第一章〜喰らう
第1章 書いてみました。よろしくお読みになっていただけましたら幸いです。
人間どもの数は 明らかに減っていた。いや、しかし。俺が食べた人間の数など、それでもたかが知れている。一気に その個体数が減るほど食べてはいない。
俺はモンスターであるようだが、それほど 化け物的な量のものは食べないらしい。いや。化け物が言うのも変かもしれないが。
俺は何も食べない 限界が、1時間だということを、身をもって知った。1時間が近づくと途端に力が抜け、動きは鈍くなった。それが体感としてわかった。俺は、1時間何も食べないと、確実に死ぬ気しかしなかった。エネルギーの消費量が莫大なのだ。
それも食べるのは人間だけ。人間以外のもの食べたいとは思わなかったし 食べれる気はしなかった。幸いこの地球上には 人類共が100 億人からいるはずだ。動き回ってさえいれば食うに事欠くことはあるまい。そう思えた。そう信じるしかなかった。
だから俺は動いた,。動くと言っても移動手段は徒歩 以外にない,。俺は 転生前に自動車免許を持っていなかったし、持っていたとして 車で移動したら真っ先に人間の目にとまって、狙い撃ちのように討伐されてしまうだろう。
密かに行動しなければならなかった。歩いた。物陰に身を潜めながら。そして、喰った。人を。生きるために。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。