第59話「記憶の手がかり」
藤原を手伝おうと請け負ったのはいいのだが、実際になにをすればいいのかと言われると困ってしまう。
修哉と藤原は2人で向かい合って方法を考える。
修哉は確実ではないが一つ提案することにした。
「藤原さん、探索者になってみないか?」
「探索者....ですか?」
修哉としては探索者になることはそこまで重要ではないのだが、藤原が前週で最後まで言わなかった能力。
あれを見れば何か思い出すかもしれない。
そんな考えで修哉は探索者になることをおすすめした。
「そういうよく説明できないことなら普通なら考えられないようなことが起きるダンジョンと関係があるんじゃないかと思って」
「確かにそれはあるかもしれません、....父上や母上に相談してみます。今日は相談にのっていただきありがとうございました」
「あぁ、こちらこそ」
修哉の説明に納得してくれたのか藤原は家族に相談することにしたようだった。
修哉は玄関まで行って藤原を見送る。
こうして藤原と修哉の歪な再会は終わった。
◇ ◇ ◇ ◇
2日後、修哉は協会にて藤原を待っていた。
目の前にリムジンが止まり、藤原が降りてくる。
「今日はよろしくお願いします」
「よろしく」
藤原が行長や修哉があったことのない行長の妻に相談したところ、修哉が藤原の初ダンジョンを手伝うことになった。
一応護衛も付くらしいが、引率は修哉にやらせるらしい。
(まぁ俺が手伝えるのはモンスターを倒すところまでだ。記憶が戻ったりするならまだしもパーティーメンバーになるとかそういうのは今の状況で望むべきじゃない)
あくまで今回は手伝い。
それを心に銘じる。
「さて...じゃあ行こうか」
探索者登録はすでに済んでいるらしいので、そう言ってそのままダンジョンの方に向かう。
修哉と藤原、そして藤原の護衛はそれぞれのスピードでダンジョンに入っていくのであった。
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