第90話「トカゲどもの巣窟」
今章が最終章となります、どうぞよろしくお願いします。
修哉と陽菜が着いた81層はただひたすら荒れた大地で覆われていた。
「...ここからは完全に未知だから気をつけていこう」
「はい」
修哉と陽菜は敵が出てきた時にすぐに対応できるようにしながら、荒野を進んでいく。
少しまっすぐ進んでいくと大きい影が見えてきた。
(あれは....トカゲ?)
影の正体は横たわって寝ている岩で覆われたトカゲだった。
(トカゲなのかなんなのかはわからないけど、炎魔法は効きが悪そうだな...だったらこうしよう)
「陽菜さん、行こう。....氷結雨!」
修哉は氷の礫を高速で降らせる氷結雨を使用する。
「ガァ!!!???」
修哉の魔法はトカゲがまとう岩の装甲を砕き、一部が奥まで貫通する。
その痛みからか先ほどまで寝入っていたトカゲはその大きな体を飛び上がらせた。
「氷槍!」
そこに陽菜の魔法が飛んでくる。
「ガァァァ!!」
トカゲは陽菜の魔法を避けられず、血を流しながら悶える。
体が大きいだけあって、トカゲが悶えることによって荒野に地響きが響き渡っていた。
修哉はトカゲに向かって荒野を走り、岩の装甲が剥がれた部分に炎を纏わせた剣を突き刺す。
「ギャァァァ!!!!!」
トカゲのさらなる叫び声が響く。
「陽菜さん!」
「はい!灼熱!!」
トカゲを抑えている修哉の掛け声で陽菜も一気に近づいていって、飛び上がる。
そして、大きく開いたトカゲの口に灼熱を撃ち込んだ。
「ギャォォォォン.....」
口の中が焼け焦げたトカゲは力無く倒れて魔石だけを残して消える。
「ふぅ....」
修哉は魔石を回収して陽菜の元へ行く。
「大丈夫ですか?」
「あぁ、うん大丈夫だよ。それにしても...思ったよりも強かったけどあいつはなんなんだろう?」
「トカゲ.....いやでもドラゴンといったようなものにも似ていた気がします」
「ドラゴン...ねぇ...」
修哉の脳裏にあの黒い竜が映る。
「....いずれにしても最後が強敵なのは間違いないかもな...」
「修哉さん、どうかしましたか?」
「あっ、いやなんでもないよ。そろそろ進もうか」
なんとなく90層のボスに予想がつき始めた修哉だったが、それは言わずにそのまま進んでいくのであった。
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