第87話「藤原の男と女の上下関係」
権六を拘束した後は早かった。
こちらに向かってくる人間だけを気絶させてそれ以外はスキルで隠れてなんとかやり過ごす。
そうやって、ビルの中を彷徨ってなんとか地下の駐車場に着くことができた。
なお、気絶させた人などに顔を見られては困るので、少し前にガチャでなぜか当たった仮○ライダーのお面を付けている。
また、メディアなどの対策としては行長の方で対処してくれているらしくその心配をする必要はない。
待っていた車に権六ごと乗る。
そのまま車は動き出し、藤原邸の方に向かっていったのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
藤原邸にて、修哉と行長は今回のことについて話し合っていた。
「...奴は一度別の場所にて拘束している。犯罪の証拠が世に出たときに然るべきタイミングで然るべき罰を受けさせる」
「それはよかったです、....今更ではあるんですけどこれって本当に大丈夫なんですか?カモフラージュ用に仮○ライダーのお面を被ったとはいえ、侵入した誰かがいたという事実は消えないし...」
「....安心してくれ。流石にここまでのことはないが、私も若い頃妻に巻き込まれて荒事をいくつか体験した」
修哉の心配に行長は遠い目をしながらそう返す。
「さて...そろそろ今日は解散しよう。このことに関しては私の妻にも娘にもバレてはいけない。もしそんなことがあったら...」
「そんなことがあったらどうするんですか?あなた」
突然声がして、修哉と行長は後ろを向く。
そこにはどことなく陽菜に似た女性がドアを開けた先に立っていた。
「ゆ、由梨、なぜここに...!」
行長が普段からは考えられないほど動揺している。
「あなたが怪しいことをしてたからちょっと調べさせてもらいました!.....あぁ、あなたが修哉くんね?こんな会い方になるとは思ってなかったけど、これからはよろしくね?」
行長の妻、藤原由梨が修哉に向かってそう言った。
「....さて、あなた?今夜は寝かせないからね?」
「ま、待て。由梨、これには理由があるんだ。本当に....」
「私たちに黙っていたあなたに拒否権はありません、ほら行きますよ?」
行長は由梨によってどこかへと連れてかれた。
状況に混乱する修哉だったが、こうしちゃいられないと部屋を出ようとする。
....そして、後ろから腕を掴まれる。
ゆっくりと振り向くとそこには笑っているのに笑っていない陽菜がいた。
「あの....陽菜さん?いや本当に行長さんも理由があるんですよ、ね?」
「....」
「あっ、ダメっぽいですね....」
そうして修哉も陽菜によって個室に連れて行かれるのであった。
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