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第97話「逆鱗を潰せ」

目標が明確になったからか、修哉と陽菜の動きは格段に上がっていた。


先ほどまでは先のつかめない道のりに焦りを感じていたが、今は期待に満ち溢れていた。


灼熱(インフェルノ)!」


修哉は上に灼熱(インフェルノ)を放つ。


するとドラゴンは首を上の方に持ち上げて飛び上がった。


(あった...!逆鱗!)


その様子をよく見ていた修哉は首元に一つだけ色合いの違う鱗があるのを見つける。


「陽菜さん、あったよ!あいつにも逆鱗は存在してる!」


ドラゴンの魔法を捌きながら、少し離れた場所で同じように魔法を対処していた陽菜に声をあげてそう伝える。


「それは良かったですけど!どうやって狙いますか!」


()()()()()を使って、ブレスの隙を狙う!」


修哉が陽菜にそう伝えると陽菜は遠くから見てもわかるぐらいの驚きの表情を浮かべる。


「あのスキルって...あれのことですか!?....いえ、わかりました!なら次のブレスのタイミングまでに準備をしましょう!」


「うん、よろしく!」


修哉と陽菜は次のブレスが来るまでできるだけ消耗しないようにしながら攻撃を捌いていったのであった。


◇ ◇ ◇ ◇

ブラックドラゴンはイラついていた。


先ほどからちょこまかと攻撃してくる人間が鬱陶しいからである。


久しぶりに人間に会ったのでいたぶってやろうと思ったのだが、爪や噛みつきなどの攻撃は躱され、挙げ句の果てにブレスまで対処されてしまった。


ブレスは撃つとブラックドラゴンでも消耗する。


それで少しの間休憩していたら、人間共の動きが良くなっていてさらに簡単に攻撃を避けられてしまっていた。


ますますブラックドラゴンの怒りは増していた。


そしてそのボルテージが一定の段階には入って、消耗覚悟でブレスを撃ってやろうと大きく口を開けた時だった。


人間の気配が消える。


ブラックドラゴンは少し戸惑った。


しかし、すぐに目の前に二つの姿があることに気づく。


その姿はなぜか薄いように見えたが、獣程度の知性しかないブラックドラゴンにその違いがわかるはずもない。


ブラックドラゴンはブレスを溜めてそのまま解き放つ。


二つの影はなんの抵抗もなくブレスで消え去っていく。


鬱陶しかった人間の姿が消えたと喜ぼうとした時だった。


突然首に猛烈な痛みが走る。


慌てて下を見下ろすと自らの逆鱗に黒い炎を纏った剣が突き刺さっていた。


「グギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


ブラックドラゴンは初めて激痛による悲鳴を上げたのであった。




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