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第37話「分断」

修哉と藤原は何が起こったのかいまいちわからず困惑していた。


すると鞄に入っているスマホが鳴る。


「....とりあえず電話を取ろう」


修哉はスマホを取り出して、電話に出る。


『修哉くん、聞こえるか!?』


かけてきたのは行長だった。


「修哉さん、誰でしたか?」


「君のお父さんだった...ちょっと話を聞いてみる」


修哉は行長と話し始める。


「聞こえます、謎の声が聞こえた後どこかへ移動させられました。そちらは何かわかりますか?」


『....こちらでわかっているのは謎の音声があった後、今まであったダンジョンが消失して、その中にいた探索者たちもいなくなったこと。そして太平洋上に謎の建造物が出来た、おそらくあの声が言っていた「タワー」がそれだと思われる』


「探索者の内、いなくなったのはダンジョンにいた人物だけですか?」


『あぁ、ダンジョンに入っていた探索者だけがいなくなっている。そこに特に強弱はないようだ』


「先ほどの音声で出られないと聞いたんですけど、どういうことか分かりますか?」


『.....すまない。どうやらその建造物は謎の膜のようなもので覆われており、外部からの侵入は出来なさそうだ』


「....つまり、あの声が言っていた通りダンジョンを攻略しないと出られないし、救援も期待できないと」


『本当にすまない、私にできるのは情報を伝えることだけだ。状況が分かり次第、連絡する。...どうか娘をよろしく頼む』


電話はそれで切れた。


「父上は何と...?」


「....外からの救援は無い。ダンジョンを攻略するしかないみたいだ」


「っ...!ここで生活していくってことですか....」


普通ならいくら強くたってどこかで水、食料が切れて餓死になるだろう。


アイテムバッグに入れている場合もあるが、限界が来るだろう。


でも修哉には能力がある。


(まさか、今までゴミって言ってたものが役に立つ時が来るとは思わなかった)


「藤原さん、落ち着いて。さっき言えなかったことを言おうと思うんだ」


修哉は周りに聞こえない音量で口を開く。


「先ほどの話....能力のことですか?」


「あぁ、俺の能力は生活していく上で役にたつ」


修哉は『景品倉庫』からみかんを一個出す。


「俺の能力は.....ガチャだ」


修哉は藤原に自分の能力を告げた。

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