理事長"初めまして"
あー!つかれたー!
真夜中の投稿。
なんか思ったとうりに表現できなくてモヤモヤしたけど、無事投稿できて安心です。
コンコンっ
蓮の手を握ったまま理事長室の前までやってきた。
二回ノックをして返事を待つ間、おかしな点に気づいた、一つめは、案内役がいないこと、二つめは、教師が少ない、三つめは挙動不審な生徒が多いい、特にチワワちゃん達。
いったいこの2年間で何があったし。
「入れ」
中に入ってびっくり。
可愛いお人形やあいつの写真がそこらじゅうに貼りめぐされていた。
うん、キモいね。
可愛いものが好きな蓮でさえ引いている。
「君達が転校生だね、たく、こんな忙しい時期になんで転校してくるんだい?はぁ、いいかね、自分達がイケメンで美形だからって調子に乗らないでくれよ、二美より目立たれたら迷惑だ、庶民の分際で…」
そうそう、理事長はこうでなくちゃ。
変わってなくて良かったよ、佐倉に惚れてる奴ほどやりやすいからな。
佐倉っていうのは、理事長とあいつの苗字だ。
理事長が、佐倉 慶哉 <さくら けいや>で、さっきからあいつ呼びしてんのが、慶哉の甥で、佐倉 二美 <さくら つぐみ> だ。
一年の時、王道転校生としてやってきた俺の復讐相手………
ここで、理事長を落とさないわけにはいかないよなぁ。
「あの、理事長?」
「なんだ、気安く呼ぶな」
返事した!
理事長だから当然だけど、意外だー!
「理事長、貴方は忙しい時期に、と仰られましたけど一体何がお忙しいのでしょうか?机の上に溜まったプリント、貴方が平然といられるのは教師に押し付けているからなのでは?聞いたところ、行事にも参加せず、ずっと甥っ子に構っているとか、貴方は何様のつもりなのでしょうね、確かに、理事長であり、三家である高い身分にいることは認めましょう。ですが、だからと言って、仕事を投げ出して良い理由にはなりませんよ?理事長の名を名乗るのならばそれ相応の対応をしてください。これから五黄学園の生徒になる以上、学園の恥は見過ごせません。それから、人を貶す言い方はやめた方がよろしいと思います。あぁ、紙切れ一枚に誰が書いたかも分からない情報を素直に信じるのも、ね?」
疑問に思っていた教師が少ない理由は、理事長が何処かに呼び出してプリントの処理をやらせているのだろう。
偶然通りかかった扉の中で、大人の声が微かに聞こえたし、出る人と入る人が入れ違いになることを考えれば納得できる。
蓮に離れるよう指示をして、ゆっくり理事長に近ずいた。
「は、それはどういうっ!」
堂々とした俺の姿勢に怯んでいた理事長が、気を取り戻して問いかけようとするのを、理事長の口に人差し指を添えて止める。
「理事長は素直な方が可愛いのに」
クスクスと妖艶の笑みを目の前で浮かべれば、案の定、理事長は顔を真っ赤にして固まっていた。
あ、どうしよう、今落とそうと思ってたけど、、
これ結構楽しくて癖になる。
ここまで仕込めば此奴からくるだろーし、引き上げるかな。
「理事長、?大丈夫ですか?僕のクラスを教えて欲しいんですけど」
顔を話して問うと、ハッとした理事長はオドオドしく話し出した。
「えっと、、あぁ、クラスだったn、な。秋くんは、3-Aで、蓮くんは1-Sだ。寮は急なことで対応が間に合わなくてな、二人ともSS練の409号室だ。SS練は君たちしか使われていない。本当は、、シルバーカードだったが、、ブラックカードを渡す。ブラックカードはこの学園の全ての部屋に使える、学食もタダだ。」
んんんんん、どんな心変わりをしたのかなー?
随分早くてびっくりだよ。
確実に落ちるまでもう少しだな。
「やった!やったよ秋兄様!同じ部屋!一緒一緒っ!」
よかったね。
俺は全然嬉しくないけど、、、
「そうだね、僕も嬉しいよ」
えへへっ
笑って抱きついてくる蓮の顔は凶器です。
「ありがとうございます。理事長、それじゃぁ失礼いたしました」
うん、いいねその物足りなさそうな表情、、
大丈夫だよ、ちゃんと、餌は満足するまでたくさんあげるから。
「行こう、蓮」
「うん」
理事長室を出て、それぞれ各自の教室に向かった。