第45話「会敵」
残酷な描写があります。苦手な方はお控えください。
「タワー」の2層、ある場所にて。
「や、やめて殺さないでください!殺さ.....ギャァァァ!!!!」
「お願いだ!家族が外で待ってるんだ、必ず帰るって.....ガッ!!!」
2人の探索者が血を流して草原の下に倒れる。
彼らの人生は終わりを告げ、想いは踏み躙られた。
「く、クク....これで20人、あいつもそろそろ見つかるはず...」
殺した犯人、安藤は笑いながら再び歩き始める。
しばらくして見つけた、見つけてしまった。
男子と女子の組み合わせの2人組の探索者を。
◇ ◇ ◇ ◇
その日はなんだか嫌な予感がした。
「...陽菜さん、なんか変な感じしないか?」
「...特にありません、気のせいではないでしょうか?」
頭の中に安藤のことがこびりついて離れない。
(どうしてだ?そもそもいるかもわからないのに、なぜこんなにも嫌な予感が?)
それを考えていると奥の方から人影が現れた。
「あれは、他の探索者ですね」
「あぁ、そうみたいだね。でもあれ...何かおかしくないか?」
修哉は向かってくる探索者に違和感を覚えた。
目を凝らしてよく見てみる。
....その男は全身血まみれだった、そして見覚えのある顔をしている。
修哉は一気に青ざめる。
「マズイ、陽菜さん!逃げるぞ!」
声を上げるが遅かった。
男はこちらに気づいて勢いよくかけてくる。
「あ、あれは誰ですか!?なぜあんなに血塗れで...」
「....陽菜さん、君だけでも逃げて。俺が時間を稼ぐ、その間に誰か他の探索者に助けを求めるんだ」
「そんなことできません! 修哉さんを置いていくってことじゃないですか!」
「いいから!共倒れになるのだけはダメだ!....俺のことは心配しなくていい、絶対戻ってくるから」
「..............わかりました、戻ってこなかったら承知しませんからね?」
深く考え込んだ後、陽菜は全力で駆け出した。
(これでいい、多分無理だけど...やるしかない)
修哉は男の方を向いて剣を抜き、構える。
血塗れの男、安藤が襲いかかってくる。
「赤城修哉ァァァ!!!見つけたぞォォォォ!!!」
そして安藤との戦いが始まった。
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