第47話「おしまい?」
チケットの効果で安藤から修哉は逃げることができた。
気づくと真っ暗な部屋にいた。
「くっ...!やっぱり体は動かないか...」
ひとまず起きあがろうとするが、安藤のせいで体がボロボロで動かない。
(逃げきれたのはいいとして、結局何が起こったのかもわからない)
このままでは安藤は陽菜たちなどの残りの探索者たちを襲うだろう。
「まだ終わりじゃない....なんとかして陽菜さんのところに...!」
そう言って気合いで起きあがろうとした瞬間だった。
ゾワッ
かつてオーガに初めて会った時、あの時に感じたような、しかしそれ以上の恐怖が背中を走る。
(な、なんだ...?何が起こった)
暗かったはずの部屋が明るくなり、恐怖の正体が現れる。
「ギャォォォォン!!!!!」
そこに現れたのは...ドラゴンだった。
修哉はなんとか声を出そうとするが、強烈な殺気により歯がガチガチとなるだけだった。
それでも位置だけでも確認しようとナビを開く。
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『ナビ』
目標:「タワー」の攻略 全20層
期限:5年
現在位置:「タワー」第20層 終わりの間
出現モンスター:ブラックドラゴン
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思わず声の出ない笑いが出た。
(なんなんだよ...逃げきれたと思ったらこれか?...とりあえず悪あがきはさせてもらうか、頼む...!)
修哉は何か起こることに賭けて、残り一枚のチケットを使った。
しかし何も起きなかった。
「ギャォォォォン!」
目の前のドラゴンは口を開けるとオレンジ色の球のようなものを発生させ始めた。
(ははは....何か起こるとか言ってたけど、何も起こらないこともあるんだな)
もう打つ手はない、そして助けも来ない。
ドラゴンの攻撃が来るまでのわずかな間、修哉は今までのことを思い出していた。
(今まで楽しかった、学校は楽しかったし、ダンジョンに入ってからも陽菜さんとのダンジョン攻略も新鮮だった)
楽しかった思い出はたくさんある、けれども一つ納得いっていないことがあった。
(でもやっぱり俺って....)
「ギャォォォォ!!!」
ブレスが発射される。
「ツイてねぇなぁ...」
ブレスに貫かれ、修哉の体は砕け散っていく。
赤城修哉、死亡。
次の話で今章は終了です。その後、登場人物紹介を挟んで次の章に入ります。
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