

本当に、あの攻撃で、ドラゴンは倒れた。




初めてのドラゴン退治。少しは喜べと思うのだが。

それどころではなかった。

わたしは


「とにかく動力を、臓器を取り出してください」

間近でグリー兄弟と仲間たちに指示をとばしていた。

単に気絶しているだけかもしれない。

とどめをささないと安心できない。

血もかかるが気にしてられなかった。


一方でミリアムさんは呆然としていた。

「…う、そ。ほんとうに…?わたしが、ドラゴンスレイヤー…?」

ドラゴンスレイヤー。

竜殺しを行ったものに授けられる称号。

冒険者にとっては相当な格である。

自分がそうなったことが信じられないらしく、ぼーっとしていた。


一方で

「エノームさん、臓器を最優先してください」

「わかったわ」

素材氷漬け担当のエノームさんは、テキパキと動いていた。

ドラゴンは想像よりも大きい。

用意した荷台では全ては入らない。


「鱗は後でいいです。最悪置いていきましょう」

即断で指示を飛ばす。

ミリアムはこのあたりでようやく整理できたらしい。

素材付近に歩いてくる。


「ミリアムさん、可能でしたらエノームさんのサポートを」

「え、ええ。わかったわ」


解体は順調だった。その結果荷台はいっぱいに

「仕方ありません。これで引き上げましょう」

「もったいない」

「また来ましょう」

そう言って引き上げる。


帰りは女性三人が歩きで、荷台がいっぱいなので行きよりも遅い。

幸い盗賊等には会うこともなく街に帰れた。

そして街で大騒ぎ。



「ほ、本当に、倒したのか」

オルグナさんが目を見開いて言った。

「倉庫に案内してください」

「わかった。こっちだ」

「グリーさんのお兄さん。臓器から並べてください」

並べながら、契約書を示しながら場所を指定する。


「…すごい。臓器は全部無事なのか」

「目も角も、全部です。腐らない鱗はまだ回収は、ほぼできていません」

「すぐにでも別の人間に頼んで向かわせる。噂になるからな」

オルグナさんはすぐに指示を飛ばす。


「契約書ベースですと」

「ああ、そうだな。ここのスペースだけで…」

全部のお金は

「鱗と皮の回収は別にしてだ」

「はい」

「1650金だ」

「そうですか」

「この額を一括は無理だ」

「出せる分だけ先にください。分配しなければなりません」

「わかった。千金で足りるか」

「まずはお願いします」



千金。莫大なお金。

まずは話す先は


「というわけで、待ってもらえませんか」

誓約書を見せながらニールと交渉。

「半分も要らん。その200金で十分だ」

「そんな」

「だが、そうだな。600金で次のドラゴン退治の知識を提供しよう」

「ええ、お願いします」

ニールは200金で終わった。



「一応約束の倍です」

「…」

ミリアムさんに200金。でも浮かない顔。

「…不満ですか?」

「…いえ、そうじゃない。あの、わたしが、ドラゴンスレイヤーって名乗っていい?」


称号の悩みらしい。

「ほかの誰が名乗っていいことになるんでしょうか?」

素で聞いてみる。


「…そ、そうよね。それと、あの戦い方」

「動力の凍結ですか」

「そ、そう。あれ、わたしが使ってもいいの?」

「かまいませんが、あれは事前に動力の場所がわからないとだめですよ」

「うん、わかった。お金、ありがたくもらうね」

ミリアムさんは満足して終わった。



次にエノームさん。

「…も、もらいすぎ」

顔がひきつっている

百金なので、ほかの二人に比べれば少ないのだが


「もし、よければまた協力して欲しいです」

「いいの?わたしはミリアムさんと違って、あんな高精度の魔法使えないわよ」

「代わりに大量の凍結ができます」

「…そうね。ありがたいわ。遠慮なくもらうわ」

にこにこして受け取った。

ここまでで500金。



600金は戻ってきたらニールに渡す。

残りは500金。


「そ、そんな、こんな、おかね」

「なぜですか?十人率いてくださったのです。少ないぐらいかと」

グリー兄弟には百金。二人は完全に戸惑っている。

「こ、こんな、おがね、もらっでも、づかえないだ」

「ま、まで、あにぎ。これ、あでば、ぼくじょう、がえるで」

弟さんがいう。

「ぼぐじょう…そ、そうが」

「あにぎ、ありがだぐもらおうよ。おれいは、まだ、はだらいでかえぞう」

「ぜな。そうだ」

ふたりは納得したよう頷き

「ありがどう」

お礼を言われた。

ドラゴンの素材の使い道

瞳・牙・角・鱗→魔法の触媒

鱗・皮→防具の素材

臓器→不老不死の素材として有名。王族や貴族が喜んで買う。なお、効果は栄養ドリンクぐらいの効果

お肉→すごい美味しいわけもないが、それなりに食べれる味。貴重なので高い

血→栄養ドリンクみたいに飲まれる。実際に栄養ドリンクぐらいの効果

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