第91話「だんだんドラゴンっぽくなるトカゲ」
尺の都合上、ダイジェストでお送りいたします。
不穏な予想が頭によぎった修哉であったが、そこからの道のりはそこまで険しいものではなかった。
81層から88層まで、1層ごとに必ずステージの雰囲気が変わってそれに合わせたモンスターが出てくるというものだったのだが、身構えて準備したのにも関わらずそこまで強くなかった。
修哉と陽菜、特に70台の層でひたすらモンスターに襲われ続ける大変さを味わってきた修哉にとってこれは拍子抜けだった。
しかも、敵が揃ってドラゴンっぽい見た目をしていて、そのくせ第一印象がトカゲでしかないというよくわからないものだった。
不穏な気配が漂っていたが、特に何か起こるというわけでもなく修哉と陽菜は1週間ほどで89層まで辿り着いていた。
◇ ◇ ◇ ◇
「ギャァァ........」
先ほどまで空を飛んでこちらに向かって攻撃をしてきた、ドラゴンに近い姿をしたトカゲが地に伏して魔石を残して消えていく。
「よし....これで後は8ボスか...」
「どうしますか?ボス行きますか?」
「う〜ん、.....いや今日はここまでしておこう。今までなぜかよくわからないけど出てくる敵が強くなかった、だから90層の敵はちょっと嫌な予感がするんだよ」
陽菜の問いに修哉はそう答える。
敵が弱いことには越したことない、確かにそれは正しい。
しかし、修哉の頭からはあの黒い竜の姿が焼きついて離れなかった。
「わかりました、では一度戻りましょうか」
「....そうだね」
◇ ◇ ◇ ◇
そこから少し経ち、修哉と陽菜は例のボスの扉に立っていた。
(やっぱり不安だ....でもわかんないことを心配してもしょうがない)
少しのしこりを覚えるが、こんな状態ではいけないと頭を振る。
「...よし!行こうか!」
「はい!」
修哉と陽菜はボスの部屋へと進んでいく。
......そして、扉が開いた。
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