第2話「そうだ、探索者になろう」
新作始めました。
その週の土曜日、修哉は探索者協会と言われる場所に来ていた。
「ここが探索者協会か...かなり大きいな」
探索者協会は二年前にできた施設であり、ダンジョンで出たものの買取や探索者登録、武器の貸し出しなどを行なっている。
「とりあえず入ってみるか」
修哉は協会の自動ドアを通って協会の中に入る。
(おぉ...なんかショッピングモールみたいな感じだな)
中はかなり綺麗であり、さまざまなコーナーがあるのも相まってショッピングモールのようであった。
(じゃあ登録しに行くか)
修哉は他のところを回るのは後にして、とりあえず登録するために正面の受付に向かった。
受付は美人の女性だった。
「すいません、探索者登録したいのですが...」
「登録ですね。身分証の提示をお願いします」
登録について話すと事前の情報通り、身分証の提示を求めてきたので学生証を渡す。
「赤城修哉さんですね。年齢は16歳、はい大丈夫です」
名前と年齢を確認された後、学生証を返される。
「探索者証を発行してきますので少々お待ちください」
受付の女性はそう言うと受付の裏に行った。
(なんか思ったよりあっさりだったな)
そんなことを考えながら修哉は少し待った。
少しすると女性が戻ってきた。
「これが探索証になります。無くさないよう注意してください。この後講習を受けることができますがどうしますか?」
女性はそんなことを聞いてきた。
「あ、はい。受けさせてください」
修哉は元々そのつもりだったのでそう答える。
「それではここを右に進んだところに講習会場がありますのでどうぞ」
女性に言われて修哉は会場に向かったのであった。
◇ ◇ ◇ ◇
約一時間の講習が終わり、修哉は会場の外に出た。
(いや〜、結構勉強になったな。なるほど最初の武器はソロなら剣とか槍がおすすめか)
修哉は講習でメモしたことを見返しながら歩いていた。
(もう今日ダンジョンに入ってみるか)
修哉は今日ダンジョンに入ることを決め、まず武器のレンタルをしに行った。
「すいません、武器のレンタルをお願いします」
武器屋に行って修哉はそう言う。
「何をレンタルする?レンタルはどの武器でも二万円だ、壊したら弁償してもらうけどな」
武器屋の男性はそう説明した。
(まぁ無難に剣でいいかな)
「剣でお願いします」
「おう、じゃあ二万円だ」
修哉は二万円を渡す。
(クソ、高一の財布から二万円が無くなるのは痛すぎる...)
修哉は内心泣きそうだった。
「ちゃんと二万円あるな。じゃあそこに置いてある剣を一本取りな」
そう言われて修哉は剣を一本手にとる。
(これ一本が二万円か...絶対元を取ってみせる!)
修哉はまずこの剣一本の元を取ることを目標にして頑張ることにした。
そして意気揚々とダンジョンのある方向に向かっていったのであった。
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