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信仰のなんたるかを教えてあげようかと思われました

オルグナはいつも忙しかった。


相談したい事があったのだが、全然時間がない。

なのでぼーっと椅子に座っていた。



「むう、全然話聞いてくれませんねぇ」

私の隣に女性が座った。


「忙しいみたいで」

「あなたもオルグナさんに御用事なんですか?」

「はい、商売のことで」

「まあ!素晴らしいですわ。こんな年で商人でいらっしゃるの?」

「お姉さんは…」


商人ですか?と聞こうと思ったが、明らかに違う。これは。


「はい!私は神皇様の隷です!」

神教の人か。じゃあお布施か。

「お布施ですか」

「そうなんですよぉ。旅の安全とか、もろもろありますからね」

そう言えば私はなにやっていることになっているんだ。と思った。

キャラバンは聖霊信仰だが、最近はやってなかったし、娼館では女神信仰。

これも出てからはやっていなかった。

うーむ、大丈夫かわたし。と不安に思った。


加護って大事だと思う。

私はこれらに守られていた気もしていたのだ。


「お姉さん、わたしはまだ信仰のなんたるかが分かりません。今度教えてもらってもいいですか?」

「まあ!これも素晴らしい出会いですわ!早速今から教会に行きましょう!」

「はい」

連れ出された。


すると、遠くから

「あれ?メイルは?」

「なんか、教会の女と話して出て行きましたけど」

「なんだと!?連れ戻せ!?」

オルグナの叫び声が聞こえた。




「これは愛らしい娘さんですな、同士ハユリ」

「ええ、信仰のなんたるかを教えてあげようかと思いまして」

「素晴らしいことです。それと、ハユリ、リグルド様がお呼びでしたよ」

「わかりました!この娘に教えたら向かいます」

すぐ行かなくていいの?と思って見ているとその声かけた人も苦笑い。

ハユリさんはそういう人らしい。


「まずは、人は神により作られ…」

教典を分かりやすく教えてくれた。

随分丁寧だ。凄いわかりやすかった。


すると

「…ああ、いたいた。ハユリは相変わらずですね」

苦笑いしながら来るでっぷりとしたおじさん

「申し訳ありません。呼びます」

「いえ、いいんですよ。私も隣で聞きます。ハユリは目の前の善良な少女を教導されているのです。これほど大事なことはありません。これに比べれば、私の用事など些事です」

ニコニコしている。

なんかいい人達で、居心地が良かった。


「と、言うわけです…あら、リグルド様」

「終わりましたかな?相変わらず真剣だ。あなたの美徳です。」

「すみません、お待たせしたようで」

「いえいえ、善良な少女の教導に比べれば些事です」


こちらを向き

「如何でしたかな?彼女のお話は?」

「とてもためになりました。神様の存在をお心に入れて、頑張りたいと思います」

「素晴らしいことです。ハユリはひとりの少女を神に導かれたのです。これの邪魔など、私が怒られます」

笑うリグルド様


「あなたのお名前は?」

「メイルと申します」

「メイルですか」

「オルグナさんのところにいらっしゃったんですよ」

「ほお、あの商人の」


「はい。オルグナさんにはお世話になっています」

「そうですか、そうですか。また、この教会に来られて下さい。歓迎しますよ」

ハユリ、リグルドの二人は、メイルの人生を大きく変えるキッカケとなりました。

この時点でリグルドはハユリに「寄付集めに向いてないから、修道院の修行に戻ったほうがいいんじゃねーの?」とアドバイスしに来ていました。

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