許さないからな
「っ…はぁ、、」
気持ち悪い、暑苦しい、頭痛がする、お腹が痛い、胃が痛い。
全部全部全部全部全部あいつらのせいだ!!
なんでっ、、
なんで俺はこんなに苦しんでるのに、あいつらだけ笑ってるんだよ!
憎い、嫌い、殺したい、今すぐにでも!
けど、それじゃぁ意味がない。
たくさん苦しめて、不幸にして、追い込んでやる。
絶対に許さないからなっ!
俺は、1年半と短い時間を過ごした五黄学園を去った。
そして、世界で一番の権力を持つと言われる東野宮家があるアメリカへと向かった。
だってほら、復讐相手は五家と三家だ。
庶民の俺がどう足掻こうと、家ごと潰されて終わり。
そんな無駄なことをするより、都合よく知的に行動したほうが有利になる。
相手が五家や三家ならこっちは一家を狙って、上に立てばいいだけの話だ。
もちろん庶民が一家に入ることはありえないこと、養子にとって欲しいだとか、帰る場所がないだとか、追い返されるのが目に見えている手段なんて取らない。
それから、確か世界一位の暴走族もアメリカにあったはずだ、大抵の力はつけといたほうがいいかもしれないな。
まぁ大体の方針はこれぐらいでいいだろう。
まず、一家に入らない限り話は進まない。
はぁ……….やりますか、
空港から出た俺は、直ぐに目的地へと移動した。