第44話「魔の手」
謎のチケットが手に入ったその翌日だった。
いつも通り行長と『念話』で連絡を取ると、こう告げられた。
『修哉くん、安藤大輔が「タワー」にいる可能性がある』
『え...?』
思わずそんな声を上げてしまう。
『ど、どういうことですか..?安藤は協会によって収容されていたはずじゃ?』
『.....協会の一番上の連中がこっそり解放したらしい。すでにそいつらは潰した....が、いくら探しても安藤は見つからなかった』
『...だからここにいる可能性が高いと』
『あぁ、くれぐれも気をつけてくれ。どうやら彼は仲間に見捨てられたらしいが、それでも彼はSランク探索者だった人間だ、君や娘だけでは絶対に敵わないだろう』
(確かに奴の実力はよくわかっていないし、戦うのは悪手だな)
『わかりました、できるだけ気をつけて行動します』
『...頼んだ』
それで『念話』が切れる。
「....」
「どうしましたか?いつもと様子が違いましたけど」
修哉が顔色が悪くなっていたことに気づいたのか、陽菜が話しかけてきた。
「...安藤大輔っていただろう?あいつもこの「タワー」にいるらしい」
「...そんな」
「とりあえずここを移動しよう、会ったら何をされるかわからない」
「わかりました、急ぎましょう」
修哉と陽菜は急いで移動の準備をし始めた。
しかし、修哉と榛名の予想よりも安藤は近いところに来ていた。
◇ ◇ ◇ ◇
「ガァァァ....」
オーガが地に伏せて消えていく。
「ふ、ふふ。ようやく2層への道を見つけた」
男は歪な笑みを浮かべながらそう言う。
「あいつのせいで俺の人生はめちゃくちゃだ....せっかくリア充生活を送ってたのに台無しにされて....絶対許さない」
魔法陣に乗って2層へと移動していく。
「待っていやがれ....赤城修哉...!」
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