第95話「喜びの気づき」
「ドゴォォォォン!!!」
ブレスは部屋の上方にぶつかって、部屋を揺らした。
「はぁ....はぁ....」
過度なMP消費より足元がおぼつかないず、支えとなる剣も壊れてしまっているため、修哉は疲れのあまりそのまましゃがみ込んでしまった。
「修哉さん!」
まだ余裕がある陽菜が倒れた修哉のそばに近寄ってくる。
「ぐっ...」
修哉はMP切れで倒れそうになるのを必死に耐えながら残っているMP回復ポーションを出す。
「陽菜さん、お願い。これ全部流し込んじゃってくれない?」
そして陽菜にポーションを飲ませてもらうことを頼む。
「...はい!」
陽菜はポーションを口に含むとまた同じように修哉の口に付けた。
「むぐっ...!ぷはっ...陽菜さん!?まだ目の前にドラゴンいるんだよ!?」
突然の陽菜の行動に修哉は驚き、そのまま起き上がる。
「大丈夫です、ほら見てください」
陽菜に言われて修哉はドラゴンの方を見る。
ドラゴンは魔法をたくさん使った後にブレスを消費したことで消耗したのか飛ぶのをやめて休んでいた。
(さすがにブレスを使ったら消耗するのか....いやでもこのままだとジリ貧だな...)
ドラゴンが動かない間、修哉は何か解決の糸口になるようなものがないか考える。
「それにしても...あのドラゴン?に魔法はあまり効いていなさそうでしたけど、弱点とかはないんでしょうか?」
陽菜の一言で修哉はハッとする。
「それだ!陽菜さん、ありがとう!どこを狙うべきかわかったよ!」
「ふぇ?」
修哉は飛び上がって陽菜の手を掴む。
陽菜が不思議な顔をしているが、そんなことは気にせずに手をブンブン振る。
「そうだ、ドラゴンといえばあそこに弱点があるじゃないか!」
「ちょっ、修哉さん!?急にどうしたんですか!?」
「ハハハ!これならいけるかもしれない!本当に良かった...!」
修哉はドラゴンなんて気にせずにしばらく陽菜と飛び跳ねていたのであった。
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