第75話「語られる真実」
『まずダンジョンというのが何を指しているのかお主たちは知っているか?』
骸骨はこちらに問いかける。
「....知らない、それはいろんな人が調べているけど結局わかっていない」
「修哉さんの言う通りです。私の家の方でもそれは調べていますが、手がかりは見つかっていません」
色々言いたい気持ちを抑えつつ、修哉と陽菜はおとなしく質問に答える。
『....ダンジョンとは一種のシステムじゃ、ある一定の量のモンスターを出現させ、報酬を変化させる。自動的に全てが作られているものであるはずじゃった』
「はず...?つまり今は違うのか?」
修哉は骸骨の物言いで気になった部分を指摘する。
『そう、今も確かにシステムは動いているが、ダンジョンの管理権のほとんどを担っているのはとある男となってしまった』
『そもそも我らダンジョンにいるものたちは誰もこの世界とは無関係じゃ』
「ちょっと待て...それだとまるで地球とは別の世界があるみたいな言い方じゃないか」
修哉はまさかと思いながら言葉を口にする。
『....その通り、我にしてもダンジョンにしても元々お主たちの世界にあったものではない。説明は難しいが....ひとまずこの星とは全く別のところで文明が発展しており、その中の建造物の一つとしてダンジョンがあったのじゃ』
骸骨は修哉の言葉を肯定する。
(地球とは別の世界があって、そこからダンジョンが地球に来た?.....ダメだ、話が大きくなりすぎてよくわからなくなってくる)
混乱している修哉をよそに陽菜が骸骨に問いかける。
「本来地球にはなかったはずのダンジョンが別世界から来た...つまり何らかの原因があって移動してきたんですよね?」
『それが、先ほど言った男なんじゃ。やつが全ての元凶、我らの世界を滅ぼして今度はお主たちの世界を滅ぼそうとしている大罪人じゃ』
『その男は...元々はただの人だった。まぁとても才能のあるという枕詞はつくがな。そいつはあまりある才能でダンジョンを操作する方法を見つけた』
『...まぁ、最初はそれをなんとか良いことに使おうとしたらしい。じゃが途中でやつは思いついてしまった、ダンジョンを操作する力で人を支配することを』
『しばらくの間、男は強者をダンジョンに挑ませ、それを最後の最後で殺し、使えるやつはボスとして利用する。そんなことを繰り返していた。我もそのうちの1人じゃ』
『そしてそのまま男は世界で遊び続けるはずじゃった』
「....でもそうはならなかった」
話に追いついてきた修哉はそこで声を出す。
『そう、やつはあの世界と同じように人間たちが生活している星を見つけた』
『それが地球だったというわけだ』
骸骨の話はまだ続くようであった。
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