第93話「桁違いの強さ」
「ギャォォォォォォォォォォォォン!!!!!!」
「炎流星!!!!」
「氷結雨!!」
ドラゴンが雄叫びを上げた瞬間、修哉と陽菜は即座に高威力の魔法を放つ。
魔法はドラゴンに直撃するが、あまりダメージにはなっていなさそうであった。
ドラゴンはこちらを不快そうな目で見つめながら、空に飛び上がる。
部屋の高度の限界もあって、そこまで高いところまではいっていないが、飛び上がらないと近接の攻撃は当たらなそうであった。
(部屋が妙に広いのはこいつが動きやすくするためか....幸い高さはそこまで無さそうだけど)
そんなことを考えているとドラゴンが急降下して爪を振り下ろしてくる。
(マズい....!)
修哉と陽菜は必死で躱し、攻撃を避けられたドラゴンはより不快そうな雰囲気のまま再び同じところに飛んで戻っていく。
(あれは絶対当たっちゃダメだ...80台の層のあのドラゴンもどきはなんだったんだ、明らかに基礎の強さが違いすぎる!)
修哉の思考をよそにドラゴンは再び動きを見せる。
ドラゴンの周囲に炎の球がいくつも集まり、それが修哉と陽菜のもとに向かって放たれる。
「なっ、魔法!?..炎壁!!」
修哉はドラゴンが魔法を使ってきたことに関して驚くが、すぐに再起動して防ぐための魔法を唱える。
修哉が今使える一番強度が高いものを使った甲斐もあってか、炎はかき消される。
(本当にマズイな....魔法まで使われるとこっちの遠距離攻撃もかき消される...)
「ガァァァァァァ!!!!!!!」
周りの煩わしいものを掻き消すためか、ドラゴンは広範囲に向かって叫ぶ。
(くっ...ダメだ!考えている暇もない!)
修哉と陽菜は土壁で風圧を抑える。
一通り叫びおわるとドラゴンは地上に降りてきた。
数分の間で修哉と陽菜はかなりMPを消費してしまったが、ドラゴンはほぼ無傷。
修哉は少しずつ追い詰められていくのであった。
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